「群青のファンファーレ」JO1大平＆木全が馬に名前をつけるなら？珍回答で自己嫌悪

TVアニメ「群青のファンファーレ」のアフレコ取材会が、去る2021年12月下旬に都内のスタジオで行われ、同作に声優として出演するJO1の大平祥生と木全翔也が出席した。

明日4月2日に放送スタートする「群青のファンファーレ」は、競馬学校を舞台に騎手を目指す少年たちを描く青春群像劇。大平と木全は、主人公の有村優が競馬学校に入学する前に所属していたアイドルグループのメンバー・東将基（あずままさき）と南原煌成（なんばらこうせい）をそれぞれ演じる。大平は自身演じる将基について「冷静でグループのリーダー的存在」と説明し、「（優と煌成の）ケンカを止めるシーンがあるんですけど、僕たちも『ここの振り付けはこうだ』とか熱くなりすぎて言い合いみたいになることがあるので、同じアイドルグループとしてこういうことってよくあるよなと共感できました」とコメント。そんな大平に対し、木全は「祥生もそういうときは『やめときやめとき』みたいなタイプだよね。だから役にまさに合ってると思います」と太鼓判を押す。

一方の木全も、自身演じる煌成と近しい部分があるそう。「おちゃらけてるというか、将基と比べると若い印象のキャラクターです。煌成が優のことを変な呼び名でイジるシーンなんかもあるんですけど、僕も普段そういうことしてるなと思いました」と言うと、大平が「木全と煌成はおちゃらけている部分と、物事に対して真剣というか、熱い部分を持ってるところが似てるなと思います」と述べる。また木全は「最初に設定画を見たときは煌成のほうが金髪で、見た目だけだったら僕より祥生っぽいなって思ってて。でもそこから徐々に自分のキャラクターに愛着が湧きました」と語った。

2020年公開の劇場アニメ「映画 えんとつ町のプペル」に出演した大平と、「群青のファンファーレ」が声優初挑戦となる木全。お互いに声優としての声を聞いてみてどうだったか問われると、木全は「祥生は声を使う仕事が向いてるなって思いました。まず声の質がいいですし、もともとアニメが好きだから語尾の抜き方とかをわかってるというか。ヘッドホンで聞きながら『あー、いいなー』ってずっと思ってました」と話す。大平は「うれしいっす」と顔を綻ばせながら、「木全もアニメ大好きなんで、その分勘がいいというか、ディレクションされたときもすぐに直せるのがすごいなと思いました。いろんな声色を使えますし、やっぱり器用ですね」と賞賛。木全は普段アニメを観ながら周りにうるさいと言われるほど声真似をしており、大平も自宅でこっそり声真似をしたり、キャストの声をじっくり聴いて研究しているそう。しかし今回はあまり声を作り込まず、普段の自然な声をベースに役を演じてほしいとディレクションがあったことを明かした。

ここからはアニメの本筋から少し逸れた話題に。競馬学校の入学条件は体重45kgから48kg、視力が両眼で0.8以上、入学後も厳しい練習が続くことから「JO1のメンバーでフィジカル的にもメンタル的にも騎手に一番向いてると思う人は？」という質問が2人に投げられる。JO1のメンバーは比較的身長が高く、体つきもしっかりしたメンバーが多いため「みんなけっこうデカいからなあ……」と悩む木全。大平が「（川尻）蓮くんと（白岩）瑠姫くんのどっちかかなあ？」と名前を挙げると、木全が「瑠姫くんだったら白馬の王子！」とピンときた様子。王子キャラの白岩には白馬がよく似合うとのことで、大平と木全は「競ってはなさそうだけどね（笑）」「ただ馬と仲良くしてそう！」と想像を膨らませて盛り上がった。

さらに「群青のファンファーレ」では個性的な名前の競走馬が出てくることから、「自分がもし馬主になったら馬になんという名前をつける？」という質問が。想定外の質問に大平は「ええっ、ちょっと待ってくださいね。ええと、ううんと……」と焦り、記者から深く考えずにと言われた末、「……チェ・シンファ」と所属事務所の社長の名前を絞り出したように挙げる。木全から「社長を走らせちゃうの？」と聞かれると、「怒られるかな。やめとうこうかな」と大平。木全が話している間もひたすら悩み続けた大平は、「チェ・シンファ・ワークス……ソンケイで。あっ、あとこれにハートもつけます」と社長への敬いの気持ちも込めた名前に辿り着く。大平は答えを出してひと段落したはずだが「俺マジで何言ってんだろ……（笑）」と自己嫌悪に。「やっぱり僕の答え、『シュークリーム』にしておいてもらっていいですか……？」とお願いする。木全は自分宛の荷物に書かれていた、所属事務所名・LAPONEエンタテインメントの書き間違え「シャラポーンエンタテインメント」にすると答えた。

取材会ではJO1が担当するオープニング主題歌「Move The Soul」の話にも。木全は「最初に聞いたとき、おしゃれな曲というか、すごく大人っぽい曲だなと思いました。ボーカルメンバーは苦戦してたみたいですけど、できあがったものを聞いたらちゃんとやり遂げていて。次の曲、クオリティ高いなって思いました」と手応えを感じている様子で、大平は「疾走感があって、パートが1行ずつ次のメンバーに移っていくんですよ。そういったパート割りは今回が初めてなので、聴いていて面白いと思います」とアピールする。そしてSawanoHiroyuki[nZk]:河野純喜&與那城奨 (JO1)としてJO1のメンバーがゲストボーカルで参加するエンディングテーマ「OUTSIDERS」について、木全は「僕らはまだデモすら聴けてなくって。奨くんと純喜くんがこっそり準備してるので楽しみです」と語った。

また2人からはアイドルを引退し、騎手の道を目指す主人公・優への期待も。大平は「やっぱりグループから離れて、1人でやっていくっていう覚悟があるだけで（騎手として）強いんじゃないかなと思います」と言うと、木全も「だいぶリスキーというか、決意が固くないとできないことだもんね」と続ける。大平は「僕たちだったらJO1ですけど、（優が）今までいたところから離れて1人でがんばっていこうとすると考えたら、夢を追いかける人は観たら背中を押されるアニメなんじゃないかなと思います」とコメント。木全は「競馬学校っていう未知の世界をアニメで体験できました。こんなことがあるんだ！って知らないことが知れたり、勉強になるすごくいい作品だなと思います」と「群青のファンファーレ」の魅力を述べた。