「ライブハウス武道館へようこそ！」は絶対言いたかった

──それではここからは「武道館 DE DISCO!!!～SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary～」のDVDを観ながら当日を振り返っていきましょう。この日は緊張してましたか？

長島　いやあ、緊張してましたね。

石毛　うん。今までのライブで一番緊張してたと思います。活動休止前ラストのワンマンライブっていうのもあったし。でも、武道館って思ったよりお客さんとの距離が近かったよね。

松本　うん。1万人がギュッと詰まってる感じがして、遠さを感じなかった。それが緊張感をより高めてた気がする。

長島　俺、2曲目ぐらいまでビートが硬いんですよ。なんか重い。上手にやろうと必死というか。

──そういうのって演奏しながら自覚してるんですか？

長島　このときはわかってないですね。あとから映像を観てそう思いました。

──最初に石毛さんが「ここはライブハウス武道館じゃない、DISCO武道館だ！」って言ったのに、松本さんはドラムソロのときに「ライブハウス武道館へようこそ！」って言ってましたけど（笑）。

石毛　あはは（笑）。

松本　だから困ったんですよね。でもあれは絶対言いたかったんです。

ノブさんが来るのは気配でわかる

──石毛さん、武道館っていう大きなステージなのにTシャツにパンツっていうラフな服装でしたよね。

石毛　自分の中で10周年っていうこともあって、初期の頃に着てたようなラフな服装で臨みたかったんです。「北浦和からここまで来たぞ」という気分的なアティチュードというか。

──なるほど。ステージから客席は見えてましたか？

長島　ライトの加減によってはけっこう見えましたよ。

岡本　昔から来てくれてるお客さんもたくさんいたよね。なんかフェスとかよりお客さんと近くて顔もよく見えたからライブハウス感あった気がする。あ、あとこの日実は昔の曲は当時の音で演奏できるように、昔使ってたmicroKORGっていうシンセを持ち込んでるんですよ。

──3曲目の「Yeah Yeah Yeah」のイントロは長島さんの見せ場でしたね。

長島　いやー、これめっちゃ緊張してますよ。

──ちなみにノブさんが長島さんのところにいじりに来たりするのは、緊張をほぐすためなんですか？

岡本　そうです。すごくいいですよね。

長島　なんでお前が言うんだよ（笑）。びっくりするんですけど、もう気配でわかるようになってきました。ちょっかい出してくるのは全然いいんですけど、耳元でなんか言ってくるときがあって。その言葉ってライブとは全然関係ないことなんですよ。

石毛　あれ何言ってるの？

長島　「俺のズボン臭くてごめんね」とか言われますね。俺とノブさんは一番遠いから全然その情報いらないのに（笑）。

スティックをキャッチできないのは味

──「Hyper Jump」ではダンサーの“ジャンプ審査員”がたくさん登場しますね。

松本　ジャンプ審査員はスタッフの友達とかなんですけど、もう慣れてきてるから名演ですね。振り決めもばっちり。

長島　何本かやってどんどんうまくなっていったよね（笑）。

松本　そうそう。今となってはこの曲をやるときの画には必要不可欠になりつつありますよね。

──続いては「Say DISCO」です。

長島　「Say DISCO」って緊張するんだよな。こういう曲は勢いじゃできない。でもほかの曲とは違う楽しさもありますね。演奏がバチッと決まったときは何にも代えがたい気持ちよさがあります。

岡本　すごく照明いいね。カッコいい。

松本　確かに。やってるときはわからないからなあ。

──お次は「HABANERO」です。

長島　いやー、緊張してて足が上がってないなあ（笑）。

石毛　ノブ、またスティックキャッチできてないよ。

岡本　いいの。それは味だから。

石毛　そうなの？（笑）