ウォークマンは音楽に対する愛情が増すような製品
──ウォークマンNW-A40シリーズは、音質のみならず充電池持続時間や拡張性にも優れた製品です。デジタルノイズキャンセリング機能オフ時には、満充電でMP3音源を約45時間再生することが可能。microSDメモリーカードにも対応していて、64GBモデルでは128GBのmicroSDXCメモリーカードを使用すれば192GBまでメモリー拡張することができます。
柳沢 世代的にCDウォークマンやMDウォークマンを持ってた人間なので、相当便利だなって思いますね。
藤原 僕、ホントはパソコンの中に入ってる曲を全部持ち運びたいぐらいなので、容量が大きいのは魅力的ですね。あと実際に触ってみたけど、タッチパネルがめちゃめちゃ扱いやすい。
渋谷 CDプレイヤーと違って音飛びしないし(笑)。
上杉 それ、今の世代の子たちに伝わるのかな?(笑)
──Bluetooth機能を搭載しているので、対応機種のヘッドホンやスピーカーを使用したワイヤレスリスニングも楽しめます。
渋谷 ライブの前にウオーミングアップで体を動かしたりするんですけど、そういうときにも便利だろうなって思います。
柳沢 ワイヤレスに対応しているのはうれしいですよね。
──スマートフォンで音楽を聴いていると、LINEやメールのポップアップがリスニングの妨げになることもありますよね。その点、ウォークマンは“好きな音楽だけ”に集中することができるとも言えます。
渋谷 利便性だけを求めないで音楽を区別するっていうのは、すごくいいんじゃないですかね。ウォークマンで音楽を聴くことで「自分は音楽を単体で持ってるよ」っていう意思が持てると思うし、音楽に対する愛情が増すような気がしますね。カラーリングも5色あるから、好きな色を選ぶことで愛着も感じるだろうし。
曲ができた瞬間に覚えたドキドキ感を味わってもらえる企画
──今回ウォークマンNW-A40シリーズで6月にリリースされるニューアルバム「歓声前夜」をはじめ、さまざまな楽曲をMP3音源で聴いていただきました。
藤原 MP3なのにめっちゃよかったよね。
柳沢 うん。h.earシリーズのヘッドホンにワイヤレス接続して聴いてみたけどいい音だった。
──NW-A40シリーズで「ラヴソング」のハイレゾ音源も聴いていただきました。普段、ハイレゾ音源は聴かれますか?
藤原 今回初めて聴きました。
──ハイレゾはCDの情報量を超える高解像度の音源です。実際に聴いてみてどんな印象を持ちましたか?
藤原 イヤホンやヘッドホンで聴いてるのに、ライブで聴いているような臨場感がありました。空間が広い感じと言うか。より細かい音も聞こえるから、アーティストの意思もより伝わるだろうなって。
渋谷 うん。音の好みもあるし、なんでもハイレゾで聴けばいいっていうものではないのかなって思うんですけど、好きなアーティストの曲を「どんなことをやってるのかな?」「実はこんな音鳴らしてたんだ」って感じながら聴くのはすごくいい気がする。
──この「ラブソング」のハイレゾ音源の試聴が、CD発売に先行してソニーストアや全国家電店のウォークマンコーナー(※一部店舗除く)で6月1日から順次展開されます。
上杉 すごい試みですよね! ありがたい。
柳沢 僕たち、レコーディングのときに音色についてすごく話し合うんですよ。ハイレゾ音源は僕らがスタジオで制作してる段階で聴いてる音に限りなく近いと思うので、僕らが曲ができた瞬間に覚えたドキドキ感を皆さんにも味わってもらえるんじゃないかなって。店頭で新曲を聴くっていうのも、なかなかないシチュエーションですからね。「あそこで1曲だけ先に聴いたな」っていう特別感って忘れないと思うし、楽しんでもらえたらうれしいなと思います。
誰しも起こりうる、思わず声を上げて喜びたくなる瞬間
──最後に、ニューアルバム「歓声前夜」について聞かせてください。どんな思いで付けたタイトルなんですか?
柳沢 日本武道館公演(2018年4月30日開催)をやることを発表したときに、ファンの皆さんから大きな喜びの声をいただいて。「音楽をやりたい」っていう自分たちのエゴなところから始まったバンドなのに、それがエゴだけで終わらなかったっていうこの喜びって、改めてすごいなと思ったんですよ。そういうことって、実は誰しも起こりうる瞬間なんじゃないかなって。
──例えるならどんなことでしょう?
