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全3部作で構成される「劇場版モノノ怪」シリーズ。第1章「唐傘」から変化させたポイントを聞かれた神谷は「地続きの話なので、ここを変えてやろうとは特に思っていません。薬売りは信念を持って大奥に侵入しているので、そこさえブレなければいいかなと思っていました」と語る。また「第3章を見越して作っているので、火鼠を祓うときに“すべての力を振り絞って祓う”ということはやらないでおこうと考えていました」と、“引き算の芝居”を心がけ収録に臨んだことを明かした。
薬売りのキャラクターについて、神谷が「周りがどれだけ動いていようが、薬売りだけは真ん中にいて、物語の真実を見つめている」と分析。すると中村総監督も「（薬売り）は周りの感情に引っ張られないように、凛としていなければいけない」役だと語り、神谷が制作陣の思いにしっかりと応えた演技をしてくれたと感謝を述べた。
天子の寵愛を一身に受ける町人出身の御中臈・フキを演じた日笠は、「天子様の前でもブチキレるくらい、激しい感情を出している役。大奥の中で、自分を道具にしているような情念を腹に抱えている役」だとキャラクターを紹介する。日笠と一緒にアフレコができたと振り返った戸松は、「生でバチバチ。アフレコでも、のびのびとやらせていただいた」と日笠と笑顔を見せ合った。そんな戸松の演技を見て、鈴木監督はあるシーンの画を戸松の演技に合わせて変更したことを告白。「ボタンが父親に最後通告を突きつけるシーンは、戸松さんの演技が僕の想定よりもかなりキッパリと父親を拒絶していた。こちらのほうが絶対にいいと思った。そこで画のほうを変えました」と話すと、キャスト陣も驚く様子を見せた。
堀内は幕府の利権を取り仕切るボタンの父・老中大友役を務めるにあたって「この業界に40年ほどいますが、久々に大ピンチだと思った」と吐露。「人間が権力を背負ったときに、どう生きていくか。自分の手を汚さずに生きていこうとする悪って、どう演じればいいんだと思った」と演技に試行錯誤したと話す。さらにアクションのテンポが早い火鼠との対決シーンを「気絶するかと思った」と振り返った。アニメ「怪 ～ayakashi～ 化猫」と「モノノ怪」では撮影を担当してきた鈴木監督。「（当時は）演出志望の若手でした。将来、こういう映像が作れたらいいなと憧れていたものに、17年を経て参加できるとは思っていなかった。感無量です」としみじみする。
最後に神谷は「エンタテインメントは情報ではなく、体験だと思っています。この作品をご覧になって、人生が豊かになってくれたらうれしい」と願い、「劇場は、作品を楽しむだけの空間。貴重な体験を本作から受け取ってくれたら」と映画館での鑑賞をオススメする。中村総監督は「みんな傷つきながら生きていくものだと思いますが、できるだけ自分を許してあげてほしいという思いがあります。そういった面が伝わって、皆さんの癒しになったらと思っています」と語った。
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「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」
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スタッフ
総監督：
監督：
脚本：新八角
キャラクターデザイン：永田狐子
アニメーションキャラデザイン・総作画監督：高橋裕一
美術設定：上遠野洋一
美術監督：倉本章、斎藤陽子
美術監修：倉橋隆
色彩設計：辻󠄀田邦夫
ビジュアルディレクター：泉津井陽一
3D監督：白井賢一
編集：西山茂
音響監督：長崎行男
音楽：岩崎琢
プロデューサー：佐藤公章、須藤雄樹
企画プロデュース：山本幸治
配給：ツインエンジン、ギグリーボックス
制作：くるせる EOTA
キャスト
薬売り：
大友ボタン：
時田フキ：
時田三郎丸：梶裕貴
坂下：細見大輔
アサ：黒沢ともよ
サヨ：ゆかな
マツ：青木瑠璃子
キヨ：芹澤優
タケ：茜屋日海夏
スマ：森なな子
天子様：入野自由
溝呂木北斗：津田健次郎
幸子：種崎敦美
時田良路：チョー
老中大友：
勝沼：楠見尚己
藤巻：堀川りょう
水光院：榊原良子
※種崎敦美の崎は立つ崎、榊原良子の榊はきへんに神が正式表記。
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はも @kudochn
このシーンほんまに良かった https://t.co/6nbqlD1xvy