ナタリー PowerPush - TRF

祝20周年!今明かされる革新的ユニットの歩み

SAM、CHIHARU、ETSUインタビュー

結成当初、TRFのダンサーはダンスグループMEGA-MIXの8人で構成されていた。そこから絞り込まれたのがSAM、CHIHARU、ETSU。3人へのインタビューは、数々の試練を乗り越え、歳を重ねた今だからこそ話せるぶっちゃけエピソードの連続となった。

僕ら、嫌いな音楽がテクノとユーロだったんです

──皆さんがTRFのメンバーになった経緯を教えてください。

インタビュー写真

CHIHARU フジテレビで深夜に「Dance! Dance! Dance!」っていうダンス番組があって、そこにレギュラー出演してたMEGA-MIXっていう8人組ダンスグループの中の3人なんですよ、私たち。その番組を小室さんがよく観ていて、SAMさんに「オリジナルの曲で踊ってみたくない?」っていう誘いが来たところから話が膨らんでいったんですよね。

SAM 小室さんの頭の中に「ダンサーのいるユニットが作りたい」っていう構想があって、中でも「ダンサーはとにかく本物じゃなきゃいけない」って思いがすごく強かったんです。で、テレビで本格的に踊ってたのが僕らだったので、番組宛てにオファーがあって、プロデューサーに紹介してもらって話が来たと。最初はMEGA-MIXの8人にオリジナルの曲を作ってくれると思ってたんですね。だから「やったー」みたいな気持ちだったんですけど。

CHIHARU そこにボーカルが入るとかDJが入るなんてことは夢にも思ってなかったんです。

SAM 当時僕ら、バックじゃなくてダンサーとして有名になるっていうのをチームの信念として強く持ってたんで、“歌手のバックで踊らない”っていうのをポリシーにしてて。だから自分たちにオリジナルの曲をくれるんならやろうってことで話を進めてたんですよ。で、小室さんに「みんなの聴いてる曲聴かせてよ」と言われて、カセットテープにそれぞれベストな選曲を入れて渡したりして。

CHIHARU マニアックな曲ばっかりね(笑)。

インタビュー写真

SAM コテコテのヒップホップとかアシッドジャズとかが入ったのを。その後しばらく経ってから「レコーディングしてるから来てくれ」と連絡が入って、レコーディングスタジオにダンサーみんなで行ったんですね。入ったらテクノがかかってて、小室さんは卓のところに立って「もうすぐ終わるからちょっと待ってて」と言うんです。僕ら、そのとき嫌いな音楽がテクノとユーロだったんですよ。で、「これ多分前のレコーディングが終わってないんだよね」「これが終わったら自分たちの曲が……」ってコソコソ話しながら30分くらい待って。そしたら終わった瞬間、小室さんに「こんな感じになっちゃったんだよね」って言われて。もうその瞬間固まりましたよ。

──何もかも話が違ったんですね(笑)。

SAM いやーもう全然違くて。その帰り道にメンバーと「やめたほうがいいんじゃないか」「どうする?」なんて話もしつつ、結局ひとつの仕事としてやることにしたんです。だからしばらくは契約せずに1回1回取っ払いでお金をもらってやってたんです。

いつ抜けてもいいや

──その後、TRFが現在の5人になるタイミングでダンサーは8人から3人に減りました。

SAM 小室さんから「メンバーを少なくしてくれ」とは言われてたんですね。あんまり多いと(当時ダンス&ボーカルグループとしてメジャーシーンで名を馳せていた)ZOOと似てしまうから少なくしたいと。「人が顔を覚えられる限界って5人くらいまでなんだよね」って小室さんが言ったのがきっかけで、ボーカルとDJ入れて5人ってことはダンサー3人。それで紆余曲折あってこのメンバーになりましたね。いつも8人体制で構成してたから、3人でショーを作るのは本当に大変でしたけど。

CHIHARU 8人だったら、男性5人が踊ったあと女性3人が踊って、今度は男性から2人、3人で踊って……みたいな。でも3人だと、SAMさんの次が私たち、でまたSAMさんソロ、って感じになるじゃないですか(笑)。

──メンバーが絞られてもなお“MEGA-MIXとしてTRFに参加してる”という意識が強かったんですか?

