音楽ナタリー Power Push - the telephones

12組が魂込めた「We are DISCO!!!」解説&4人が振り返る武道館

飛んだら風が気持ちよかった

──MCを挟んで「I Hate DISCOOOOOOO!!!」です。

松本 スモークがすごいね。

「武道館 DE DISCO!!! ~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」の様子。(Photo by Kazumichi Kokei)

石毛 この曲で俺と涼平は花道に行ったんだよね。超緊張したなあ。

長島 この俺と石毛さんのバトルを師匠の有江さんが観てて、あとでめっちゃダメ出しされたんです。

石毛 なんて言われたの?

長島 「もっとちゃんとやったほうがよかったんじゃない?」って言われました(笑)。

石毛 スマパンのフレーズ弾いたあとのやつは涼平が昔やってたグリップエンドっていうバンドの曲なんですよ。本家はさすがですね。

長島 でもこれ本当楽しかったよね。

──そして「Baby, Baby, Baby」でこのライブのハイライトでもあるノブさんの空中遊泳が。

岡本 曲の頭のところカウベル叩いてないですからね。これ誠治くんが密かにドラムパッドで叩いてます。飛んでみたらすごく高くて風が気持ちよかったです。

松本 屋内なのに?

岡本 うん。空調なのかな?

「武道館 DE DISCO!!! ~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」の様子。(Photo by Kazumichi Kokei)

──人が飛んでる下で演奏するのってどんな気持ちなんですか?

松本 うーん、ちょっとウザかったですね。影がね(笑)。

石毛 っていうか、そういうメンバーがバンドにいるのってよく考えるとすごいよね。1曲まるまる楽器を弾かないっていう(笑)。この曲はもともとノブがカウベルを叩くだけの曲として作ったし。

松本 ノブはフジロックのときは丘を駆け上がったり、お客さんの椅子に勝手に座ったりしてたしね。自分のライブ中にそれやる人いないでしょっていう(笑)。

「Odoru~朝が来ても~」は埼玉っぽい

石毛 「D.E.N.W.A」から終盤に入っていきますね。

岡本 からの「Don't Stop The Move, Keep On Dancing」かあ。

石毛 ノブの煽りヤバいな(笑)。

長島 会場の温度がグイグイ上がっていく感じがするね(笑)。

──そして「Monkey Discooooooo」で盛り上がったあとに、ラストの「Odoru~朝が来ても~」です。

石毛 なんかこの曲ってイナタイよね。埼玉っぽい感じがするというか。

岡本 わかる。あと銀紙の量がすごくて大変だったな。

「武道館 DE DISCO!!! ~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」の様子。(Photo by Kazumichi Kokei)

石毛 ノブ、熊が鮭狩るみたいに銀紙払ってたね(笑)。最後のコレオグラフも感動したな。

──サプライズでコレオグラフを作るために客席で掲げた紙に「この企画、サプライズと言いつつもメンバーはなんとなく知ってます」って書いてあったんですけど、どれくらい知ってたんですか?

石毛 マジでびっくりするといけないから軽く言っておくねってけっこう前に言われて。でもライブ中は全然覚えてなかったよね。

松本 すっかり忘れてたね。

岡本 俺さ、アリーナのやつ、日本の国旗に見えて「武道館ハンパねえ」って思ったんですよ。

──(笑)。天井にも国旗が吊るされてますしね。

石毛 あはは(笑)。ハートに見えなかったの?

岡本 いや、なんか日の丸に見えたの。終わってからハートだったって気付いて。

松本 それやべえな(笑)。

28曲やってやったぜ!

──アンコール1曲目の「Amber Romance」はこれが初披露ですか?

石毛 そうですね。っていうか俺の服すげえ全身あずき色だなあ。メンバーと被らないように赤のTシャツを着た結果がこれ(笑)。これあとでマネージャーに怒られてTシャツ変えるんですよ。

岡本 「Love & DISCO」は風船がすごかったね。

石毛 いやあ、アンコール感あったね。

岡本 あったあった。ダブルアンコールの「urban disco」は銀テープの威力がすごかったよね。というか、最後はかなりキテましたね。感情的にも体力的にも。

──感極まってる感じがありますね。

長島 みんなやりきったっていう顔してますね。なんかこうやって観返すと、あっという間。

石毛 うん。なんか万感の表情だね。最後の記念撮影のときはお客さんやスタッフへの感謝の気持ちと、自分たちの「28曲やってやったぜ!」っていう気持ちでいっぱいでした。

the telephones
トリビュートアルバム「We are DISCO!!!~tribute to the telephones~」 / 2015年11月4日発売 / 3024円 / Virgin Music / TYCT-69088
トリビュートアルバム「We are DISCO!!!~tribute to the telephones~」
収録曲 / アーティスト
  1. Urban Disco / POLYSICS
  2. HABANERO / FRONTIER BACKYARD
  3. sick rocks / THE BAWDIES
  4. Love & DISCO / J
  5. Monkey Discooooooo / 9mm Parabellum Bullet
  6. A.B.C.DISCO / dustbox
  7. kiss me, love me, kiss me / Koji Nakamura
  8. I Hate DISCOOOOOOO!!! / ストレイテナー
  9. Just One Victory / James Iha
  10. Odoru~朝が来ても~ / Yogee New Waves
  11. Fire,Fire,Fire / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
  12. Say DISCO / Fragment×DOTAMA
ライブDVD「武道館 DE DISCO!!!~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」 / 2015年11月4日発売 / 5400円 / Virgin Music / TYBT-19014~6
ライブDVD「武道館 DE DISCO!!!~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」

※初回限定盤のみボーナスディスクDVD「オトナの!特別編the telephones~北浦和の中心でDISCOを叫ぶ!~」完全拡大版付属(売り切れ次第本編のみ2枚組に切り替え)

the telephones(テレフォンズ)

the telephones

2005年に埼玉県浦和にて結成されたロックバンド。メンバーは石毛輝(Vo, G, Syn)、岡本伸明(Syn, Cowbell, Shriek)、長島涼平(B, Cho)、松本誠治(Dr)の4人。ポストパンク / ニューウェイブにも通じるダンスロックサウンドで各地のフェスを席巻し、2009年にEMIミュージック・ジャパン(現:ユニバーサルミュージック)と契約。同年7月にアルバム「DANCE FLOOR MONSTERS」でメジャーデビューを果たした。2011年には埼玉・さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「SUPER DISCO Hits FINAL !!! ~そして伝説へ~」を開催。その後もコンスタントに新作をリリースし、2013年9月にはPOLYSICSと合同で初のヨーロッパツアーを敢行するなど、ワールドワイドに活動を展開する。結成10周年を迎える2015年3月にキャリア初のオールタイムベストアルバム「BEST HIT the telephones」をリリースし、同年5月に東京・日本武道館で単独ライブを開催。同年7月に7thアルバム「Bye Bye Hello」を発表した。11月3日のさいたまスーパーアリーナ公演を最後に無期限で活動を休止する。