コミックナタリー PowerPush - 「青の祓魔師」劇場版

ただのTVアニメ続編にあらず!? ひと癖ある美術監督・木村真二が構築する正十字学園町

加藤和恵がジャンプスクエア(集英社)にて連載している「青の祓魔師(エクソシスト)」の劇場アニメが、12月28日に全国公開される。監督は「千と千尋の神隠し」で監督助手を務めた高橋敦史が担当。脚本は「けいおん!」の吉田玲子、美術監督は「鉄コン筋クリート」「ヒピラくん」などの木村真二と、豪華スタッフが集結した。

コミックナタリーでは「青エク」劇場版の見どころを解説するとともに、美術監督の木村真二にインタビューを敢行。「鉄コン筋クリート」や「スチームボーイ」を手がけてきた木村がなぜ今「青エク」なのか。劇場版の背景美術における見どころもたっぷりと語ってもらった。

取材・文/坂本恵 撮影/岸野恵加

「青の祓魔師」劇場版はココがひと味違う!

1. 原作者・加藤和恵がキャラクター設定に参加

劇場版オリジナルキャラクターである、うさ麻呂とリュウ・セイリュウのキャラクターデザインは、加藤和恵自らが担当。また劇場版の見せ場である祭シーンで燐たちが着ているはっぴなどの衣装設定も描き下ろした。直筆の設定資料には「みんなにぜひ耳をつけて欲しい!!」という走り書きも。ここでは4枚のキャラクター設定画を高解像度で公開するので、ファンはじっくりご覧あれ。

加藤和恵によるキャラクター衣装設定画加藤和恵によるキャラクター衣装設定画

加藤和恵によるうさ麻呂のキャラクター設定画加藤和恵によるリュウ・セイリュウのキャラクター設定画

2. 美術監督を「鉄コン筋クリート」の木村真二が担当

木村真二による美術ボード

劇場版の背景美術を手がけるのは、「鉄コン筋クリート」や「スチームボーイ」で知られる木村真二。「鉄コン」で宝町のイメージを作り上げた木村が、今度は正十字学園町をはじめとする舞台を築いていく。綿密に描かれた美術と、ひと癖ある世界観を構築する木村は2ページ目より登場!

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3. 入場者に先着で「青エクおみくじ」などの特典プレゼント

加藤和恵描き下ろし年賀カード(左)と「青エクおみくじ」(右)

入場者先着10万名には、加藤和恵描き下ろしの年賀カードをプレゼント。デフォルメされた燐やうさ麻呂、リュウが鏡もちとともに描かれたかわいらしいカードだ。また先着50万名には「青エクおみくじ」を配布。当たりの“青吉”が出るとさらに特製グッズがもらえる。どちらも入手したいファンは、早めに劇場へ足を運ぼう。

「青の祓魔師」劇場版 / 2012年12月28日(金)全国東宝系にて公開
「青の祓魔師」劇場版
あらすじ

11年に一度の祝祭を前に、高揚感と喧騒で溢れかえる正十字学園町。悪魔の侵入を防ぐため、祓魔師たちは結界張り替えに勤しんでいた。一方、暴走する幽霊列車(ファントムトレイン)の退治にあたった奥村燐は、任務の途中、少年の姿をした幼き悪魔に出会う。

加藤和恵(かとうかずえ)

プロフィール画像

1980年7月20日生まれ。東京都在住。赤マルジャンプ2000年SUMMER(集英社)に掲載された「僕と兎」でデビュー。2005年、月刊シリウス創刊号(講談社)より「ロボとうさ吉」を連載。その後、ジャンプスクエア(集英社)に活動の場を移し、同誌2009年5月号より「青の祓魔師」を連載開始。2011年4月にはTVアニメ化を果たす。