アパートの外は戦場、ベルリン映画祭で観客賞受賞した密室劇「シリアにて」予告

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第67回ベルリン国際映画祭でパノラマ部門の観客賞を獲得した「シリアにて」の予告編がYouTubeで解禁された。

「シリアにて」

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「シリアにて」ポスタービジュアル

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本作は戦地シリアのアパートに立てこもる家族と隣人一家の24時間を描いた密室劇。一歩外に出ればスナイパーに狙われ、爆撃が建物を振動させ強盗が押し入ろうとする過酷な状況が、武器を一切持たない一般市民オームの視点からつづられる。ベルギー出身のフィリップ・ヴァン・レウが監督を務め、「ガザの美容室」で知られるヒアム・アッバスがオームを演じた。

予告にはオームが「もうすぐ戦争が終わって安全になる」と子供をなだめる様子や、隣人の夫がアパートの外で銃撃される場面などを収録。アパートに留まり続けるオームが「ここは私の家よ。絶対に出て行かないわ」と切実に語る姿も確認できる。

「シリアにて」

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「Little Birds/イラク・戦火の家族たち」で知られるジャーナリストの綿井健陽は「『シリアにて』で聞こえる音の恐怖の“感染”は、際限が無い。銃声や爆音だけではなく、扉を叩くわずかなノックの音、空爆の着弾音、救急車のサイレン、怒鳴り声、嗚咽……。この緊迫のステイホームで繰り広げられる光景は、コロナ禍前から10年近く続く、世界が救えなかった実在のシリア人たちの閉ざされた部屋のように見える」とコメントを寄せた。

「シリアにて」は、8月22日より東京・岩波ホールほか全国で順次ロードショー。

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(c) Altitude100 – Liaison Cinematographique – Minds Meet – Ne a Beyrouth Films

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