鴛鴦(おしどり)歌合戦

オシドリウタガッセン

上映時間:69分 / 製作:1939年(日本)

解説 一部のファンの間でカルト・ムービーとなっている時代劇ミュージカルの傑作。太平洋戦争へ日本が傾斜していく暗い時代、戦争協力映画が多く作られていたなかで、マキノはひたすら軽快・軽妙な映画を作っていた。日本のミュージカル映画はあまり成功していないが、この映画は例外的に成功した作品といえるだろう。貧乏浪人・浅井礼三郎は、長屋の隣家の娘・お春と恋仲だった。だが、礼三郎に想いを寄せる娘が他にも二人。そのおとみと藤尾はどちらもゆずらず、歌合戦にこと寄せて、皆が集まれば喧嘩が絶えない。ところが峯沢丹波守という陽気な殿様がお春に一目惚れし、お屋敷へ差し出すよう申しつけた。お春の父はそれを断わるが……。“ボクは陽気な殿様…“と歌いながら登場してくるディック・ミネといい、珍しく渋い歌声を聞かせてくれる名優・志村喬といい、思わず爆笑し、感心してしまう場面がいっぱい。映画とはこんなにも観る者を幸福にしてくれるのかと改めて感じさせてくれる一編。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:マキノ正博

キャスト

浅井礼三郎:片岡千恵蔵
狂斎の娘お春:市川春代
志村狂斎:志村喬
遠山満右衛門:遠山満
娘藤尾:深水藤子
峰沢丹波守:ディック・ミネ
香川屋惣七:香川良介