昨日消えた男(1941年)
キノウキエタオトコ
上映時間:89分 / 製作:1941年(日本) / 配給:東宝東京
解説 日活を離れ、フリーとなったマキノ雅広が、古川緑波の病気で中止となった「家光と彦左」の代わりに、急きょ撮った作品。原案は、当時人気のあったMGMの名物探偵シリーズのウィリアム・パウエルとマーナ・ロイ主演の「影なき男」で、脚本の小国英雄はこれを江戸時代の長屋に設定。パウエル演じる探偵は遠山の金さんに置き換え、長谷川一夫が演じた。マキノはこのストーリーを、1956年にも中村扇雀=尾上さくらのコンビで「遠山の金さん捕物控・影に居た男」として、同じ脚本でリメイクしている。裏長屋の大家・勘兵衛が何者かに殺された。勘兵衛は鬼勘といわれるほど無情な男で間借人の嫌われ者。まず日頃から勘兵衛を殺してカンカン踊りを踊らせてやるといっていた文吉、勘兵衛に借金の返済を迫られていた浪人の篠崎源衛門が疑われた。そこで与力の原六之進は一同を呼んで取り調べをすることにしたが……。日本では珍しい本格的推理ものに加え、コメディ・リリーフの渡辺篤、サトウ・ロクローが笑わせる。
スタッフ |
監督:マキノ正博 |
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キャスト |