その男、凶暴につき
ソノオトコキョウボウニツキ
製作:1989年(日本)
解説 ビートたけしの初監督作品。当初、深作欣二監督、ビートたけし主演で進められていた企画だったが、両者のスケジュールが折り合わず、たけしがメガホンを執ることになった。内容は、一匹狼の暴力刑事・我妻諒介が、親友を殺し、同僚を廃人にし、しかも妹を強姦した麻薬組織に単身挑んでいくというもの。少年たちの浮浪者殺人事件に始まる開幕から、カメラをどっしり構えた堂々の演出で、肉を裂き骨を砕く暴力の現場を、悪寒を呼ぶほどクールに切り取っている。暴力でしか自己表現できない刑事の、内面の空洞感が浮かび上がってくる演出が見事だ。
スタッフ |
監督:北野武 |
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キャスト |
我妻諒介:ビートたけし
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