このトークイベントは「F.S.S.」のファンブック「ファイブスター物語 トレーサー Ex.1」の発売と、永野監督による劇場アニメ「花の詩女 ゴティックメード」の公開を記念したもの。「ひらめき☆マンガ学校」講師の
イベントは、西島の別名義DJまほうつかいによるパフォーマンスからスタートした。事前にミックスを終えた音源を流しているため、DJまほうつかいは機材に一切手を触れない。その代わりにCDJの上に「F.S.S.」の単行本を積み上げ、パラパラとページをめくる様子をスクリーンに投影。DJが楽曲を繋ぐように、マンガのシーンをセレクトしていく。ときにシリアス、ときにコミカルな展開で「F.S.S.」の世界を表現する。
DJタイムが終了すると、さやわかが登場し西島と2人で講義を開始した。2人は去る10月にもコミックナタリーのPower Pushで「F.S.S.」を題材に講義を行っており、その内容を短く圧縮したものをトークショーでは披露。作者・永野は神だと断言し、それを踏まえて読者は「F.S.S.」をどう読めばいいかを語った。コミックナタリーで展開されたPower Pushは、記事末のリンクからチェックしてほしい。
西島・さやわかの講義が終わると、壇上に岡田・雨宮が招かれ次の授業がスタート。2人は恋愛・ファッションの切り口から「F.S.S.」を語る。雨宮は、カイエンの子を産む女性・ヤーボの穿いていた下着が実在する高級ブランド、ラ・ペルラであることを特定。「同じパンツを穿いてカイエンに抱かれたい!」と色めき立つが、西島から「見せる相手は誰ですか」というツッコミを受け、現実にはカイエンがいないことに落胆してしまう。岡田は三十路を過ぎてこそアイシャの良さはわかると語り、その良い女のアイシャですらファティマに敵わなかった事実を突きつける。女性の理想形ファティマへの憧れと、酸いも甘いも噛み分けた女の本音が絡むトークとなった。
続くゲスト・クラムボンのミトは持参した「F.S.S.」関連書籍をドサドサと机に積み、口を開く前から熱心なファンだけが持つオーラを発する。ミュージシャンという職業からは想像し難いが、アニメ・マンガに造詣が深いミト。学生時代にスタジオ前で永野の出待ちをしたことや、家族全員で「魔法少女まどか☆マギカ」を見ていると告白し、客席から笑いが起こる。オタク話を一段落させると、音楽を切り口にしたトークを開始。作中に登場する音楽ネタの解説と、自分が考えた「F.S.S.」と世界観が合うミュージシャンの楽曲紹介を行った。バッハトマにはスクエアプッシャー、デコース・ワイズメルにはフライング・ロータスの楽曲を選び、そのマッチングで西島・さやわかを感心させる。
イベントのラストでは全ゲストが登壇し、11月1日に公開される「ゴティックメード」の予告編を鑑賞。いったいどのような物語になるのか、推測と感想が壇上に飛び交う中で、西島は「永野護は神だと散々言いましたが、神も人間が笑ってくれたら嬉しいと思う。だから映画を見に行って、永野さんの最新のモードを目撃してはいかがでしょうか」とイベントを締めくくった。
関連する特集・インタビュー
永野護のほかの記事
リンク
- = GOTHICMADE =
- 2.5D | SOCIAL TV STATION
- 講談社BOX:西島大介のひらめき☆マンガ学校
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
clammbon mito @micromicrophone
雨宮さん、4年前F.S.Sのトークイベント(https://t.co/OKMh1eIrmP)でご一緒させていただき、その後の食事会でも楽しいお話を沢山しました。以降挨拶程度でしたが、活動は度々拝見させていただいていたので、今回の訃報はとても残念です。謹んでご冥福をお祈りいたします