音楽ナタリー Power Push - the telephones

12組が魂込めた「We are DISCO!!!」解説&4人が振り返る武道館

04. Love & DISCO / J

J

「Love & DISCO」もともとが素晴らしい曲なので、俺なりのやり方で、少しだけ魔法をかけただけ。
まさに愛だぜ! 最大級のリスペクトをメンバーに贈らせてもらうよ。
いつの日か、ストリングスを大々的に入れて、俺の頭の中にある「Love & DISCO」完全版を完成させたいね。

J

長島 いやあ、文章のセンスが素敵すぎる。カッコいい。俺も10年後くらいに後輩に「少しだけ魔法をかけただけ」って言葉使いたい。

松本 なんのときに?

長島 割り勘のときにちょっと多めに払って、「少しだけ魔法をかけただけ」って(笑)。

松本 それで「うおお!」とはならないよ(笑)。

──Jさんとはどれくらいの付き合いなんですか?

岡本 なんだかんだ5年くらいですね。

長島 Jさんってすごくアンテナを張って下の世代のバンドとかよく聴いてらっしゃる方なので、そういうところにちょっとでも僕らが引っかかったと思うとそれだけでうれしいです。

──4人の中でJさんの一番のファンは?

長島 僕です。僕が楽器持ったきっかけはLUNA SEAなので。そのあとAIR JAM世代のバンドに影響受けたりとかはしてますけど、きっかけは確実にJさん。Jさんは本当に面倒見がよくていい兄貴って感じなんですよ。高圧的な感じはまったくしないのに、きちんと思ったことは言ってくれる。だからJさんが飲み会を開くと、若手のバンドが慕って集まるんだと思います。

──そんな大先輩が歌う「Love & DISCO」はどうでしたか?

長島 ここにもJさんのルーツがあるような気がしましたね。本当にうれしくて聴いたとき泣きそうになりました。

石毛 うんうん。本当にJさんが言うようにストリングスを入れたバージョンをいつか聴いてみたいですね。ロックンロールというか、よきハードロックのバラードみたいな感じで。このアレンジはトリビュートの中で一番予想外でした。

岡本 スタジアム感ハンパないよね。スケール感すごい。

松本 あとJさんがどうやって「DISCO」っていうのかなって思ったら、低い声で1回だけ言うんだよね。だからそこを聴き逃したらダメですよ。

05. Monkey Discooooooo / 9mm Parabellum Bullet

name

テレフォンズのみんないつもありがとう!!
おれたちの魂を込めたディスコを受け取ってください。

終生のライバル、9mm Parabellum Bulletより。

石毛 コメントが短い!

岡本 このコメントは9mm以外考えられないねえ。

石毛 “終生のライバル”ってうれしいですね。

長島 うん、向こうからライバルって言ってくれるのは本当にうれしい。

──9mmには音楽性やバンドのスタンスなどでシンパシーを感じるところはありますか?

石毛 うーん、ごちゃまぜ感みたいなところは共通してるかも。あと滝(善充)と昔よく「いかにダサいリフを作れるかだよね」みたいなことを話してましたね。ダサいっていうのは悪い意味ではなくキャッチーなっていう意味なんですけど。

岡本 しかしまあ9mmの「Monkey Discooooooo」いいね。

石毛 魂がこもってる。

長島 うん。あと(菅原)卓郎さんの英語詞って新鮮。

石毛 ああ、確かに。あとエンジニアが僕らもお世話になってる日下貴世志さんなんですよ。日下さんの魂も入ってると思います。

06. A.B.C.DISCO / dustbox

dustbox

今回このトリビュートの話をいただいて凄く嬉しく思っております。
the telephonesの曲はディスコディスコ言ってふざけてると見せかけて(笑)、実は細部までこだわりがあって素晴らしくいつも楽しませてもらってるので、この話をいただいた時単純に楽しそうだなと思いました。
どうディスコパンクにしようかで笑いながらアレンジしました(笑)。
同じ埼玉のバンドだし、活動休止は寂しくはあるけど、まあ少し休んでさ、西川口Heartsで交わした「またいつか埼玉で2バンドでやろう」って約束、いつか果たそうぜ~!!!