SAM そうです。参加してる1つのプロジェクト。いつ抜けてもいいやっていう感じでした。

CHIHARU その頃のファンレターも「TRF大好きです。ところでCHIHARUさんとETSUさんは何をやってる人なんですか?」とか普通に書いてあって(笑)、別にいなくてもいいんじゃないかなっていう気持ちがすごいあったんですよ。チャートで1位になっても、私たちは声が入ってるわけでもないし、曲作ってるわけでもないし、実感がないっていうか。

インタビュー写真

ETSU ほんっとに他人事でした。

SAM 本当に。これもう全然言っちゃっていいんですけど、「survival dAnce ~no no cry more~」が1位になって事務所がワーっと盛り上がったとき、何もうれしくなかった。そのくらい自覚なかったですね。

──では、メンバーとして自覚が芽生えたのはいつ頃ですか?

CHIHARU 「survival dAnce~」とか「BOY MEETS GIRL」が出る頃、初めてコンサートツアーをすることになって(※それ以前はクラブツアー)、コンサートの日が教えてるダンススタジオの10周年公演とかぶってしまったんですよ。私たちにとってはスタジオの公演に出ることが何よりも大事なので「コンサートには出ない」って言ってたら、エイベックスの千葉さんが説得に来て(笑)。「それはない。出てもらわないと困る」って言うので出たんですよ。

ETSU しぶしぶね(笑)。

CHIHARU そう。そこで「コンサートってこういう感じなんだ」って初めて体験したんです。

SAM それまで、お客さんは自分たちのことなんか全く見ないだろうと思ってたのに、出た瞬間にワァッとなって、僕らが踊ったらもっと沸くわけですよ。「なんだこれ」と。「認知されてるじゃん」と。そこで初めて考え方が変わりましたね。

4カ月連続リリース第2弾 トリビュートアルバム「TRF リスペクトアイドルトリビュート」2012年12月19日発売 avex trax
トリビュートアルバム「TRF リスペクトアイドルトリビュート」CD+DVD盤[CD+DVD] 2940円 AVCD-38660/B
トリビュートアルバム「TRF リスペクトアイドルトリビュート」CD盤[CD] 2310円 AVCD-38661
収録曲
  1. BOY MEETS GIRL / IRF
  2. EZ DO DANCE / アイドリング!!!
  3. 寒い夜だから… / Dream5
  4. Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~ / 東京女子流
  5. survival dAnce ~no no cry more~ / BiS
  6. Love & Peace Forever / iDOL Street(SUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、ストリート生)
  7. BOY MEETS GIRL -DJ KOO PARTY MIX-
DVD収録内容
  • IRF~BOY MEETSしたいGIRLS達~
TRF(てぃーあーるえふ)

TRF

YU-KI(Vo)、DJ KOO(DJ、サウンドクリエイター)、SAM(ダンサー)、CHIHARU(ダンサー)、ETSU(ダンサー)の5人からなる音楽ユニット。1993年に小室哲哉のプロデュースにより、trf名義でシングル「GOING 2 DANCE」、アルバム「trf ~THIS IS THE TRUTH~」にてデビューを果たす。90年代中盤には「survival dAnce ~no no cry more~」「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」など、数々のミリオンヒットを生み出す。1996年からユニット名を現在のTRFに変更。また1998年より小室プロデュースを離れ、独自のスタンスで活動。各メンバーはソロ活動や、他アーティストの振り付けなども行っている。2012年11月にはベストアルバム「TRF 20TH Anniversary COMPLETE SINGLE BEST」をリリース。これを皮切りに4カ月連続リリース企画をスタートさせ、2013年2月にデビュー20周年を迎える。