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「Project ANIMA」特集|河森正治×上町裕介(Project ANIMAプロデューサー) オリジナルの火は絶やしたくない 変形ロボットデザインの第一人者が日本のアニメ界を徹底談義

Project ANIMAの募集第1弾は「SF・ロボットアニメ部門」。最終選考でアニメ化作品に選ばれると、賞金100万円が贈呈されるほか、その制作はサテライトが手がけることが決まっている。

Project ANIMA特集の初回に登場するのは、「SF・ロボットアニメ部門」で審査員を務めるサテライト専務取締役の河森正治監督と、DeNAの上町裕介プロデューサー。Project ANIMAを開催することになった経緯や思い、応募者に向けたメッセージ、さらに日本のアニメ業界の行く末など、幅広く語り合ってもらった。

取材 / はるのおと 文 / 増田桃子 撮影 / 島袋智子

自分の好きなものをただぶつけられるような箱を作れれば(上町)

──まずは「Project ANIMA」というプロジェクトを行うことになった経緯について教えてください。

左から上町裕介プロデューサー、河森正治監督。

上町裕介 アニメの制作に関わるようになってから、「創作は自由なんだ」と伝えたい気持ちがずっとありました。小学生のときって、自由帳に自分の考えた最強のキャラクターとかストーリーとかを書くじゃないですか。それって創作の原点だと思うんです。大人になると、創作を生業にして仕事として作るようになってしまう人も多いし、小説やマンガを書いてみたいと思いながらも書かずに人生を終えていく人もたくさんいる。でも大人になってから創作に目覚めてもいいし、大人が自由帳に真面目に落書きしたっていいんじゃないかなと。もしかするとそこに面白いものが埋まっているんじゃないかと思ったんです。それがきっかけですね。

河森正治 私はもともと、コンテストなどの審査をやるのは大嫌いな人間で(笑)。人の作品に序列をつけること自体に抵抗があるので、基本的に受けないことにしていたんです。でも今回、オリジナルアニメの公募というところですごく興味が湧きました。今のアニメ業界は、原作ありきだったり、過去の作品をリバイバルすることが増えていて、世界的に見てもアニメに限らずオリジナルの企画が通りにくくなっているんです。「絶対に売れる」という安心感のあるものしか通らない。もしくはヒットしたシリーズの続編とかね。でもやはりオリジナルの火は絶やしたくないという気持ちがあって。

上町 わかります。僕自身いろんな作品作りに関わっていく中で同じことを感じています。いろんな立場の大人が集まると、どうしても制約やしがらみの中で作品を作っていくことになりますし、みんなが納得できるものって結局数字による裏付けに頼らざるを得なくなるんですよね。

河森正治監督

河森 そうですね、1作品1作品当てにいかなければという意識が強すぎてしまい、熱意だけで押し通すというのは、今のアニメの世界では難しいことかもしれない。まずは売れるか売れないかで判断されてしまうところがあります。

上町 それはそれですごく大事なことなんですが、もっとシンプルに熱量のある企画をやりたい、やるにはどうしたらいいのかなと考えたときに、何のしがらみもない一般の人が、自分の好きなものをただぶつけられるような箱を作れたら面白いんじゃないかと思って。

河森 「Project ANIMA」は、そういうチャレンジができる機会になるのではないか、という予感をさせる魅力がありましたね。

頭の中で考えていても、アウトプットしないとアイデアを検証できないし、誰の目にも止まらない(河森)

──募集対象が「年齢性別不問、プロアマともにOK」というのは面白いですよね。例えばアニメーターの方たちが、仕事としてはバトルアニメをやっているけれども、実は恋愛アニメが作りたいんだ、とか、そういう気持ちを持っている人はいろんな分野にいると思うので。

上町 好きなものがあるけど、その思いをなかなか形にできずにいる人って結構いると思いますよ。何も若い人だけじゃない。なんなら僕もこのプロジェクトに企画出したいって思ってるぐらいですから(笑)。

