兵庫県北部唯一のミニシアター豊岡劇場、新映写機システム導入のための支援募る

兵庫・豊岡に位置する同県北部唯一のミニシアター・豊岡劇場が、新たな映写機システム導入のためのクラウドファンディングをスタートした。目標額は850万円。2月28日までMotionGalleryにて支援を受け付けている。

豊岡劇場は、1927年に開業し、閉館・休館を経て2023年に再復活。休館中には地域の人々から「豊岡劇場を地域のハブに」との声が寄せられた。現在はロビーを来場者の共有の場として開放し、“支えあい楽しみ合う地域”を目指している。

映画上映のコアになるデジタル映写機は、約10年で交換のタイミングを迎える。豊岡劇場で使用中のものはまもなく10年だが、交換には工事費などを含めて数百万円の費用が必要。豊岡コミュニティシネマの理念“全ての人の日常に寄り添い、楽しみあい支え合う”の実現には、基盤となる安定した上映環境が必要なものの、自助努力のみで費用をまかなうのは難しいとの判断で、クラウドファンディングが行われることになった。

リターンには、オリジナルトートバッグ、オリジナルグッズ詰め合わせ、同館を貸切鑑賞できる権利などが用意された。なお支援金が目標額を上回った場合は、車椅子での入場、鑑賞環境対応の整備などバリアフリー化の導入も進められる。