「トリツカレ男」公開に向け、梶裕貴ら各界の著名人からコメント&イラスト到着

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アニメ映画「トリツカレ男」の公開に向け、各界の著名人からコメントが到着した。

アニメ映画「トリツカレ男」本ビジュアル

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コメントを寄せたのは、絵本作家の荒井良二、作詞家・音楽プロデューサーのいしわたり淳治、声優の梶裕貴、俳優の鈴木杏、音楽家・小説家の高田漣、脚本家・演出家の成井豊、俳優・振付師の野田裕貴、俳優の松尾貴史、小説家・劇作家の柳美里、人類学者の山極壽一、俳優の渡部豪太。画家・イラストレーターの黒田征太郎からは、直筆のコメントと描き下ろしイラストが届いた。

また11月7日に東京・新宿ピカデリーで初日舞台挨拶が開催されることも発表に。当日はジュゼッペ役の佐野晶哉Aぇ! group)、ペチカ役の上白石萌歌、シエロ役の柿澤勇人、ツイスト親分役の山本高広、主題歌を担当するAwesome City Club、監督の髙橋渉が登壇する。本日10月17日18時より、チケットぴあではチケットの抽選申し込みを受け付ける予定。舞台挨拶の模様は全国で生中継される。

さらにテレビ朝日ほか各局にて、特番「映画『トリツカレ男』公開記念 わたし、トリツカレてます!!スペシャル」が放送されることも決定。番組では佐野と上白石がアフレコ時や共演者のこと、本編中に2人で歌う楽曲についてなどたっぷり語るほか、9月に行われたプレミア上映会の模様も一部公開される。

11月7日に全国公開される「トリツカレ男」は、いしいしんじの同名小説をミュージカルアニメとして映画化した作品。何かに夢中になるとほかのことが目に入らなくなってしまうことから“トリツカレ男”と呼ばれている青年・ジュゼッペと、彼が一目惚れした風船売りの少女・ペチカのラブストーリーが描かれる。

荒井良二(絵本作家)コメント

親愛なるジュゼッペ! 今頃、何にトリツカレているかと思ったらアニメーションにトリツカレていたとは! ミュージカルでも舞台でもみんな毎年ジュゼッペに会えることを切に願う物語!

いしわたり淳治(作詞家・音楽プロデューサー)コメント

幸せとはジュゼッペのように何かに心の底から夢中になって、何かにトリツカレている時間のことなのかもしれない。私たちは残りの人生の中で、あと何度新しい何かにトリツカレて、あと何度新しい幸せを味わうことが出来るだろう。

梶裕貴(声優)コメント

自分自身も「トリツカレ男」としての自覚がある者の一人として、ジュゼッペに深く感情移入しながら楽しませていただきました。慈愛とユーモア、痛いくらいのイノセント。とても上質な絵本に触れているような観覚でしたね。
アニメだからこそ成し得る視覚表現。音楽と組み合わせることで増す言葉の説得力。そして、それを実現する歌唱力。映像化にあたり"ミュージカルアニメーション"という手法を用いられたその選択に、納得しかありません。
夢を持つことすらままならない現代社会において、「君が本気を続けるなら、いずれ何かちょっとしたことで報われることはあるんだと思うよ」というセリフに救われる人は、たくさんいるんじゃないかなと思います。

黒田征太郎(画家・イラストレーター)コメント&イラスト

黒田征太郎からのコメント

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黒田征太郎からのイラスト

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黒田征太郎からのイラスト

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鈴木杏(俳優)コメント

ジュゼッペ、ペチカ、シエロをはじめ魅力的な登場人物たちが、あまりにもぴったりな線、色、音、動き、そして歌になって、私のなかにぐんぐん入ってきました。魅力と素敵のうずにすっぽりと入りながら、ジュゼッペのように「好きなものに容赦なく突き進む生きかたをしていきたい」と改めて思いました。

高田漣(音楽家・小説家)コメント

ひとは何かに夢中になるとまわりが見えなくなる。同時に私たちはそんな何かにトリツカレたひとを羨ましく思ったり、愛おしく感じたりする。元祖トリツカレ男のいしいしんじさんが描いたこの寓話は奇想天外でありながら人懐っこさに溢れている。氷の宮殿を溶かす暖かさに満ちている。

