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ミュージカル「刀剣乱舞」は義経・弁慶の物語!アイドル風衣装でのライブも

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「ミュージカル『刀剣乱舞』 トライアル公演」ゲネプロ公演より、刀剣男士6人。

「ミュージカル『刀剣乱舞』 トライアル公演」ゲネプロ公演より、刀剣男士6人。

PCブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を題材とするミュージカル「刀剣乱舞」トライアル公演が、本日10月30日に東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開幕した。初演前には公開稽古が行われた。

ミュージカル「刀剣乱舞」は、約1時間40分のミュージカルと、約45分のライブから成る2部構成。第1部では文治5年の阿津賀志山を舞台に、源義経と武蔵坊弁慶、そして義経の守り刀である今剣と、弁慶の使用していた薙刀である岩融を中心に物語が展開する。審神者から隊長に命じられた加州清光は、今剣、岩融、そして三日月宗近、小狐丸、石切丸といった三条派の刀剣男士とともに、変えられた歴史を元に戻すために阿津賀志山へと向かうことになる。

オープニングは6人の刀剣男士による楽曲「刀剣乱舞」で幕開け。同じく6名が出陣の際に歌う「勝利の旗」、戦場での「戦うモノの鎮魂歌―レクイエム―」、今剣によるソロ曲「きらきら」、岩融のソロ曲「名残月」、三日月宗近と岩融の掛け合いが楽しめる「返歌 名残月」、そしてキャスト全員によるエンディング曲「キミの詩」と、全7曲がミュージカルで披露された。原作ゲームが忠実に再現され、戦いのシーンでは加州清光の「フェイントに見せかけて攻撃!」、岩融の「ほほう、この気配、上物! 狩るにあたって不足なし!」など、作中のセリフも楽しめる。

そして第2部のライブでは、刀剣男士がアイドル風の衣装に身を包み登場。オープニングを彩る「mistake」、「Additional Times」「Gateway」「Show Me The World」といったダンスメドレー、しっとりと聞かせるバラード「サヨナラ」などを披露。岩融と今剣の関係性を表した「タカラモノ」、加州清光の甘い言葉から始まるソロ曲「解けない魔法」、日替わり曲と続く。ゲネプロ公演では「Love Story」が披露され、刀剣男士たちが客席に下りて会場を盛り上げた。なお日替わり曲はこのほか、「まばたき」「大袈裟」の全3曲が用意されている。最後はミュージカル本編に登場した武蔵坊弁慶、源義経、源頼朝、藤原泰衡の4人が太鼓を叩き、刀剣男士が男気溢れるパフォーマンスを見せる「漢道」。ライブはペンライトなどの応援グッズも持ち込み可能だ。

ミュージカル「刀剣乱舞」トライアル公演は、本日より11月8日まで上演。千秋楽公演は全国の映画館でライブビューイングも行われる。三日月宗近役を黒羽麻璃央、小狐丸役を北園涼、石切丸役を崎山つばさ、岩融役を佐伯大地、今剣役を大平峻也、加州清光役を佐藤流司が担当。演出は茅野イサム、脚本は御笠ノ忠次と、舞台「東京喰種トーキョーグール」のタッグが、振付はミュージカル「テニスの王子様」でおなじみの本山新之助が務める。

演出:茅野イサムよりメッセージ

本日は、ミュージカル『刀剣乱舞』に足をお運びいただき、誠にありがとうございます。ご存知の通り、この作品は、空前の日本刀ブームを巻き起こし、社会現象にもなったほどの人気ゲームです。これまで僕は何作もの漫画やアニメ作品の舞台化をてがけていますが、この「刀剣乱舞-ONLINE-」は、従来のやり方では通用しない、大変に手強い題材でした。なにしろ、原作となるゲーム自体が、どこまでやっても終わりがない。むしろ、やり込めばやり込むほどに、知れば知るほどに、その世界は収集のつかないほどに広がっていくのです。まさに、当初の僕は五里霧中に迷い込んだ思いでした。

そもそもの問題として、敵である時間遡行軍とは何者か。歴史修正主義者とは何者か。そして審神者の扱いをどうするか。ゲームのなかでわかった気になっていても、実際に舞台の上に引っ張り出してくるには、僕なりの解釈を持たなければいけない。何より一番考えさせられたのは、彼らは人間の姿をしてはいても、あくまでも「モノ」であるということです。僕が作りたいのは演劇です。戦う姿をどんなにかっこよく見せても、演劇はそれだけでは成立しない。そこにちゃんと感情の動くドラマがなくてはいけないのです。僕は舞台の上に「モノ」と人間のドラマを描きたいと思いました。今回、舞台として選んだのは、日本人であれば誰もが良く知る、義経・弁慶の物語です。どんなに時代が変われど、人が人に焦がれ、慕う気持ちというものは変わらない。そういう人間同士の営みを傍で目にする刀剣男士たちが何を思うのか。そこに人とモノの違いが現れ、彼らの存在する意味であったり、モノであることの儚さや哀しさが見えてきたらいいなと思っています。

今回の公演は、トライアルと銘打ってはおりますがトライしたものをお見せする気持ちはなく、僕なりに完成したミュージカル『刀剣乱舞』の世界を作り上げたつもりです。俳優たちも役作りの手がかりになる素材が限られているなかで、苦しみながらも必死にそれぞれの持つ個性を掴み、形にしてくれました。また、楽曲に関しては、ユークリッド・エージェンシーさんのご協力で、僕らの想像力をさらに広げてくださる音楽を数多く提供いただいています。この場を借りて、この作品にご尽力いただきました皆様にお礼申し上げます。
「刀剣乱舞-ONLINE-」は、様々な環境の中で戦っている人に「また明日も頑張ろう」と思える何かを届けたい。そんな願いも込められた作品だと思います。過酷な状況の中で懸命に戦う刀剣男士たちの姿に、私自身、何度も勇気づけられました。

このミュージカルもまた、日々を懸命に生きる皆様の癒しとなり、明日がよりハッピーに感じられるものになればと思っております。

ミュージカル「刀剣乱舞」 トライアル公演

期間:2015年10月30日(金)~11月8日(日)
劇場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

スタッフ

原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より (DMMゲームズ/Nitroplus)
演出:茅野イサム
脚本:御笠ノ忠次
振付:本山新之助
主催:ネルケプランニング DMM.com、ニトロプラス ユークリッド・エージェンシー

キャスト

三日月宗近役:黒羽麻璃央
小狐丸役:北園涼
石切丸役:崎山つばさ
岩融役:佐伯大地
今剣役:大平峻也
加州清光役:佐藤流司

武蔵坊弁慶役:田中しげ美
源義経役:荒木健太朗
源頼朝役:奥野正明
藤原泰衡役:加古臨王 ほか

(c)2015 ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会

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