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アニメ「忍たま乱太郎」シリーズ13年ぶりの劇場版となり、高山は「正直、マジか!って感じでした。イベントをやるってことは何かあるぞと予感はしていたんですけど……」と発表時の心境を回想。田中は「ギャグアニメなので、テレビシリーズではちょっと深いセリフがあってもカットされるんです。『お前たちに俺の気持ちなんかわかんねーよ』っていうきり丸のセリフがあったときも、やっぱりカットされちゃって。そのあたりを描いてほしいとずっと言っていたので、うれしかったです!」と述べ、劇場版のきり丸のエピソードへの期待を高める。一龍斎も「もちろんうれしいですよね。どんなふうになるんだろうなって楽しみにしていました!」と心待ちにしていた劇場版であることを伝えた。
土井先生に加え、土井先生と瓜二つの容姿をしたドクタケ忍者隊の軍師・天鬼(てんき)の2役を務めた関は「アフレコ前に監督から設定と演出方針の説明を受けて、天鬼については『ただの悪役にはしたくない』と言われました。土井半助の持っている優しさが根底に流れているように演じてほしいと。でも実際めちゃくちゃ強いじゃないですか。どこで優しさをどこでふっと出すのがいいか悩みました」と明かす。また、とあるシーンで天鬼がボソッと発するセリフのト書きに「冷たくもなく優しくもなく絶妙に」と書かれていたと言及すると、高山は「“土井先生”を感じるセリフでしたね」と噛み締めるようにうなずいた。
また藤森は、乱太郎・きり丸・しんべヱの演出に関して「テレビシリーズはギャグシーンになるとパッと雰囲気が切り替わるのが面白いところですが、今回はそうじゃなくて。感情の流れは途切れないようにしたくて。喜怒哀楽のもう少し深いところを演じていただきたいと思っていました」と高難度の表現を求めていたことを打ち明ける。一龍斎は「しんべヱはそこ(シリアスな表現)からちょっと外れたところにしかいないんですけど(笑)」と前置きしつつ、「メリハリがはっきりしているのが『忍たま乱太郎』の面白さ。それをあえてグッと抑えたところに、監督の言う深さが凝縮されているんでしょうね」と本作ならではのポイントをアピールした。
さらに表現に関する話題が続々と飛び出していく。「キャラクターの表情芝居は、パキッとした喜怒哀楽じゃなくて、内側と外側の気持ちの差を表現できないかとお願いしました」という藤森の言葉に、関は「難しいところがたくさんありましたね」としみじみ。そして天鬼の登場シーンを例に挙げ、「忍術学園の6年生たちを“侵入者”としてクールにあしらいますが、『忍術学園』というワードを耳にした瞬間、天鬼の中で憎しみの炎が燃え上がる。そのメリハリが難しかったですが、作品のターニングポイントになったんじゃないかなと思います」と述懐。高山は「怖かったよね……!」と関の見事なセリフ回しをたたえ、藤森も「きっちり画を捉えて演じていただけました」と満足げに笑う。
イベントでは、本作の海外公開も発表に。台湾で1月29日に封切られたのち、韓国とベトナムでも公開される。「忍たま乱太郎」シリーズが普遍的に愛される理由を、高山は「ずっと変わらないでいるところ。どの世代の人が観ても同じ話ができる」と力強く述べ、「忍たま!」「最高!」という観客とのコール&レスポンスで舞台挨拶を締めくくった。
「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」は12月20日より全国ロードショー。なお12月20日から26日まで、入場者プレゼント第1弾としてクリアカード全5種がランダムで配布される。
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映画「忍たま乱太郎」関俊彦の絶妙なセリフ回しを称賛、高山みなみ「怖かった…!」 https://t.co/IbqeIfPlfr