柳沢 「私結婚します」って実家に言いに行ったら両親が喜んでくれた、とか。そういう、思わず声を上げて喜びたくなる瞬間っていうのは、実はこの1時間後に来るかもしれないし、明日来るかもしれない。そういう気持ちを僕らは武道館公演の発表のときに、好きでいてくれてるみんなと、出会って来た仲間と味わえた。その体験があったからこそ、自信を持って付けられたタイトルですね。
──「嬉しい涙」は、その日本武道館公演の開催を発表した前回のツアーファイナル(参照:SUPER BEAVER、Zepp Tokyoで“頼りがいのある仲間”とツアー締めくくる)のあとに、メンバー間で話したことがきっかけでできた曲だそうですね。
柳沢 打ち上げの1軒目から2軒目に行くときに、ぶーやんと一緒に歩いてて。タイトルの話とも共通するんですけど、武道館公演発表の反応について「単純にやっぱうれしいね」って話をしたんです。ファンの人が僕らの活動に喜びを感じてくれて、僕らもその喜ぶ姿を見てすごくうれしくてっていう、お互いの関係値っていうのがどんどん素敵になっていってるねって話をメンバー間でしたんです。
──そうだったんですね。
柳沢 「嬉しい涙」はそれを単純に表現したっていう(笑)、本当に純粋な楽曲だと思います。今の自分たちの感情が曲になってる。
──アルバムタイトルの「歓声前夜」や「嬉しい涙」に込めた純粋な思いが、今のSUPER BEAVERの気持ちなんですね。
柳沢 そうですね。別に音楽人だから味わえる感覚じゃなくて、人間関係の中でそういうことってたくさんあると思う。こういう楽曲やタイトルが、SUPER BEAVERの最新アルバムの中にあるのはすごく素敵なことだなと思いますね。
“今しか歌えないもの”ではないけど、
“今じゃなきゃ歌えないもの”
──SUPER BEAVERは言葉を大切にしているバンドだと思いますが、今作からはより言葉が耳に届いてくる印象を受けました。
柳沢 僕も、できあがってからアルバムを聴いたときにそう思いました。例えば「まちがえた」は一聴したら「面白いし楽しい曲だな」って思うだろうけど、ふとした瞬間、歌詞が引っかかると言うか。会話の中でポロっとこぼれた言葉がすごく刺さるみたいな、そういうところを意識して作っていったところはありました。
上杉 今回のアルバムは特に歌詞がすごくいいし、なんか“母が父になった”みたいな強さを感じて。今までのSUPER BEAVERが優しく包み込んでくれるお母さん的な部分だとしたら、「真ん中のこと」を経て俺はちょっと父になった気がする。引っ張っていく力が増えた。あとこんなことは初めてなんですけど、このアルバムを家で1人でお酒を飲みながら聴いてると、いつの間にか泣いてるんですよ(笑)。
一同 あはははは(笑)。
上杉 SUPER BEAVER、なんかちょっとネクストステージに入ったと思います。
──藤原さんは、今作のレコーディングで印象に残っている曲はありますか?
藤原 「シアワセ」ですね。メジャー時代に出した9年くらい前のシングルの曲を、今回インディーズで録り直すっていう。生のストリングスを入れてリアレンジするなんて、マジで[NOiD]っていい意味で狂ってるなって思いますね(笑)。
──「シアワセ」を今回再録しようと思った理由は?
