「ルパン」銭形ドラマ、ナレーターは栗田貫一！鈴木亮平が「お墨付き」喜ぶ

モンキー・パンチ「ルパン三世」に登場する、銭形幸一警部を主人公にしたオリジナルドラマ「銭形警部」の完成披露試写会と舞台挨拶が、本日1月25日に東京・NEW PIER HALLにて開催された。

会場内には「ルパン三世」の誕生50周年を記念し、おなじみのトレンチコートとハットを身につけ、銭形警部に扮した50名のエキストラが登場。すると会場には赤いランプの点滅とともにサイレンが鳴り響き、「警部！ 銭形警部の偽物が出没したという情報が入りました！」という声が流れる。それに応じて「ルパンの仕業かもしれん！ いくぞ！」という声とともに、劇中衣装を着た主演の鈴木亮平、前田敦子、三浦貴大がパトカーに乗って登場。車から降りると3人は、それぞれの役柄になりきり寸劇を開始する。鈴木は「全員逮捕だ！」と声を上げ、「私が本物。警視庁国際捜査課の銭形と申す」と言い放った。

改めて挨拶を求められた鈴木は「ミニコントの疲れが……」と笑いを誘う。まず鈴木は銭形役のオファーを受けた際について「最初に話を受けたときは、銭形警部が主人公の作品を単純に視聴者として観てみたいと思ったんです。でもクランクイン間近になってくると『あの銭形だよね？ 俺がやるんだよな？』と、だんだん怖くなってきました」と話し、気軽にオファーを受けたことについて「『しまったー』と思いましたね」と心境を明かす。また演じてみての感想を聞かれると、「途中からは自分が銭形でいることが自然になってきて。どんな状況に置かれても、銭形ならこう判断するし、こういうセリフ回しになるっていうのができてきた」と振り返る。

続く前田も、出演依頼を受けたときのことを「鈴木さんだと聞いてぴったりだなと。それだけでも観たいなと思いましたし、参加させていただけるんだったら『ぜひ！』って」と述べる。自身が演じた警視庁捜査一課の女性刑事・桜庭夏希については「警察役は初めてだったんですけど、鈴木さんに乗っからせてもらいました」と笑顔で話した。

捜査一課の刑事・国木田晋太郎役を演じた三浦は、「どのぐらいのテンションで銭形がくるかによって国木田という役がだいぶ変わってくるなと思って。でもまあ鈴木さんだったら大丈夫かと思って、僕も丸投げしてました」とコメント。するとすぐさま鈴木が「俺が（オファーを）受けたときとのギャップがひどい！」と突っ込んだ。

また鈴木は役作りについて、「（銭形というキャラクターは）あまりにもアクが強すぎて、役者に残された自由度が少ないんです。だからここは思い切って皆さんが知ってる銭形になって、見た瞬間に『あ！ 銭形！』と思ってもらおうと。そのためには声だなと思った」と語る。「アニメで初代の声優だった納谷悟朗さんと、今やられている山寺（宏一）さんの声を自分に入れてみて、そこから自分が出せる声に合わせていきました。やっぱり一番練習したのは『ルパン！』」っていう言い方ですね」とコメント。その場で鈴木がさまざまなパターンの「ルパン！」を披露してみせると、会場からは拍手が沸き起こった。

ここでサプライズゲストとして、アニメ版でルパンの声優を務める栗田貫一が会場に。栗田は本作でナレーションを担当することが発表された。鈴木は「現場ではどうしてもルパンに無断でやっているという気持ちが拭えなくて。ずっと後ろめたかったけど、やっと本物のルパンのお墨付きをもらえた！」と喜びを隠しきれない。栗田は「もう鈴木亮平に驚きました。あの声でどこまでがんばれるのかと思ったら、今日の小芝居からがんばってましたね（笑）」と述べ、「山寺宏一よりいいですよ」と冗談めかしながら賞賛した。

最後に鈴木は「マンガから飛び出してきたのではなく、これを観てモンキー・パンチ先生は描いたんじゃないかって思わせるところを目指してきた。ノンストップアクションエンターテインメントになってると思う」と本作をアピールし、イベントは幕を閉じた。

日本テレビ、WOWOW、Huluが共同で製作するドラマ「銭形警部」は、2月10日に「金曜ロードSHOW!」枠で「銭形警部」のタイトルで放送されたのち、同日よりHuluで「銭形警部 真紅の捜査ファイル」を全4話構成で配信。「連続ドラマW 銭形警部 漆黒の犯罪ファイル」は2月19日より、WOWOWで全4話の連続ドラマとしてオンエアされる。

なおWOWOWでは「銭形警部」のオンエアを記念し、テレビアニメ「ルパン三世」の第1シリーズ、映画「ルパン三世 カリオストロの城」「ルパン三世 vs 名探偵コナン THE MOVIE」やOVAを放送。ラインナップや放送日時などの詳細は下記のリストにて確認を。