SKE48「いきなりパンチライン」インタビュー|情熱のダンスナンバーに込めた10年目のプライド

SKE48が7月4日にニューシングル「いきなりパンチライン」をリリースする。

6月16日に行われた「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙 ~世界のセンターは誰だ?~」では1位に輝いた松井珠理奈、2位に続いた須田亜香里をはじめ、躍進を見せたSKE48。今年デビュー10周年を迎える彼女たちがリリースする今回の楽曲は、2作ぶりに珠理奈をセンターに据えた情熱的なダンスナンバーだ。

作品のリリースを記念して、音楽ナタリーでは高柳明音、熊崎晴香、鎌田菜月、末永桜花の4人、さらに須田亜香里、江籠裕奈、菅原茉椰、佐藤佳穂の4人にインタビューを実施。楽曲やミュージックビデオについての話題をはじめ、彼女たちが胸に抱く「SKE48のダンス」への思いについても話を聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 上山陽介

高柳明音、熊崎晴香、鎌田菜月、末永桜花インタビュー

「インパクトが欲しい」っていう歌詞にもインパクトがある

──「いきなりパンチライン」、皆さんとしてはどんな曲になった印象ですか?

左から高柳明音、熊崎晴香。

高柳明音 今までにないような感じの曲ですね。ダンスに関しても今までと違うジャンルのダンスに挑戦したから、ファンの人が見ても「SKE48って気付くかな?」って思うくらい、アーティスト性の強い作品ができたかなって。

熊崎晴香 熱い曲調で、1990年代ふうと言うか、懐かしさも感じます。あと、この曲は数回聴いただけでメロディも歌詞も覚えられた。それくらいインパクトがあるから、たくさんの方に興味を持ってもらえたらという思いがあります。

高柳 街中でちょっと流れるだけでも絶対に耳に残るメロディと歌詞だよね。サビの「パンチライン、パンチライン……」は覚えてくれたらうれしい!

──「パンチライン」という歌詞自体がパンチラインになっていますよね。

高柳 そうなんですよ! 1サビだけで8回も言ってますからね!

熊崎 すごいんです、ホントにすごい。「インパクトが欲しい」っていう歌詞にインパクトがある(笑)。

鎌田菜月 あとこの曲はひさびさに(松井)珠理奈さんがセンターなんですけど、ミュージックビデオを撮っていて思ったのは、本当に珠理奈さんにドハマりしている曲だなっていうことですね。後輩の私たちも負けてられないなって改めて思いましたし、後ろから圧をかけていけるくらい、思い切りやりたいです。この曲のキーワードは「情熱」なんですけど、歌詞で描かれているみたいに好きな人に情熱的っていうことはもちろん、ファンの方への思い、SKE48のこれからへの思いなど、いろんな情熱をこの曲にぶつけていけたらと思います。

SKE48のためにできることはなんだろう?

──珠理奈さんがセンターに立つのは2作ぶりですね。

高柳 ゆなな(小畑優奈)がセンターだった「意外にマンゴー」や「無意識の色」には「新しいSKE48を新しい見せ方で」、っていう思いがあったと思うんですよね。だから、歌詞の世界もすごく若い印象でした。でも今回の「いきなりパンチライン」は歌詞からしてすごく大人だし、珠理奈さんセンターだからこその曲って言うか。10周年を目前にして、1曲1曲色が違うシングルを出せているから、いろんなSKE48を見せられている感覚がありますね。

──メンバーに関して言うと、今回末永さんが初の選抜入りです。

手前から末永桜花、鎌田菜月。

末永桜花 はい! 初めて選抜に入ったって知ったのがメンバーが集まった席で、そこでスタッフさんからさらっと伝えられたんです。私はもっとサプライズ感があるものだと思っていたんですけど、発表が終わったらすごく真面目な会議がすぐに始まってしまって……(笑)。なのでその場で喜べる空気ではなかったんですけど、本当に予想していなかったからうれしくて。

高柳 最近はおーちゃん(末永)が空いたポジションに入ってくれることが増えていたから、私は「もうすぐ(選抜に)入って来るのかな」って思っていました。前作のカップリング曲でセンターも務めていたから、「来ているな」っていう勢いもひしひしと。

熊崎 私は同じチームEだから、仲間が選抜に増えたことがすごくうれしいです。おーちゃんはSKE愛がすごいと言うか。ブログとかを見ていると、SKE48が行ったロケ地に1人で行ったりしているんですよ。そうやって自分から行動を起こして、話題を作っていく姿がすごいなって思う。そういう一面はファンの方が「おーちゃんいいな」って彼女のことを好きになる理由でもあるのかなと思うので、そのあたりも彼女の強みだなと思います。

末永 グループに入って最初のうちは時間もあったし「SKE48のためにできることはなんだろう?」と考えてそういった行動をしていました。「SKE48をもっと知ってもらおう」と思ってSKE48の聖地と言われるいろんな場所に行っていたら、ファンの方がすごく喜んでくださったんです。私自身もすごく楽しいので、今後も続けていけたらなって思ってます!

ダンスに命かけていこう!

──また、今回の曲はダンスをかなりしっかりと踊っていますよね。

熊崎 そうなんです。今回は今までで一番早いんじゃないか?ってくらいのタイミングで曲をもらえて、MV撮影の2日前にはダンスの振り入れをしたんです。合計9時間くらいずっと練習してね。

一同 うん。

熊崎 あまり踊ったことのないジャンルだったので、すごい筋肉痛が来ました!(笑)

鎌田 ホントにすごかった。

熊崎 みんな湿布を貼っているからレッスン場が湿布の匂いで充満するほどで。髪の毛も振り乱して踊るからみんなボサボサだし(笑)。でも「直しても意味ないから、気にしない」って割り切って、とにかくダンスに命かけていこう!って、それくらい気持ちを込めて取り組みました。MVでもダンスに注目してほしいですし、歌番組に出させていただく機会があれば、そこでもパフォーマンスを楽しみにしてほしいなって思います。

──MV撮影に少しお邪魔しましたが、ダンスシーンのテイクを何度も何度も重ねて、かなりハードだなという印象でした。

鎌田 そのハードなダンスを全員がやれるっていうのがSKE48の1つの強みなんじゃないかなって思います。私がMVを観てすごく感じたことは、今回は個々のメンバーよりも全体としてのよさが際立つと言うか。SKE48というグループに惚れ直してもらえたらうれしいなって。