「映画クレしん」舞台挨拶、みさえ役30年のならはしみき「声がもつ限り続けたい」

劇場アニメ「しん次元！クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ～とべとべ手巻き寿司～」の公開記念舞台挨拶が、本日8月5日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催。レギュラーキャスト・小林由美子、ならはしみき、こおろぎさとみ、ゲスト声優・空気階段の鈴木もぐらと水川かたまり、鬼頭明里に加え、野原しんのすけが登壇した。

しんのすけ役・小林が映画の感想を観客に問いかけると、客席からは大きな拍手が。小林は「野原家とこの場所に立てることがうれしいです」とコロナ禍で離れて活動することが多かったキャスト陣との共演への喜びを述べる。また、今作が公開初日の8月4日時点で、シリーズ最高の興行収入を見込める大ヒットスタートを切ったことが発表されると「もー本当にうれしい！」と声を上げた。「夢見心地ですが、まだ初日なのでこれからも皆さんの力をたくさんお借りして、皆さんと幸せになっていきたい」と話しながら、キャスト陣と喜びを分かち合った。

ならはしは29歳のみさえ役を「30年やっています！」と自己紹介し会場の笑いを誘う。3年ぶりの舞台挨拶については「当たり前のことではなくて素晴らしいことだったんだな」と感慨深げな様子。また、「クレヨンしんちゃん」の初期からみさえを演じていることについて触れつつ「声がもつ限りやらせていただければ思います」と今後の意気込みも語った。

こおろぎはシリーズの途中で登場したひまわり役を「中途採用なので」と表現しおどけてみせる。構想から公開まで7年の期間を費やした今作については「たくさんの人たちが同じ方向を向いてでき上がった作品というのをひしひしと感じる」と思いを語った。さらに主題歌であるサンボマスターの「Future is Yours」の歌詞に涙を流したとを話し「君はいたほうがいいよ」という歌詞を胸にがんばっていきたいと述べた。

深谷ネギコ役を務める鬼頭明里は、昨日早速映画館で今作を観たと話す。劇場で笑い声を聞いたり、観客が感動している雰囲気を感じたりして「最高な1日になりました」と述べた。また、台本を読んだ際に泣いてしまったことも明かしつつ、その感動をたくさんの人に伝えたいと思いを語った。

空気階段の2人もそれぞれ個性的な挨拶を披露。池袋教授役のもぐらは、自身が競馬好きであることを述べつつ、映画が公開された心境について「スタートの瞬間が本当に好き」と上映が開始された喜びを独自の視点で表現した。ヌスットラダマス2世を演じるかたまりは、小さい頃にしんのすけのものまねをしすぎて親に怒られたというエピソードを披露。会場に「本当に最高に面白い映画だと思います。皆さんだけで独占するのはよくありません」と語りかけ、人に勧めて作品の輪を広げるよう促した。

また、会場には来ることができなかった松坂桃李からのビデオメッセージも到着。松坂は非理谷充役として参加したことを「本当に幸せな出来事でした」と振り返る。「クレヨンしんちゃん」が面白さだけではなく、家族愛や友情などを描いていることに触れながら「大人の僕も心を揺さぶられる瞬間がたくさん詰まっています。今回の作品も、まさにそんな感じでした！」と太鼓判を押した。

ここで、今作の構想から公開までの7年にちなみ、この7年間での変化をキャスト陣に問うコーナーへ。しんのすけ役が5年目となる小林は「やっぱり（矢島晶子から）しんのすけ役を受け継いだこと」と述べる。7年前には夢にも思っていなかったというしんのすけ役への抜擢は、「7年間と言わず声優人生で一番の変化でした」と答えた。鬼頭は免許を取り、よく運転していると答え「世界が変わりました」と自身の移動方法の変化を伝えた。こおろぎは照れながらも、小林と食事にいったことをきっかけにズッキーニが食べられるようになったと明かす。ワイン好きのならはしは、7年前には飲み会などでボトル2本を飲んでいたところから、グラス2杯まで減ったと話すも、ボトル2本を飲み干していたことに対してキャスト陣は驚いていた。

そのほか、舞台挨拶ではしんのすけが「オラの映画、面白かったー？」と会場に問いかけ、リアクションの声を求める場面も。また、会場に来るまで暑くて大変だったと言うしんのすけが、カンタム・ロボが描かれた“勝負パンツ”を披露するなど、笑いが絶えない和やかな雰囲気の中、イベントは終了した。

現在公開中の同作は、「クレヨンしんちゃん」シリーズ初の3DCGアニメーション。超能力を手に入れたしんのすけが、同じく超能力を手にし世界の破滅を望む非理谷に立ち向かう姿が描かれる。