「アンファル」黒沢ともよが鴉夜を一言で言うと「生首」、八代拓・小市眞琴も追随

TVアニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」の先行上映会が、去る6月23日に東京・グランドシネマサンシャイン池袋で開催された。イベントには輪堂鴉夜（りんどうあや）役の黒沢ともよ、真打津軽（しんうちつがる）役の八代拓、馳井静句（はせいしずく）役の小市眞琴が登壇し、7月5日のテレビ放送開始に先がけて第1話を鑑賞した観客の前でトークを繰り広げた。

「アンデッドガール・マーダーファルス」は、青崎有吾の小説が原作。962歳の“生首美少女探偵”・輪堂鴉夜と“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽、そして鴉夜に付き従うメイドの馳井静句が異形蠢く19世紀末のヨーロッパを巡るロードムービーだ。

第1話の上映後に舞台挨拶が始まり、キャスト陣が大きな拍手とともに迎えられると早速第1話の感想コーナーへ。黒沢は「会話の内容と、映像の印象が違うところがあるのが面白いです。光と影を使った演出も特徴的です。シーンによって印象がまったく違う部分が演出面での見どころだと思います」、八代は「色使いやカメラのアングルがとてもおしゃれだと感じました。鴉夜と津軽の会話のリズム感がよくて、会話劇の独特なテンポ感が面白いなと思いました」、小市は「鴉夜と津軽のセリフのやり取りが面白いです。映像は前衛的で面白いカメラアングルで、まるで芸術作品のようだと思いました」と、それぞれに見どころを語った。

演じるキャラクターの特徴を聞かれた黒沢は「ひと言で言うと生首」と答え、観客の笑いを誘う。「生首のくせに生意気なところがあります。960年以上生きて培われた経験値による判断力のある聡明なキャラクターです」と首から下のない不老不死の美少女探偵・鴉夜を紹介した。八代も「ひと言で言うと半分鬼」と黒沢の説明に乗っかる。「鴉夜と少し似ている感覚があり、楽しければいいと思っているようなところがあります。『死に際まで笑わせたい』という、ある種狂気じみた性格をしており、まるで心まで怪物のようなキャラクターです」と津軽を評した。小市も追随し「ひと言で言うとメイド。とにかく鴉夜様が大好きで、津軽を軽視しています。1話のラストにはやきもきしました（笑）。とても素敵なキャラクターです！」と静句の魅力を挙げてみせた。

さらに、長セリフがびっしりと書いてあったというオーディション時の思い出話に花が咲いたり、八代が宮野真守演じるアルセーヌ・ルパンの登場に注目していることを明かしたり、和気あいあいとトークが進む。イベント終盤の挨拶では、黒沢が「マンガのアニメ化は多いのですが、小説のアニメ化は最近減ってきていたような気がします。原作の単行本3巻分の情報量をアニメ化にしています。活字からアニメに、そしてまた小説に戻って……という行き来をぜひ楽しんでほしいです」と挨拶。八代は「もっと先まで観ていただきたいなと、もったいないような気持ちでいます。こんなにもいい作品で、今のアニメはものすごいぞ！と、周りに広まっていったらいいなと思います」、小市は「本当に魅力の詰まった作品です。原作を映像化するにあたって、この上ない表現になっています。アニメ放送をきっかけに、どんどん広まっていったらいいなと思います！」と作品をアピールし、舞台挨拶は幕を閉じた。

TVアニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」は、7月5日よりフジテレビ「＋Ultra」にて放送開始。dアニメ・U-NEXTほかで7月6日より先行配信もスタートする。