「死んでる場合じゃねえぞ」と喝、自殺志願者に寄り添う僧侶追う「いのちの深呼吸」

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ドキュメンタリー「いのちの深呼吸」が9月8日に公開決定。あわせてYouTubeにて予告編が公開された。

「いのちの深呼吸」ポスタービジュアル

「いのちの深呼吸」ポスタービジュアル

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本作は岐阜・大禅寺の住職で、自殺防止活動に取り組む根本一徹の日常を追うもの。自らも身近な人を自殺で亡くし、心臓に病を抱えながらも、自殺志願者に寄り添い続ける根本の姿が切り取られる。監督を務めたラナ・ウィルソンは、アメリカの雑誌に掲載された根本の活動に魅了され、3年半に渡り日本で撮影を敢行した。

予告編には、根本が面会や電話、メールなどで自殺志願者たちの話に耳を傾ける様子を収録。「消えたほうがいいと思います」とつぶやく自殺志願者に、根本が「死んでる場合じゃねえぞ」と喝を入れる様子も切り取られた。クリスチャン・フェネスとコラボレーションした楽曲を挿入曲として提供した坂本龍一は「新鋭の女性監督、ラナ・ウィルソンは本作を通して『心に耳をひらく』ことの大切さを描きたかったのではないか。静かで強いドキュメンタリー映画だ」とコメントを寄せている。茂木健一郎、春日武彦、田中圭一、末井昭、信田さよ子のコメントは下記の通り。

「いのちの深呼吸」は、東京・ポレポレ東中野にて公開される。

この記事の画像・動画(全2件)

(c)DRIFTING CLOUD PRODUCTIONS, LLC 2017

茂木健一郎 コメント

この困難な時代に、「いのちの深呼吸」は希望の灯火のような映画だ。

春日武彦 コメント

ギブアップする場面があって驚かされた。その苦しげな表情。「死ぬ以外の選択肢」を、自ら体現してみせつつ真摯に向き合う以外に方法はないだろう。でも、それすら万能ではない。そんなことなど百も承知で、彼は戦い続ける。誰にも真似はできない。

田中圭一 コメント

死への魅力に取り憑かれている人たちを救おうとする僧侶・根本さん。彼自身が、まだ悟りの途上にあって、生きることの意味を探っている。その苦悩も含めて「命」の在り様について深く考えさせられました。

末井昭 コメント

死にたいと言う人を前に、何も言えない僧侶、しかし、連絡があれば駆けつける僧侶、困惑する僧侶、悩める僧侶、そんな僧侶を初めて見た。

信田さよ子(原宿カウンセリングセンター所長)コメント

自殺という重いテーマについて、監督は登場人物を美化せず赤裸々に描き出す。見る者に残されるのは、ひとは自分を救うために他者を救うのかという問いかけである。

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ポレポレ東中野 @Pole2_theater

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