厳しく教えてくださったからこそ
「もっとがんばらなきゃ」って思えた

──コレオグラファーのえんどぅさんとは初めてのタッグですが、指導はいかがでしたか？

高柳　厳しくしてくださったからうれしかったよね。厳しく言ってくださる方って、あまり多くないんですよ。えんどぅさんは「みんなプロでしょ？ やるならちゃんとやりなよ」って当たり前のことをしっかり言ってくれるから、私たちもピリッとした思いで臨めたし、でも楽しむところはすごく楽しんでくれたので。

鎌田　愛を持って接してくださったよね。「情熱的にやろう！」ってパワーをぶつけてくださったので、振り入れも気を緩めることなく進められたのがいい経験になりました。

末永　厳しく教えてくださったからこそ「もっとがんばらなきゃ」って思えたし、その気持ちが振りにも出ていると思います。あそこまで短い時間でそろえることができたのは、えんどぅ先生のおかげだなって。

高柳　そう、私、わりと長くSKE48のシングル曲をやらせてもらっているんですけど、MV撮影のときにフル尺でダンスが入っているのって、すごくひさびさなんですよ。

一同　ああー。

高柳　ここ最近はずっとサビだけ先に入れる、みたいな感じだったから。しかも今回は、そのサビも全部振りが違う。同じ振りでもフォーメーションが違ったりして、まったく同じ見せ方がないパフォーマンスを作ってくださったんですよ。それは本当にすごいことだし、ありがたいことですよね。2サビにみんなが円になって走るシーンがあって、一見するとシュールなんです。でも、それを全力でやるのがカッコイイんだよと、えんどぅさんは教えてくれて。踊るたびにどんどん楽しくなっていきました。2番のパートだからなかなか歌番組とかで披露できる機会がないんですけど、インパクト重視のシーンですごく楽しんでもらえると思うから、ファンの方には注目してもらいたいですね。

「ダンスがすごいな」ってことを改めて感じられるのがうれしい

──ほかに注目してほしいシーンはありますか？

熊崎　1列になったメンバーが広がっていく場面があるんですけど、SKE48のダンスで今まで1列になる動きってあまりなかったんです。この場面はすごく一体感があって、メンバー同士呼吸を合わせないとぶつかったりする振りなので、メンバーと息を合わせて新境地を開拓できたんじゃないかなって思います。ホント難しかったよね。

末永　難しかったです。間隔とか。

熊崎　一瞬のうちに隙間に入らなきゃいけなくて。

鎌田　どっちかと言うとSKE48は「手の高さはここ」みたいにカチカチっと合わせる傾向があったんですけど、えんどぅさんの振り付けは「こんなふうに見えるようにしよう」とか、感じたものを表現するっていう方向性の振りのそろえ方をしたんです。私はあまり経験がなかった方法なので、皆さんへのインパクトにつながってほしいなって思っています。

──SKE48というグループの特長の1つに「ダンス」は必ず挙がると思うし、10周年のこのタイミングでダンスをフィーチャーした作品が出てくるのが興味深いなとも思ったんです。

高柳　そうですよね。で、私たちのダンスナンバーって言うと「Escape」のようなカッコいい系の曲がまず浮かぶと思うんですけど、今回ってまた全然違ったジャンルなんです。このタイミングで違った見せ方ができるダンスを強みにできたら、SKE48の見え方がもっと変わるかなと思うし。

末永　私はグループに入る前からSKE48のことが好きで、「ダンスがすごい」ってずっと思っていて。入ってもこうして「ダンスがすごいな」ってことを改めて感じられるのがうれしいので、先輩に追い付けるようにがんばりたいなって思います！

高柳　そういった意識が後輩のみんなの中に受け継がれていったら、ホントにうれしいですね。

直訳すると焼き鳥

──ちなみにタイトルにある「パンチライン」には“インパクトのあるフレーズ”みたいな意味がありますが、ここにいるメンバーのことをパンチラインを使って紹介すると、どんな感じになりますか？

熊崎　えー！なんだろう。おーちゃんは「動く髪の毛」かな！（笑） 今、頭の中に髪の毛がパッと浮かびました。

高柳　確かに、髪の毛の気配で「近くにおーちゃんいるわ」って感じるもんね（笑）。

末永　あはは！（笑） ありがとうございます。熊崎さん、私言ってもいいですか？ 熊崎さんは「滑舌の悪い美人」。滑舌の悪さはみんな知っていると思うんですけど、私、熊崎さんの顔が本当にタイプなんです。だから滑舌の悪い美人！

高柳　落として褒める（笑）。私ね、なっきー（鎌田）のイメージはね、「旦那のいない人妻」。未亡人ってわけじゃなくて、人妻感が漂っている感じが……和室でグラビアをやってるイメージもあるし。なっきーを愛人にしたい人、いっぱいいると思う。

鎌田　えー。人妻感極めます！（笑） ちゅりさん（高柳）はなんだろうなあ……。

熊崎　あの、「燃える鶏肉」……。

鎌田　ファイヤーバード！

高柳　直訳すると焼き鳥（笑）。

熊崎　ちゅりさんやっぱり熱いし、鳥さんのイメージがあるので。

高柳　いいと思う。うん。性格が熱いって言われるし、鳥大好きだからね。インパクトあるなあ（笑）。

──ありがとうございます（笑）。では最後に、今後やりたいことなどあれば教えてもらえますか？

熊崎　私、「いきなりパンチライン」にかけて“いきなりライブ”やりたいです。1人ずつバラバラな場所から動き出して、なんて言うんでしたっけ……フラッシュモブみたいな！

鎌田　面白そう！ いいかも、やりたいね。