成井豊(脚本家・演出家)コメント

いしいしんじさんの原作小説が大好きなので、楽しみにしていました。絵がちょっと変わっていたので、最初は戸惑いましたが、「トリツカレ男」は大人のお伽噺なのだから、リアルな絵よりこういう風変わりな絵の方がいいのだと途中で気付きました。ジュゼッペがイケメンすぎないのもよかったし、ペチカがアイドルふうの美少女でないのもよかった。でも、2人ともとっても可愛かった!
「トリツカレ男」は言ってみれば、男の子が女の子を想う気持ちの純粋結晶みたいな物語で、それがそれまま映画になった感じで、原作ファンとしてもとてもうれしかった。高橋監督を始め、スタッフの皆さんに心からお礼が言いたいです。ありがとうございました。最後に一言。タタン先生、最高にカッコよかった! 泣かされました!

野田裕貴(俳優・振付師)コメント

トリツカレ男がアニメーションで観られるなんて……!
ジュゼッペのあらゆるものへの没入っぷりが余すことなく色鮮やかに描かれていて、ペチカの笑顔のために我が身を削って奔走する姿には胸がギュッとなりました。そして、とってもミュージカル! 登場人物全員のことが大好きになれる楽曲ばかりですごくワクワクしっぱなしでした。何かに夢中になること、誰かを好きになることってこんなにも素敵なんだなぁと、あたたかくてやさしい気持ちにさせてもらえる作品です!

松尾貴史(俳優)コメント

「失敗を恐れるあまり行動しない」という最近の風潮は、減点主義で物事が進まないこの国の弱点かもしれません。主人公ジュゼッペの自己犠牲をものともしない無償の愛は、物語に引き込まれるにつれ、我が身を気恥ずかしく思うほどの魅力に溢れています。詩情とアイロニー溢れるいしいしんじの世界観は、分断と排外主義に煽られる私たちにとって、砂漠の水となるでしょう。

柳美里(小説家・劇作家)コメント

何を隠そう、私はトリツカレ女だ。色んなものにトリツカレて、脱線や転落などの危険な目に遭ってきた。周囲の人からは呆れられたり罵られたりしてきた。自分に嫌気がさし、呆然とすることもある。そんな時、私は「心行くまで」と呪文のようにつぶやく。
何か(誰か)に夢中になった心の行き先で、心と心が響き合う。この映画に響くトリツカレた人の歌声の晴れやかさと、心象風景の鮮やかさに、とても励まされた。何か(誰か)にトリツカレて自己嫌悪に陥り、人生を行き止まりのように感じでいる人に、ぜひ観てほしい。

山極壽一(人類学者)コメント

いしいしんじの作品は映画にも漫画にもならないと思っていた。ストーリー展開が常識破れだし、とにかく常人にはまねのできないことをする主人公が現れる。生の俳優にはとても演じられない。しかも、登場人物の動きがまた繊細で、意外性に富んでいる。その動きは漫画のコマ割りではとらえられない。しかし、アニメーションがあったのだ。このアニメ映画では、主人公ジュゼッペの奇想天外な行為とそのトリツカレぶりの面白さが、流れるような動きで展開する。背景をリアルに描き、人の姿や顔の表情を線で抽象的に見せることで、ジュゼッペと彼が恋い焦がれるペチカの心の動きを頭の中に展開することができる。ジュゼッペの凍り付いた心を切り裂くように、氷のような雪が降るなんて光景はアニメでなければできない。人間より常識的なハツカネズミとの会話で、ジュゼッペの非常識なトリツカレぶりがわかる。ドリトル先生を彷彿とさせるような世界。そして、このドラマは恋の成就と大団円の前に不思議な展開をする。ジュゼッペが恋するペチカには他に思いを寄せているタタンという先生がいたのだ。タタンに会えないペチカの苦悩を、何とジュゼッペはタタンに扮装して晴らそうとする。ここが常人をはるかに逸脱しているし、アニメーションでなければ描けない展開だろう。ドラマの各所に思いがけない教訓が仕込まれているのも面白い。話が進んでいくうちに、人間はだれしもトリツカレという病にかかることがわかってくる。ジュゼッペはその程度が大きすぎるだけ、そしていつも本気なところが常人と違う。でも、私のようなゴリラを追ってアフリカの熱帯雨林に入りこむ研究者も、大なり小なりトリツカレているのだ。ジュゼッペのように本気でトリツカレることは、決して無駄ではないことが私にもわかる。トリツカレたために新たな能力に目覚め、とんでもない発見をすることがあるからだ。そして、最大のトリツカレは恋することかもしれない。しかも、恋のトリツカレは醒めないし、自己犠牲によって恋は成就する。アイスホッケーのタタン先生の言葉は心に残る。氷の上ではいつか転ぶ。しかし前へと進むことをあきらめてはいけない。そしてそのとき大事な人を頭に描き、その名を呼べば大けがをすることはない。これは氷の上をすべるように、不確かな未来へ挑んでいく若者たちへのいい教訓になるだろう。

