書を捨てよ町へ出よう
ショヲステヨマチヘデヨウ
上映時間:138分 / 製作:1971年(日本) / 配給:ATG=人力飛行機舎
解説 演劇実験室“天井棧敷”を主宰した寺山修司は数々の実験映画を発表してきたが、初めて劇場用長編として製作したのが本作だ。原作は寺山の同名のエッセイ集と“天井棧敷”が上演したパフォーマンス。よって確固とした物語は存在せず、主人公の青年(寺山自身がモデルか)を中心とした世界が、現実・過去・幻想といった様々なイメージとなって描写される。いつも家出を考える“私”は、人工飛行機を飛ばす幻想を見ている。私はまた、自分が出演している映画の中の現実世界からの逃避を夢見ている。私はスクリーンから外界の観客に語りかけることで、映画という虚構の世界から現実へ出て行こうとする……。万引き癖の祖母、ウサギを偏愛する妹、痴漢癖のある中年男 —— 奇妙だがどこにでもいそうなキャラクターたちの、幻想と現実が交錯するシネ・エッセイ。
スタッフ |
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