赤いハンカチ
アカイハンカチ
上映時間:98分 / 製作:1964年(日本) / 配給:日活
解説 日活ムード・アクション最盛期の傑作。石原裕次郎=浅丘ルリ子の共演作には「夜霧よ今夜も有難う」「夕陽の丘」「帰らざる波止場」など佳作が多いが、本編はそれらのなかでも代表的な1本。横浜麻薬ルートを追っていた刑事の三上は、参考人の男を殺してしまう。彼は自分の過失を悔やんで辞職し、北海道へと流れるが、土屋警部補から、誤射事件は同僚の石塚刑事の罠だと聞かされる。三上が横浜に舞い戻ると石塚は大実業家に変貌していた。石塚は、三上が殺した男の娘と結婚したが、彼女は以前知り合った三上の面影をひきずっている。麻薬を扱う裏稼業を三上に詮索され、彼に妻の心も奪われそうになった石塚は、三上を殺そうとするが……。大ヒットした主題歌、三上のストイックな愛など、ホロ苦いトーンが全体に漂う。さらに、この映画が魅力的なのは、下町の娘として登場する浅丘ルリ子の陽から陰への変貌ぶり。特に三上に抱いてくれと迫り、ベッドに身を投げ出した時の彼女のアップは、女優の美しさのきわみともいえる。
スタッフ |
監督:舛田利雄 |
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キャスト |