SUGA (dustbox)

岡本 dustboxの「A.B.C.DISCO」めちゃくちゃよかったよね。青春感があった! なんかさ、SUGAさんもハヤシさんと一緒で石毛に声近いよね?

石毛 うん。でもさすがに半音下げさせてくれってメールが来たよ(笑)。「A.B.C.DISCO」はdustboxの曲の雰囲気にすごくハマってたなあ。この中だと一番疾走感があって、「A.B.C.DISCO」ってこういう曲になるんだっていう発見がありました。聴きながらすごくワクワクできた。もうね、2サビのキメが最高なんですよ。

長島 わかる!「ダダダッ、ダーダッ」っていう。

石毛 オールドスクールなメロコアアレンジでいいよね。

──埼玉のバンド同士っていう意識は強いですか?

長島涼平(B, Cho)

石毛 強いと思いますね。埼玉はすごく泥臭くつながっているというか、埼玉のバンドだっていうだけで「お前最高!」って言いたくなっちゃう。

長島 なんか知らない奴でも埼玉の人ってだけでいい人に見えちゃうんですよね。そんでそこからすぐに仲良くなれる。埼玉からカッコいいバンドが世に出ていくのって自分のことみたいにうれしいんですよ。意外と埼玉出身を謳ってる人がいないから。それこそdustboxは埼玉の人だって意識してCD買った最初のバンドだもん。俺が高校2年生くらいのときに出た1stフルアルバムの頃とかKYARAで観てましたからね。

石毛 まさに埼玉の大先輩です。

トリビュートアルバム「We are DISCO!!!~tribute to the telephones~」 / 2015年11月4日発売 / 3024円 / Virgin Music / TYCT-69088
トリビュートアルバム「We are DISCO!!!~tribute to the telephones~」
収録曲 / アーティスト
  1. Urban Disco / POLYSICS
  2. HABANERO / FRONTIER BACKYARD
  3. sick rocks / THE BAWDIES
  4. Love & DISCO / J
  5. Monkey Discooooooo / 9mm Parabellum Bullet
  6. A.B.C.DISCO / dustbox
  7. kiss me, love me, kiss me / Koji Nakamura
  8. I Hate DISCOOOOOOO!!! / ストレイテナー
  9. Just One Victory / James Iha
  10. Odoru~朝が来ても~ / Yogee New Waves
  11. Fire,Fire,Fire / VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
  12. Say DISCO / Fragment×DOTAMA
ライブDVD「武道館 DE DISCO!!!~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」 / 2015年11月4日発売 / 5400円 / Virgin Music / TYBT-19014~6
ライブDVD「武道館 DE DISCO!!!~SUPER DISCO Hits 10!!! the telephones 10th Anniversary~」

※初回限定盤のみボーナスディスクDVD「オトナの!特別編the telephones~北浦和の中心でDISCOを叫ぶ!~」完全拡大版付属(売り切れ次第本編のみ2枚組に切り替え)

the telephones(テレフォンズ)

the telephones

2005年に埼玉県浦和にて結成されたロックバンド。メンバーは石毛輝(Vo, G, Syn)、岡本伸明(Syn, Cowbell, Shriek)、長島涼平(B, Cho)、松本誠治(Dr)の4人。ポストパンク / ニューウェイブにも通じるダンスロックサウンドで各地のフェスを席巻し、2009年にEMIミュージック・ジャパン(現:ユニバーサルミュージック)と契約。同年7月にアルバム「DANCE FLOOR MONSTERS」でメジャーデビューを果たした。2011年には埼玉・さいたまスーパーアリーナでのワンマンライブ「SUPER DISCO Hits FINAL !!! ~そして伝説へ~」を開催。その後もコンスタントに新作をリリースし、2013年9月にはPOLYSICSと合同で初のヨーロッパツアーを敢行するなど、ワールドワイドに活動を展開する。結成10周年を迎える2015年3月にキャリア初のオールタイムベストアルバム「BEST HIT the telephones」をリリースし、同年5月に東京・日本武道館で単独ライブを開催。同年7月に7thアルバム「Bye Bye Hello」を発表した。11月3日のさいたまスーパーアリーナ公演を最後に無期限で活動を休止する。