渡部豪太(俳優)コメント

いしいしんじ作品を読むと広がる街並みは、行ってみたいとあこがれるどこか異国の街。この映画「トリツカレ男」のジュゼッペとペチカが出会う彩り豊かな街は、まさに行ってみたいと思うアノ街でした!
好きな人と出会い、過ごすあのワクワク感を歌と演出で心地よく表現されていて、「劇場をでたら自分も歌いながら空を飛べるのではないかな」と期待しながら現実の街に繰り出す。そんな不思議であっという間の映像体験でした!

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アニメ映画「トリツカレ男」

2025年11月7日(金)全国公開

スタッフ

原作:いしいしんじ「トリツカレ男」(新潮文庫刊)
監督:髙橋渉
脚本:三浦直之
キャラクターデザイン:荒川眞嗣
レイアウト:三原三千夫
美術監督:秋山健太郎
色彩設計:広瀬いづみ
撮影監督:関谷能弘
編集:中葉由美子
音響監督:山田陽
音響効果:野崎博樹、小林亜依里
音楽:atagi(Awesome City Club
劇伴:波立裕矢、未知瑠
音楽プロデューサー:北原京子
アニメーション制作:シンエイ動画
製作:2025映画「トリツカレ男」製作委員会
配給:バンダイナムコフィルムワークス

キャスト

ジュゼッペ:佐野晶哉Aぇ! group
ペチカ:上白石萌歌
シエロ:柿澤勇人
ツイスト親分:山本高広
サルサ親分:川田紳司
ペチカの母:水樹奈々
タタン:森川智之

「トリツカレ男」初日舞台挨拶

日程:2025年11月7日(金)
場所:東京都 新宿ピカデリー
登壇:佐野晶哉(Aぇ! group)、上白石萌歌、柿澤勇人、山本高広、Awesome City Club、髙橋渉監督 ※予定

「映画『トリツカレ男』公開記念 わたし、トリツカレてます!! スペシャル」

テレビ朝日:2025年11月8日(土)28:00~28:30
TOKYO MX:2025年11月9日(日)19:00~19:30
HTB北海道放送:2025年10月26日(日)10:30~11:00
NBNメ~テレ:2025年11月5日(水)25:29~26:00 ※編成変更により、時間後ろ倒しの可能性あり
MBS毎日放送:2025年10月27日(月)25:29~25:59 ※日本シリーズ放送の場合、時間押しの可能性あり
TNCテレビ西日本:2025年11月11日(火)25:45~26:15

出演

佐野晶哉(Aぇ! group)、上白石萌歌
MC:東京ホテイソン

(c)2001 いしいしんじ/新潮社 (c)2025 映画「トリツカレ男」製作委員会

読者の反応

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梶裕貴 Yuki Kaji @KAJI__OFFICIAL

『#トリツカレ男』鑑賞させていただきました!

音楽はもちろん、映像表現や演出ふくめて、
アニメーションならではの魅力満載の作品🎈

それぞれ違う現場でご一緒した声優陣の皆様…
佐野晶哉くん、上白石萌歌ちゃん、カッキー。
芝居と歌が、本当に本当に素晴らしくて!

ぜひ映画館でご覧ください👏 https://t.co/CYjPnwUyYp https://t.co/u2to0Ftiig

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