乾いた花

カワイタハナ

上映時間:96分 / 製作:1964年(日本) / 配給:松竹=松竹大船

解説 石原慎太郎の同名小説を、篠田正浩監督が池部良主演で映画化したニヒリズム映画の秀作。3年ぶりに出所したヤクザ・村木は、賭場で見事な手さばきをみせる冴子という娘に心惹かれる。しかし彼女には葉という、殺しと麻薬だけに生きている死神のような男が影のようによりそっていた……。この作品は公開までに幾多の問題が生じた。画面からにじみ出るあまりに無機的なニヒリズムから会社側に難解映画とみなされ8ヵ月オクラ(正式公開は1964年3月)になり、続いて映倫が反社会的というレッテルをはり成人映画に指定した。しかし皮肉なことに公開されるや大ヒットを記録。また池部良が初めて着流しスタイルで登場し、新生面を開いた。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:篠田正浩
原作:石原慎太郎

キャスト

池部良
加賀まりこ
藤木孝
原知佐子
三上真一郎
杉浦直樹