SKE48「いきなりパンチライン」インタビュー|情熱のダンスナンバーに込めた10年目のプライド

「SKE48はダンスが見どころです」って言えなかった時期があった

──「SKE48といえばダンス」という印象を持っている人は多いと思いますが、皆さん自身は「SKE48のダンス」についてどんな思いを持っているんでしょうか?

左から須田亜香里、菅原茉椰。

須田 はい。私たち自身、ダンスへの思い入れはもともとすごくあって。先輩方がずっと「SKE48といえばダンス」っていうことを大事にしてきたし、「ダンスをそろえよう、もっと大きく見せよう」っていうことを大事にしているのを見てきたからこそ、「自分たちはダンスが売りだ」と思っていたんです。だけど、ここ何年かでダンスを特徴としているいろんなアイドルグループが出てきたし、AKB48グループの中でも「SKE48のダンスが一番」って言いにくくなるくらい、どのグループのダンスもレベルが上がった。なので一時、「SKE48はダンスが見どころです」って言えなかった時期があったんですよ。

──そうなんですね。

須田 「みんなと一緒になっちゃうんじゃないか」とか「大したことないじゃんって思われたらどうしよう」とか考えて、怖くなってずっと言えなかったときがあったんですけど……でも今年、日本ガイシホールでのコンサートで、ダンスを見せ続ける公演をやらせてもらったんですね。私はそのときに「やっぱり自分たちの持ち味はダンスだ」っていうことを再確認できたんですよ。「限界だ」って思うところまでレッスンをやったし、本番も何度も「限界だ」って思いながらだったけど、でもすごくがむしゃらになってやれた。レベルの高いダンスを見せるためにはシンクロ率、呼吸の合わせ方とかいろんな要素がありますけど、「これが自分たちのダンスだ」って胸張って言えるまで準備して披露できればそれでいいんだって。そうやって改めて自信が持てたところで、今回「いきなりパンチライン」での魅せるダンスだったので。今の自分たちにピッタリだなって思ってます。

江籠 ダンスも全力だけど、そのダンスを披露するまでの過程もSKE48は全力で、全員がそろえることにこだわっているグループだなって感じています。それは先輩からずっと受け継がれてきたものだと思うので、今度は私たちが次の世代に伝えていけたらいいなって思うし、そういったつながりが私たちのよさなのかなとも思います。

菅原 自分もグループに入るときは「SKE48=ダンス」っていうイメージがありました。私は全然踊れない人だったから、ドラフトで指名してもらったときも「自分が入ったら『SKE48=ダンス』が崩れちゃうんじゃないかな」って不安だったくらいです。今回も自分は必死に、悪目立ちしないようにがんばっています(笑)。先輩たちが今までがんばって築いてきたSKE48の個性を、自分たちも身をもって表現していけたらいいなっていう気持ちでやっていますね。

ストイックなブス

──タイトルにある「パンチライン」にちなんで、ここにいるメンバーのことを“パンチライン”を使って紹介すると、どんな紹介になりますか?

須田 菅原は「体が硬い長身美女」みたいな感じかな? 一応美女って付けといたよ!

菅原 やったー! 明日からキャッチフレーズそれにします(笑)。

須田 佐藤はいつも口角が上がってるから、笑ってるか泣いてるかわかんないんですよ。だから、なんだろう……「笑う女」。

手前から江籠裕奈、佐藤佳穂。

一同 あはははは!(笑)

江籠 なんかホラーっぽい!

須田 江籠はなんかいいのある? 色白で、お人形さんみたいな体型で。

菅原 目。「目ん玉人形」。

江籠 ちょっと! 目だけしかないみたい!(笑)

須田 パンチラインすぎるでしょ(笑)。

菅原 だって目が大きすぎて落ちてきそうだから! ホントにキレイだなって思います。

江籠 ありがとう。亜香里さんは何かな?

須田 あんま美化しないでね? 居心地悪いから(笑)。

菅原 ストイックなブス。

須田 おい!(笑)

一同 あはははは!(笑)

菅原 私は少女マンガをよく読むんですけど、マンガの中のブスな人って、ひがんでるだけで何もしないんですよ。でも亜香里さんはストイックで自分に厳しいから、ストイックなブスって名付けました。ホントはブスじゃないんですけど……。

須田 でも私、「ブス」っていう言葉ばかりでニュースになるんですよ。歌番組でニコニコ笑ってるだけで「ウザい、なんか嫌い」って感想をもらったり。だから最近は「先に自分から言っとこう、ネタにしよう」と思って。ブスをファッションだと思ってやってます。

佐藤 カッコいい。名言!

須田 それに思わぬ効果があって、自分から「ブスブス」って言ってるから、直接会うと「あ、思ってたよりブスじゃなかった」みたいに思ってくれる方もいるんです。効果は抜群ですよ(笑)。

──それでは最後に、今後皆さんがやりたいことを教えてください。

菅原 やりたいこといっぱいあるよね。

江籠 ファンの方も一緒に「10周年を盛り上げてるな」って思ってもらえるようなイベントができたらいいよね。

須田 SKE48は今年で10周年ですが、10年間グループにいるメンバーって珠理奈さんしかいないんですよ。でも、最近入ったメンバーもみんながこの10周年を盛り上げられていて、すごくいい雰囲気だなと思っているんです。だから、ファンの方もいつ好きになったとか関係なく、メンバーと同じようにお祝いしてほしい。それに、初めましての方も、ひさしぶりに戻ってくる方も、今ってすごくチャンスだと思うんです。「なんか楽しそうだから」っていうイメージを口実にしてもらって、とにかくみんなで一緒に楽しめる場所がSKE48になったらいいなと思っています。いろんな人に集まってもらって、そしてその仲間たちと一緒にまたナゴヤドームでコンサートができるようにがんばります!

左から江籠裕奈、須田亜香里、菅原茉椰、佐藤佳穂。