妻は告白する
ツマハコクハクスル
製作:1961年(日本) / 配給:大映東京
解説 日本的束縛の世界に生きる女性が、恋愛を契機になりふり構わず一直線に情念に走る姿を描き続けてきた、増村保造=若尾文子コンビの最高作。登山パーティーの一人が転落死する。メンバーは、大学の助教授とその妻、助教授の教え子で妻の愛人である男の3人。死んだのは助教授で、ザイルを切った妻は、その行為が事故を最低限度にするための緊急避難であったか、それとも殺意によるものだったのか裁判にかけられる。ラスト近く、雨でびしょ濡れになった和服姿で、男の会社を訪れる若尾の姿は、増村の演出と若尾の熱演により、恋に狂う幽鬼のような、すさまじい迫力を出している。
スタッフ |
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キャスト |