河森 アイデアを思いつくのに年齢は関係ないですよ。

上町裕介プロデューサー

上町 SF全盛期を経験されている40、50代の方には、その世代なりのアイデアがあると思いますし。20、30代とは違うインプットを持っている世代の方からの応募があるのも面白いです。

河森 それに、もし応募して通らなかったとしても、こういう企画書を書くこと自体が重要。頭の中でどれだけ考えていても、一旦形にしてアウトプットしないことには誰の目にも留まらない。

──募集開始から1カ月ほど経過しましたが、応募はどんな状況でしょうか。

上町 3月下旬の時点で、700作品ぐらいですね。企画書だけでも100本近く来ているので、このペースでいければ最終的には1200作品ぐらいにはなるかなと。

河森 滑り込みで出す人も多いからまだまだ増えそうですね。

──どんな方が応募されてる印象がありますか?

上町 「5年くらい創作してます」という中学校2年生から、50代後半のゲームクリエイターまで、かなり幅広いですね。東京で創作活動をしていたんだけど、家庭の事情で地方に戻って両親の面倒を見ながらまた作品を書きたいという熱い方もいらっしゃって。あとは小説の新人賞を獲った方とか、小説系の方は多いですね。

河森 確かにノベルは賞を獲っても出版だけでやっていくのは難しい時代ですからね。

上町 いま事務局で毎月持ち込み会を開催していまして、作品を読んでアドバイスをする会なんですけど、各回25~50人ぐらいのクリエイターさんに来ていただいています。人数規模でいうとそんなに大きくないと感じるんですけど、25人を1人あたり20~30分かけてアドバイスしていくのはなかなかエネルギーが要るんですよ。

  • 持ち込み会の様子。
  • 持ち込み会の様子。

河森 すごい、1人ずつやってるんですね。

上町 はい。代々木アニメーション学院さんに協力してもらって福岡でも行いましたが、島根や鹿児島からいらっしゃる人もいて。作品を作ってみたいと思っている人が行動を起こすきっかけになったんじゃないかなと思います。関西、東海、中国地方でも開催していきたいと思っているので、地方在住の人にもどんどん参加してほしいですね。

第1弾「SF・ロボットアニメ部門」募集要項

テーマ
SF・ロボット(メカ)をテーマとした作品であれば、世界観やコンセプトは自由。
募集期間
2018年2月1日(木)~4月15日(日)
※作品募集は終了。
賞金
「小説・脚本選考」「マンガ選考」「企画書・イラスト・動画選考」それぞれで金賞・銀賞を決定。金賞は賞金15万円、銀賞は賞金5万円を贈呈。更に最終選考にてアニメ化作品として選ばれた作品には賞金100万円を贈呈。
※アニメ化作品は各選考の金賞・銀賞以外から選ばれる場合もある。
募集形式
小説形式
1万字以上の小説本編(未完結でも可)、もしくは3000文字以上のプロット(完結必須)
脚本形式
800字程度のあらすじ、300字以上の登場人物紹介に加え、1万字以上の第1話の脚本
マンガ形式
800字程度のあらすじ、300字以上の登場人物紹介に加え、連載作品としての冒頭1話分以上(20ページ前後)の完成原稿、もしくは同程度のページ数のネームおよび作画見本。
※商業誌での掲載がないオリジナルの同人作品についても上記要件を満たしていれば応募可能。
企画書形式
800字程度のあらすじ、300字以上の登場人物紹介に加え、作品の世界観やプロットのわかる企画書。
イラスト形式
A4もしくはB4サイズのイラスト1点から5点。作品の世界観、キャラクターデザイン、メカデザインなど主題は不問。モノクロ、カラー、CGなど様式は不問。
動画形式
60秒以上のアニメーション動画。
※YouTubeへ限定公開で動画をアップロードし、URLを応募フォームより投稿。
審査員
DeNA、創通、文化放送、MBS、サテライト
結果発表
各選考中間発表:2018年6月
各選考入選発表:2018年7月
大賞発表:2018年8月