やまだないと「王様とボク」が実写映画化、2012年秋公開

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やまだないと「王様とボク」の実写映画化が決定した。公開は2012年秋を予定。

映画「王様とボク」主演陣と監督の集合写真。(C)2012『王様とボク』製作委員会

映画「王様とボク」主演陣と監督の集合写真。(C)2012『王様とボク』製作委員会

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映画を監督するのは「ブタがいた教室」「極道めし」の前田哲。脚本は監督と原作者やまだが2人で書き下ろし、現代の視点から新解釈を取り入れた内容になっている。

キャストには若手の実力派俳優を起用。長い眠りから目覚めた少年モリオ役は菅田将暉、モリオの友人ミキヒコ役は松坂桃李、トモナリ役は相葉裕樹、ミキヒコの恋人キエ役は二階堂ふみが演じる。そのほかの配役で中河内雅貴、松田美由紀も出演。

「王様とボク」は、幼いころに事故に遭い12年間眠り続けていた少年が突然に目覚め、かつての友人たちと再会する青春マンガ。心が6歳の時点で止まった少年と、大人になることに不安を感じている若者たちを描いている。

菅田将暉コメント

原作にある「子供はみんな王様」というフレーズが面白いなと感じました。子役の子たちを見て、子供っていいな、僕も子供心を忘れたくないなと思いました。
12年間眠っていた特殊なキャラクターだけに、可能性もたくさんあるので、これからいろんなものを作っていける役だと思っています。その時思ったことを素直に表現した方が子供らしいし、それこそモリオだと思うので、あえて考えるのはやめようと思っています。モリオと年齢も同じなので、この役を一心にやりきりたいです。

松坂桃李コメント

僕の演じるミキヒコは純粋な役です。大人になろうとすると何かが失われそうで違和感を感じている、18歳ならではの葛藤を抱えています。
台本は何度も読み返して、18歳の頃にこういうことを思っていたなという感覚を思い出しました。大人になるとはこういうことなんだということが、見てくれた人にも伝わればいいなと思います。
撮影中はミキヒコとして最後まで存在していられるようにしたいです。

相葉裕樹コメント

トモナリは3人の中で一番冷静で大人ぶっていますが、内面は大人になりきれず、子供と大人の狭間をさまよっています。現実を見据えた今どきの子。親友でありながらモリオと関わるシーンはなく、関心もないように見えますが、実は一番気に掛けているのはトモナリだと思っています。台本を読んだ時は全体的にふんわりしているなと感じました。台詞も普段言わないようなものもあって、斬新でした。子供ならではの感覚が描かれていて、初めはよくわからない部分もありましたが、自分なりに解釈して表現したいです。また今まで演じたことのない役柄なので、悔いのないようにちゃんと表現していきたいです。

二階堂ふみコメント

思春期真っ只中で今しか味わえない感情を感じているキエは、すごく素直で純粋にミキヒコのことを想っている子です。
台本を初めて読んだ時はすごくモヤモヤしたし、実は今もモヤモヤしています。
とにかく風邪を引かないように気をつけてやりたいです。限られた期間ですがキエに体を貸している今は、キエとして存在していることに幸せを感じているので、楽しくやりたいです。

監督:前田哲コメント

10年前に出会っていつか実現したいと思っていましたが、タイミングが合わずなかなかできませんでした。初めて原作を読んだ時、子供が持っている独特の感覚や、子供しか経験のできないことを表現している本だと思いました。やまださんには原作で書き残したものや、違ったものを作りたいという思いがあったので、交互に脚本を練り上げていきました。やまださんの台詞は独特で秀逸なものが多く揃いました。
役者とは、台本を変えてもらってもいいから、一緒に作っていこうと話しています。それぞれが考えた思いの反射や、そこに立った時に感じたことを表現して欲しいと話しています。

映画「王様とボク」

公開:2012年秋
出演:菅田将暉/松坂桃李/相葉裕樹/二階堂ふみ/中河内雅貴/松田美由紀
原作:やまだないと(「王様とボク」イースト・プレス刊)
脚本:やまだないと/前田哲
監督:前田哲(「ブタがいた教室」「極道めし」)
音楽:吉岡聖治
製作:「王様とボク」製作委員会
制作:フラミンゴ
配給:ユナイテッドエンタテインメント

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