韓国映画「
再開発が迫る1992年の釜山を舞台とする本作は、国をも揺るがす予測不能な権力闘争を描いたサスペンス。国会議員選挙の直前に党の公認候補を外された政治家ヘウンがピルドと手を組み、陰で国を動かす権力者に逆襲を仕掛けていく。チョ・ジヌンがヘウン、キム・ムヨルが凶悪ヤクザのピルドを演じた。
物語にちなんで、選挙活動のように名前が書かれた襷をかけて登場した3名。イ・ウォンテは同作について「釜山はもう発展していて、1990年当時とはかなり違います。当時の状況を再現できる場所がなかったため、釜山に限らず韓国のさまざまな海辺の町を探してロケ地を見つけました。釜山で撮ったのは、映画全体の30%程です」と口にする。
チョ・ジヌンは演じたヘウンに関して「人間には善と悪が共存していると思います。しかしヘウンはそれとは違う、まるでゲーテの『ファウスト』のように、悪魔と取り引きをするような一面がありました」と語り、「自分自身を見つめてみようという思いで演じました」と述べた。今回は来日が叶わなかった、黒幕スンテ役のイ・ソンミンとの共演についてチョ・ジヌンは「イ・ソンミンさんは最高です! 何度も共演した経験がありますが、お兄さんのような存在です。韓国では言わずと知れた俳優さんですが、後輩にも優しいんです。演技力は言うことありませんよね」と言及した。
同作に出演するにあたり、約20kgの増量をしたというキム・ムヨル。彼は「先ほどホテルで会ったとき、監督に『なんでこんなに痩せてるの?』と聞かれましたが、私としてはこれが普通です(笑)」と話し、「ルックスの変化は観客にアプローチしやすいので、いい挑戦になりました。ルックスを変えたことで内面も変わったので、順調に演技ができました」と伝える。キム・ムヨルが3カ月かけて体重を増やしたと明かすと、チョ・ジヌンは「私の場合は2週間で大丈夫です!」と発言し、笑いを誘った。
キム・ムヨルは本作で、釜山の方言にも初挑戦した。イ・ウォンテは「体重を増やし、釜山の方言も覚え、まさに二重苦でしたよね」と彼を気遣い、日本語で「すみません!」とコメント。その言葉を受け、キム・ムヨルは「ヤバい」と日本語で返し、会場を盛り上げる。続いて日本の好きな場所・食べ物を尋ねられると、キム・ムヨルは「飲み物・食べ物は生ビール、ラーメンです。場所は沖縄がとてもよかったです」と回答。チョ・ジヌンは、豚骨ラーメンともつ鍋がお気に入りだと告白した。
最後にキム・ムヨルは「『対外秘』の撮影はいい思い出がたくさん残っています。皆さんの記憶に長く残る映画になればうれしいです」、チョ・ジヌンは「東京国際映画祭で皆さんとお会いでき、うれしいです。映画を作ったのは私たちですが、これからは皆さんのものです。楽しんでください」と呼びかけた。
第37回東京国際映画祭特別上映部門に出品された「対外秘」は11月15日より東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国でロードショー。
韓国映画「対外秘」予告編
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チョ・ジヌンの映画作品
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上住谷 崇(声優 Uezumiya Takashi) @ueJr
キム・ムヨル氏、来日してた…
早よ言ってよ〜😭
行きたかった。
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