2月23日に舞台公演映像の情報検索サイト「Japan Digital Theatre Archives」と「EPADのポータルサイト」がスタートする。
「Japan Digital Theatre Archives」は、緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(以下EPAD)の一環として、早稲田大学演劇博物館が制作したもので、EPADに集まった映像の情報検索が可能となる。また英語サイトも開設し、日本の演劇文化を海外に広く発信する役割を担う。
「EPADのポータルサイト」は、EPADが制作したもので、EPADの多様な活動の全容を見ることができるだけでなく、舞台芸術のデジタルアーカイブ化を促進すると共に、アーカイブを記憶/感覚再生装置としてみたてる試みを行う。
「Japan Digital Theatre Archives」と「EPADのポータルサイト」を使えば、これまで各団体が独自に管理し、散逸していた舞台芸術作品の情報を誰でも簡単に知ることができるようになる。
ステージナタリーでは、「Japan Digital Theatre Archives」と「EPADのポータルサイト」の公開を記念し、コロナ禍において変化せざるを得ない環境にありながら、自身の表現に真摯に向き合っているアーティストに注目した特集を展開。3人のアーティストのこれまでの活動を振り返り、アーティスト自らが起こした変化、周囲の状況など外的な要因によって起きた変化をたどりつつ、芸術表現の過渡期を見据え、今後への思いを語ってもらう。
文 / 熊井玲
「EPAD」は、文化庁令和2年度戦略的芸術文化創造推進事業「文化芸術収益力強化事業」として採択された「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業」の総称。2020年に寺田倉庫と緊急事態舞台芸術ネットワークが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い困難に陥っている舞台芸術等を支援、収益強化に寄与することを目的に設置。新旧の公演映像などを収集し、配信できるよう整備し、権利処理のサポートを行う。また、この取り組みによって公演映像・Eラーニング・戯曲・舞台美術の4種3,000点近くの舞台芸術資料を収集、その大部分はアーカイブとして早稲田大学演劇博物館に収蔵される。
2021年3月4日更新