渋谷 きっかけはわりと単純で。友達のcoldrainが前から「『シアワセ』が好きだ」って言ってくれてたから、coldrainのツアーの名古屋公演でひさしぶりに演奏してみたんです。そしたら、今の自分たちにすごくしっくり来て。単純に「いい曲だな」と思ったというか。
柳沢 そこからすぐにアルバムに入れようっていう話になったよね。
渋谷 そう。当時の自分たちの曲を今改めて出せるっていうのは、ちゃんと自分たちの軌跡の上にあるからで。あのときの自分たちの楽曲が今の自分たちにも響いてるっていうのは、いいなって思います。
柳沢 10年近く前からある「シアワセ」、2016年に作った「美しい日」と「全部」、新しく作った新曲が今回のアルバムに並んだときに、どれも浮かないし、相互作用がすごいんだよね。すごく手前味噌な話ですけど、これこそSUPER BEAVERの強みだと思っていて。根本的に大事な部分をブラさないために変化してきたということを、今回証明できたと思うんです。10年前の歌を今も胸を張って歌えるっていうことは、今歌ってる楽曲を10年後に歌っても変じゃないということで。“今しか歌えない歌”は作ってこなかったんだなっていうのは、すごく自信になりました。
渋谷 うん。それでいて、今回も“今しか歌えないもの”ではないけど、“今じゃなきゃ歌えないもの”がちゃんと詰まってるアルバムになったんじゃないかなと思ってますね。
- SUPER BEAVER「歓声前夜」
- 2018年6月27日発売 / [NOiD] / murffin discs
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初回限定盤 [2CD]
3564円 / NOID-0026 -
通常盤 [CD]
2970円 / NOID-0027
- CD収録曲
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- ふがいない夜こそ
- 虹
- 閃光
- ラヴソング
- シンプリー
- まちがえた
- シアワセ
- 美しい日
- 嬉しい涙
- ひとこと
- なかま
- 全部
- 初回限定盤付属ライブCD収録曲
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Zepp Tokyoで行われた全国ツアー「SUPER BEAVER『真ん中のこと』Release Tour 2017 ~ラクダの、中心~」最終公演のライブ本編を全曲収録
- ファンファーレ
- 青い春
- うるさい
- 美しい日
- 贈りもの
- irony
- ひなた
- 人として
- 27
- →
- 361°
- 証明
- 正攻法
- 東京流星群
- 秘密
- それくらいのこと
- 歓びの明日に
- SUPER BEAVER「歓声前夜」Release Tour 2018
~初めての、ラクダ運転~ -
- 2018年7月14日(土)
- 京都府 KBSホール
- 2018年7月20日(金)
- 岡山県 CRAZYMAMA KINGDOM
- 2018年9月7日(金)
- 石川県 金沢EIGHT HALL
- 2018年9月14日(金)
- 福岡県 DRUM LOGOS
- 2018年9月15日(土)
- 広島県 BLUE LIVE HIROSHIMA
- 2018年9月17日(月・祝)
- 香川県 高松festhalle
- 2018年9月21日(金)
- 北海道 札幌PENNY LANE24
- 2018年9月23日(日・祝)
- 新潟県 NIIGATA LOTS
- 2018年9月24日(月・振休)
- 宮城県 チームスマイル・仙台PIT
- 2018年9月29日(土)
- 愛知県 Zepp Nagoya
- 2018年9月30日(日)
- 大阪府 Zepp Osaka Bayside
- 2018年10月13日(土)
- 東京都 チームスマイル・豊洲PIT
- 2018年10月14日(日)
- 東京都 チームスマイル・豊洲PIT
- 2018年10月16日(火)
- 東京都 shibuya eggman
- SUPER BEAVER(スーパービーバー)
- 2005年に渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“29才”広明(Dr)の4人によって東京で結成されたロックバンド。2009年6月にEPICレコードジャパンよりシングル「深呼吸」でメジャーデビューする。2011年に活動の場をメジャーからインディーズへと移し、年間100本以上のライブを敢行。2012年には自主レーベル「I×L×P× RECORDS」を立ち上げる。2013年、東京・shibuya eggmanのスタッフ・YUMAが「mini muff records」内に発足させたロックレーベル[NOiD]とタッグを組み、精力的にツアーや自主企画を開催。バンド結成10周年の節目に当たる2015年4月1日にフルアルバム「愛する」をリリースし、2016年4月にはバンド史上最大規模のワンマンライブを東京・Zepp DiverCity TOKYOにて開催。6月にフルアルバム「27」を発表し、10月にZepp DiverCity TOKYO公演の様子を収めたライブDVDと渋谷による書き下ろし小説「都会のラクダ」をパッケージした「10th Anniversary Special Set『未来の続けかた』」を発売した。2017年1月にニューシングル「美しい日 / 全部」を発表し、4月からの1年間、渋谷がニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)」のパーソナリティを担当した。9月には新作ミニアルバム「真ん中のこと」をリリース。2018年4月には初の東京・日本武道館ワンマンライブを開催し、6月にはニューアルバム「歓声前夜」を発売する。