本作は、1990年代に少女コミック(小学館)にて連載された「ふしぎ遊戯」を原作とする冒険ファンタジー。舞台は何度も制作されてきたが、今回が初のミュージカル化となる。脚本・演出・作詞を務めるのは、ミュージカル「ハートの国のアリス」「ヘタリア~Singin' in the World~」の吉谷光太郎。囲み取材には夕城美朱役の
田中は「演技をするのは4年ぶりとかで、モーニング娘。を卒業して以来の舞台です。前回の舞台『ふしぎ遊戯』を観に行っていて、れいなも出たいなーと思っていたので、話をもらってすごくうれしくて。本格的な俳優の皆さんたちと一緒にできるということで、学べることもたくさんありました」と喜びいっぱいの胸の内を語る。平野、寿里、宮地は前回のamipro版からの続投。平野は「初演から4回目の鬼宿。前回はストレートプレイだったのがミュージカルになり、広がりや深みが出て、かなり表現が広がっているのが新しい見どころです。同時に月日が経ちまして、初演の頃26歳だった僕は、今32歳。鬼宿は17歳なので、演出家にももっと若くしてくれないかと言われます(笑)。それが僕の課題です」と笑わせた。
もともと原作の大ファンだという宮地は「原作が大好きで、その中でも柳宿は特別。男とか女とか凌駕した存在、そんな柳宿になれることが幸せでいっぱい。今回はミュージカルということで、懐かしくもあり、新鮮な作品になっているなと思います」と微笑む。寿里は「心宿はすごく冷静で残虐。その残虐さを存分に楽しませてもらってます。新しいキャストが入り、新しい風がいろんなものを新しくしてくれています。音楽の力を感じながら稽古をしてました。思いをしっかり伝えたい」と役を演じる醍醐味を語り、初参戦となる前山は、「家族で原作を見てまして、まさか演じるとは思わなかったので、うれしいですけど緊張もありまして。稽古の段階から人一倍努力するように心がけました。鬼宿、美朱、星宿の三角関係が大事になってくるので、美朱や仲間に対する思いを歌に乗せられたら」と意気込んでいた。
同じく初参加の坂田は「アニメや原作をたくさん見てからお稽古に挑んだんですが、正直難しい役で毎日悩みながら稽古に挑んできました」と語り、その理由を「すごく親しくしていた人を裏切る……今まで自分がそんな経験がなかったので、気持ちを作るのが難しかったですし、いろんな気持ちが入り混じって追い詰められることもあります。どうにもならない気持ちが常にあって、でも巫女として精一杯立ってなきゃいけない。基本的には踏ん張ってることが多いですね。寿里さんにはかなり助けられています」と話すと、寿里は「いえいえ……」と謙遜していた。
また田中は座長を務めることについて問われると、「アイドルしてきた奴が、って思われるかなと思って、最初はかなり(カンパニーに)低姿勢で入りました(笑)。座長だから自分がみんなを引っ張るぞというよりも、みんなで一緒に楽しくやりたい気持ちのほうが大きいです。れいなはれいならしく、イエーイ!みたいな感じで円陣もやってて。盛り上げようと思っています」と、自分らしい座長観を展開していた。
ミュージカル「ふしぎ遊戯~朱ノ章~」は4月8日から17日まで上演。夕城美朱が四神天地書の中に吸い込まれ、巫女として七星士を探す旅に出る、原作冒頭からのストーリーが、全編を彩るさまざまな歌とともに新たに描き出される。重層的なハーモニーや迫力の殺陣のほか、七星士それぞれのバッググラウンドも描かれており、見どころは満載だ。
「ふしぎ遊戯~朱ノ章~」
期間:2016年4月8日(金)~17日(日)
会場:あうるすぽっと
原作:
脚本・演出:吉谷光太郎
夕城美朱:
鬼宿:
本郷唯:
心宿:
星宿:
柳宿:
翼宿:
軫宿:
井宿:
亢宿:
張宿:富田大樹
少華:栗生みな
睿俔:我善導
太一君:藤宮潤
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