崩壊しゆく“医療大国ニッポン”の不都合な現実、医療サバイバル「王の病室」1巻

灰吹ジジ原作による中西淳「王の病室」1巻が、本日9月6日に発売された。

ヤングマガジン（講談社）で連載中の同作は、研修医の青年・赤城誠一を主人公に、金と情が渦巻く医療業界を描く物語。不採算経営で「病院潰し」と呼ばれた父を持つ赤城誠一は、父を反面教師に「楽に稼げるクリニック医」を志す。しかし研修医になった赤城を待っていたのは、過酷な医療現場だった。その日、いつ運び込まれるかもしれぬ患者に怯えながらも当直をしていた赤城は、心肺停止の高齢男性を1人で診ることに。ところが蘇生に成功したにも関わらず、医長の高野には「適度に殺すのも医者の、医者の仕事だ」、診療課長の獄門院には「取り返しの付かない治療もある」と、思いもよらぬ言葉を突きつけられてしまう。最初は戸惑う赤城だったが、患者やその家族と接するうち、“医療大国ニッポン”が抱えるさまざまな問題に直面していく。