ナタリー PowerPush - TRF

祝20周年!今明かされる革新的ユニットの歩み

若い世代に受け入れられた6年ぶりのシングル

──ベストアルバムのDISC 3は、2006年に再び活発に動き出して以降の楽曲が入っています。1曲目の「Where to begin」は実に6年半ぶりのシングルで、これぞTRFと言える王道スタイルのダンスチューンに仕上がりました。これをリリースしたときの手応えはいかがでしたか?

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YU-KI 例えば「a-nation」がわかりやすいんですけど、あれって対バン形式だからお客さんが自分たちのファンだけではないじゃないですか。でも「Where to begin」を披露したときにすごい受け入れられてるなって肌で感じたんです。リリースがなかった年は、私はお芝居をやったり、5人それぞれソロ活動を主にしてて、TRFとしては大きいイベントでしか集まらないような感じだったんですね。だから私たちを知らない人も当然いたんですけど、この曲で若い世代の人たちがすごい見てくれるようになって。

──新曲なのに若い世代の人にも受け入れられたのはどうしてだと思いますか?

YU-KI 楽曲のパワーはもちろんなんですけども、やっぱり数年ぶりにシングルを出すってなると緊張感がないわけはないし、いろんなことを考えて話し合って作ったんですね。私は、このメロディに対して自分がこういうこと言ったらハマるだろうっていうイメージを一生懸命作家さんに説明して、3回ぐらい書き直してもらって。結果としていい楽曲に仕上がり、メンバーのモチベーションとかもすごく高く、PVをはじめとするいろんなクリエイティブをクオリティ高く届けられたんじゃないかなと思います。きっとあの良い緊張感がパフォーマンスとかパッケージになったときの音に表れたんだろうなとは思ってますね。

KOO DISC 3の楽曲はね、トランスが中心なんですよ。ダッチトランスとか、テクノからもうちょっと進化したヨーロッパのダンスミュージックのスタイルを取り入れたんです。要するに速くて勢いのあるビートとシンセのリフが目立つようなアプローチの楽曲に、歌詞をしっかりはめていく。YU-KIはそれまでの間ロックとかも歌っていて、ソリッドな部分も身に付けたのでちょうどマッチしたんですね。激しいシンセの中にちゃんとエッジが立つようなノリで歌ってるものが多い。こういうダンスミュージックは若い世代もリアルタイムで楽しんでるから、DISC 3の曲は彼らにも受け入れられてるんだと思います。

小室プロデュースの新曲はこれからのTRFの序章

──そしてDISC 3の最後には、約16年ぶりに小室さんがプロデュースした新曲「EVERYDAY」が収められます。

YU-KI お互いいろんな経験を経て、このタイミングでまたプロデュースしてもらうのは感慨深いですね。私たちもおかげさまで20年も続けることができたので、今だとやっぱり自然と“一緒に作る”っていう感じになるというか。

──TRF側の意見も取り入れられたということですか?

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YU-KI 実はこの曲をレコーディングする前、歌詞を読んで私の中ですごく迷う部分があったんですよ。それでとにかく小室さんに会いたいなって思って、お話をする機会を持ったんです。で、なんてことない話をいろいろしてる中で「歌詞は結構考えて書いたんだよね」って言われて。私もそういう気がしてたんですよ。だけど彼の口からそういう言葉が出てきたという驚きはありました。

──そうなんですね。

YU-KI そのほかにも同じ音楽人としての今のあり方だったりとか……そんなことをいちプロデューサーといち歌い手として話せた気がして。どうやら、私が今持ってる温度と小室さんがプロデューサーとして持ってる温度がどのぐらい近いものなのか、確認したかったみたいです。1時間か1時間半ぐらいだったけど、あの時間はすごく大きかったです。

──小室さんと対音楽人として話ができたっていうのは、YU-KIさんがこの20年で歌い手として成長を遂げられたこともわかるエピソードですね。

YU-KI 自然にそうなりましたね。私としては、この曲はこれからのTRFの序章という感じで捉えてます。

継続して伝えていくことが役目

──今の音楽シーンにおいてTRFというユニットの役目はなんだと思いますか?

KOO これは多分メンバーそれぞれだと思うけど、今のエイベックスにはダンスミュージックをやってる若いアーティストがいっぱいいて、そういう後輩たちにうちらが培ってきたものを伝えていく。例えばダンスミュージックをライブで再現することとか、僕だったらサウンドの面、制作の面とかいった具体的な部分も含めて。そうして今の時代のダンスミュージックの底上げをしていくことかなとは思ってます。

YU-KI 私は、大事なのは“継続していること”っていう気がしていて。例えばデビュー当時の曲を今でもパフォーマンスできることだったり、ボーカリストとしてキーを下げずに歌っていることだったり。すごくベーシックなことをできる限りずっと続けて、それを人に伝えていければいいなと思います。

4カ月連続リリース第2弾 トリビュートアルバム「TRF リスペクトアイドルトリビュート」2012年12月19日発売 avex trax
トリビュートアルバム「TRF リスペクトアイドルトリビュート」CD+DVD盤[CD+DVD] 2940円 AVCD-38660/B
トリビュートアルバム「TRF リスペクトアイドルトリビュート」CD盤[CD] 2310円 AVCD-38661
収録曲
  1. BOY MEETS GIRL / IRF
  2. EZ DO DANCE / アイドリング!!!
  3. 寒い夜だから… / Dream5
  4. Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~ / 東京女子流
  5. survival dAnce ~no no cry more~ / BiS
  6. Love & Peace Forever / iDOL Street(SUPER☆GiRLS、Cheeky Parade、ストリート生)
  7. BOY MEETS GIRL -DJ KOO PARTY MIX-
DVD収録内容
  • IRF~BOY MEETSしたいGIRLS達~
TRF(てぃーあーるえふ)

TRF

YU-KI(Vo)、DJ KOO(DJ、サウンドクリエイター)、SAM(ダンサー)、CHIHARU(ダンサー)、ETSU(ダンサー)の5人からなる音楽ユニット。1993年に小室哲哉のプロデュースにより、trf名義でシングル「GOING 2 DANCE」、アルバム「trf ~THIS IS THE TRUTH~」にてデビューを果たす。90年代中盤には「survival dAnce ~no no cry more~」「BOY MEETS GIRL」「CRAZY GONNA CRAZY」「Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~」など、数々のミリオンヒットを生み出す。1996年からユニット名を現在のTRFに変更。また1998年より小室プロデュースを離れ、独自のスタンスで活動。各メンバーはソロ活動や、他アーティストの振り付けなども行っている。2012年11月にはベストアルバム「TRF 20TH Anniversary COMPLETE SINGLE BEST」をリリース。これを皮切りに4カ月連続リリース企画をスタートさせ、2013年2月にデビュー20周年を迎える。