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「ドラえもん」先代声優陣の言葉にドラ&のび太が涙「10年続いたら本物」

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(左から)源しずか(旧シリーズ)役・野村道子、ドラえもん役・水田わさび、野比のび太役・大原めぐみ、野比のび太(旧シリーズ)役・小原乃梨子。

(左から)源しずか(旧シリーズ)役・野村道子、ドラえもん役・水田わさび、野比のび太役・大原めぐみ、野比のび太(旧シリーズ)役・小原乃梨子。

映画「ドラえもん」シリーズの35周年を記念し神保町シアターにて開催中の「ドラえもん映画祭2015」。本日2月14日、映画上映後にキャストによるトークショーが行われた。

イベントにはドラえもん役の水田わさび、野比のび太役の大原めぐみが登場。水田はドラえもんの声で「みんな、こんばんは!……大人のみんなはちょっと言うの恥ずかしいかな?(笑)」と挨拶し、大原も「みなさんこんばんはー!野比のび太でーす!」とのび太の声で続けた。2人とも「ドラえもん」の声優を務めて今年で10周年。水田は「言葉にすると10年って長く感じますが、正直あっという間でした」と振り返り、「常に新しいことをさせてもらっているので、今も新鮮な感じはします」と話した。

またサプライズゲストとして、旧シリーズの声優陣である野比のび太役・小原乃梨子と、源しずか役・野村道子がまさかの登場。これには水田と大原も「言葉が出ません」と驚いた様子を見せる。さらに小原がドラえもん役・大山のぶ代からの手紙を代読。思い出深い映画シリーズについて「特に私にとっては『のび太の恐竜』。初めての映画ということで感激したことは忘れません」と挙げ、「森繁久彌さんが出てくださったことが印象に残っています」とゲスト声優についても触れた。大山からの手紙の内容を聞く水田は「すごいです……。すみません、いま気の利いたことを言えなくて……」と放心状態だった。

映画シリーズのゲスト声優について話が及ぶと、小原は「巖金四郎さんに出ていただいたときは感動しましたね」と振り返る。また野村と小原が「私たち、(映画の主題歌を務めたアーティストの)ゆずの子たちにサインしてあげたもんね」「そうなの!ねえ、してあげちゃったわね」とエピソードを明かすと、会場からは笑いとどよめきが沸く場面も。さらに2人が藤子・F・不二雄との思い出を振り返ると、水田と大原は興味深そうに耳を傾けていた。

一番思い入れの深い映画シリーズを聞かれると小原は「私もやはり大山さんと同じで『(のび太の)恐竜』ですね」と藤子Fとのエピソードを語り出す。「F先生は『のび太は僕なんですよ』とおっしゃったの。『僕、運動とか全然ダメで、僕の夢は映画を作って大きな画面の中でのび太くんや仲間が活躍することなんです』と。それでできあがったのが『恐竜』なんですね。先生が本当に感動してらっしゃるのがわかってね。やっと実現できたんだな、先生の夢が叶ったんだなと思うと本当にうれしかったです」と話した。野村は「のび太の海底鬼岩城」を挙げ、「しずかちゃんが大活躍ですから。あとミュージカルになったときに三ツ矢雄二とデュエットすることになったんですけど、私音符が読めなくて。三ツ矢が録ったあと何回か居残りしてやったのを覚えてます」と振り返った。

水田は「『のび太の恐竜2006』が一番です」と、キャストが世代交代してから初めての映画を挙げる。「クビになるかもと思ってドラえもんをやっていたから、映画をやるって聞いたときに、まだドラえもん続けさせてもらえるんだって思ったから」「やっぱりネット社会ですから触れたくないものも見てしまうし、電車に乗ってても隣で私のこと言ってるしっていうのがずっと続いて……」と、涙で言葉を詰まらせながら当時の心境を明かした。それを受け小原は「どうせ聞こえてくるのは前のほうが良かったっていう声です。新しいものが始まったときはどんな番組でも洗礼を受けるわけですから。10年続いたら本物っていうんです。本物でしたね」と励ますと、水田も大原も涙し、客席からもすすり泣く声が止まなかった。

「ドラえもん映画祭2015」は、3月6日まで開催中。また3月7日には、新作「映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」が全国公開される。

大山のぶ代からの手紙全文(小原乃梨子による代読の書き起こし)

みなさま、こんにちは。大山のぶ代です。今日は「ドラえもん映画祭」おめでとうございます。ぜひ参加したかったのですが、あいにく風邪を引いてしまい、大事を取りまして欠席させていただきました。本当にごめんなさい。時が経つのは早いものですね。「映画ドラえもん」が35周年を迎えるんですね。色々と思い出が蘇ります。特に私にとっては「のび太の恐竜」。初めての映画ということで感激したことは忘れません。ピー助のかわいらしさが大好きです。またたくさんのゲストの方々に映画に参加していただきとてもうれしかったですね。その中でも森繁久彌さんが出てくださったことが印象に残っています。これからも「映画ドラえもん」をよろしくお願いいたします。今の出演者の方々も、お体にくれぐれも気を付けて、がんばっていただきたいと思います。それでは、バイバイ。
大山のぶ代

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