加藤和恵コメント

「青の祓魔師」の連載が始まる前までは、正直食べていくことができていないような状況だったので、「連載が長く続くといいな……」と思っていました。が、実は2巻が発売されたぐらいのタイミングでアニメ化の話をいただいていたそうです。5巻まで刊行された時点でアニメ化を発表することができました。

加藤和恵コメント

今振り返ってみると最初のアニメシリーズと舞台版の頃は原作もろくにストックがなく、京都編を初めての長編として連載してかなりバタバタしていたので、嵐のような期間でしたね。ただその1年後の劇場版が公開されるときには、余裕を持って関わることができました。

初版発行部数が100万部を突破した7巻では子猫丸が表紙だったんですが、担当編集の林（士平）さんに「子猫丸なのかい？ いいのかい？」って言われて。「『いいのかい？』ってなんだよ（笑）。子猫丸大事だぞ！」って思いながら、「色数増やします」って周りに小物のイラストをたくさん描いた記憶が。

加藤和恵コメント

今回アニメ化される京都編は、舞台ですでに2度上演されていて、演出がとても熱い感じでかなり面白かったんです。演出する方によって、印象は変わってくるので、初見（浩一）監督のアニメもすごく楽しみです。

2015年には「青の祓魔師」の人狼ゲームが発売されたんですが、これは長くちゃんと遊べるゲームを出したいと私から無理やり提案させていただいて。「長く遊べる」といえば、トランプか人狼ゲームがいいんじゃないかと思っていたんですが、トランプだとさすがに描き下ろしの枚数が多くなりすぎて難しそうなので人狼ゲームになりました。そのおかげで2015年はこれまででカラーイラストを1番描いた年になりましたね。人狼のイラスト制作には2週間かけたんですが、その月のマンガの原稿をどうやってあげていたのかもう思い出せないです（笑）。