ナタリー PowerPush - SKE48
3年間の成長を凝縮した6thシングル完成
3周年の節目に新たな一面を出した「パレオはエメラルド」
──そして、ついに6枚目のシングル「パレオはエメラルド」が発売されましたね。
須田 ハワイでビデオクリップを撮影したときは「発売まで、まだ全然先じゃん」って思ったんですけど、ここまであっという間でしたね。
高柳 全国ツアーでも披露させていただいたので、「まだ発売してなかったんだ」っていう気持ちもあって(笑)。不思議な感じです。
──この曲を聴いたときの第一印象って覚えてますか?
高柳 静かな感じで始まるので、まず最初に「バラードかな?」って思って。そこから急にテンポが上がっていくところとか、すごく好きですね。パートによって力強かったりゆったりしたりで、そういう抑揚の付け方が好みです。
松井玲 歌い出しからして、今までの「バンザイVenus」や「1!2!3!4! ヨロシク!」とは全然違うタイプだなって。3周年っていう節目のタイミングにSKE48の新しい一面を出していくっていう気持ちが込められてるなってすごく感じました。今までのSKE48は勢いで乗り切ってきた感があったんですけど、今回は本当に勝負に出なきゃいけないんだなと思ったし、新しい課題を与えてもらった気分もあって、すごくうれしかったです。
──歌詞も、これまでのストレートなものとはちょっと異なりますね。
松井珠 「大人になった少女よ」っていうフレーズがあるんですけど、それってもしかして私たちのことなのかなって。結成から3年経って成長した部分もあるし、後輩も増えて少しは大人っぽくなったのかなと。なので、「ちょっと大人になった姿を見てドキッとした。あっ、恋をしてるんだ」って気付く歌詞みたいに、ちょっと大人になったSKE48もいいなって思っていただけたらうれしいです。
もう出すのか! もうちょっとねばろうよ!
──ビデオクリップでは初めて水着姿も披露していますが。
木崎 めっちゃ恥ずかしかったですね!
高柳 ヒャーってなりましたね。みんなで「どうしよう?」って話して。
須田 亜香里は、逆にうれしかったです。薄着が好きなんですけど、普段街中を水着で歩くことなんてできないじゃないですか。重ね着がすごく苦手だし、いっぱい服を着てると気持ち的に重くなっちゃうんです。だけど、水着なら動きやすいだろうなって思って(笑)。
松井珠 私は逆にショックでした。最初に水着って聞いたとき、「もう出すのか! もうちょっとねばろうよ!」と思って(笑)。
一同 (爆笑)
松井珠 全員で水着になっちゃうのはちょっともったいないかなって。SKE48って、自分も含めて中学生も多いから最初はビックリしたけど、海外での撮影ってことで解放感があったので、思っていたよりもすんなりできました。
──海外で水着というと、AKB48の「ポニーテールとシュシュ」や「Everyday、カチューシャ」のビデオクリップを思い浮かべますが、そこは意識しましたか?
高柳 はい。最初にそのことが頭に浮かんできて、ファンの方から「真似してるんじゃないの?」って思われるんじゃないかって。そこをどうやって違うものにしていくのかなって思ってたら、すごくSKE48らしさが出て、SKE48ならではの内容になっていたので安心しました。
海への飛び込みシーン撮影秘話
──特に崖から海に飛び込むシーンは、SKE48ならではすよね。
高柳 飛び込んだらメイクが崩れちゃいますもんね(笑)。でも、SKE48は公演やコンサートでメイクが崩れようが髪の毛がグチャグチャになろうが、頭が吹っ飛んじゃうんじゃないかってくらい踊ってるので、海に飛び込んでも笑顔なのはすごくSKE48らしいなと思います(笑)。
──ビデオに出演している選抜メンバー全員が飛び込んだと思いますが、確か平松さんって高いところが苦手じゃ?
一同 (笑)。
平松 ホンットに高いところもダメだし、絶叫系も苦手で。最初は全員飛ばなくていいって聞いていて、私は「よっしゃ!」って思ってすごく優雅に日向ぼっこしてたんですよ(笑)。そうしたら監督が「全員飛んだら『16人飛んでます』ってキャッチフレーズが付くから飛ぼう」って言われて。もうそこからのテンションの落ち方がハンパなくて! 結局、粘って粘って最後のほうに飛ぶことになったんですけど、あまりにも怖すぎて飛び方がおかしくなっちゃったんです。ビデオがコンサートで初公開されたときも、私のシーンだけ変な笑いが起こってて。
──あははは(笑)。
平松 スタッフさんからは「1人だけ飛び方が変すぎるから使われないかも」って聞いてたんですよ。だから安心してたのに、バッチリ使われていて、さらにテレビCMでも私の飛ぶシーンがなぜか使われるんです!
木崎 すごーい!
平松 「そこにも使うんだ!」って、恥ずかしかったです。
──平松さん以外にも高いところが苦手だった人っていましたか?
高柳 私も高所恐怖症なんですけど、今回は大丈夫でした。海がキレイだったから「その中を見てみたい」って思ったら、楽しくやれました。楽しくて2回も飛び込みましたから(笑)。
──玲奈さんは1人だけ、服を着たまま飛び込んでますが。
松井玲 飛び込んでみたものの、頭の中ではちゃんと潜れてないと思って。映画の「犬神家の一族」ってあるじゃないですか。あの映画の、水面から足が2本出てるシーンみたいになってるんじゃないかと思ってたんです(笑)。だから泳いでいてすごく恥ずかしくて。
──結構深いところまで潜ってますよね。
松井玲 はい。息が苦しくなって上にあがろうとしても、なかなか水面にたどり着かなくて。スタッフさんからも「戻ってこないから心配した」って言われました。でも「すごくキレイだった」ってほめてもらえたんで、がんばって潜った甲斐があったなって。すごく楽しかったですよ。
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- ときめきの足跡(白組)
- 積み木の時間
- パレオはエメラルド off vocal
- ときめきの足跡 off vocal
- 積み木の時間 off vocal
DVD収録内容
- パレオはエメラルド music video
- ときめきの足跡(白組) music video
- 特典映像「松井珠理奈の軌跡」documentary movie
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- パパは嫌い(紅組)
- 積み木の時間
- パレオはエメラルド off vocal
- パパは嫌い off vocal
- 積み木の時間 off vocal
DVD収録内容
- パレオはエメラルド music video
- パパは嫌い(紅組) music video
- 特典映像「松井玲奈の軌跡」documentary movie
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- 花火は終わらない(セレクション8)
- 積み木の時間
- パレオはエメラルド off vocal
- 花火は終わらない off vocal
- 積み木の時間 off vocal
DVD収録内容
- パレオはエメラルド music video
- 特典映像「SKE48 紅白対抗水泳大会」special movie
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- ときめきの足跡(白組)
- パパは嫌い(紅組)
- SKE48 6th single medley
- パレオはエメラルド off vocal
- ときめきの足跡 off vocal
- パパは嫌い off vocal
SKE48(えすけーいーふぉーてぃえいと)
AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせる。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場(SUNSHINE STUDIO)にてチームS、チームKII、チームE、および研究生が公演を行っている。
結成以降、AKB48のコンサートにゲスト出演するほか、不定期ながら東京、大阪、福岡などで出張公演も展開。2009年4月には香港で初の海外公演、5月には名古屋BOTTOM LINEで初の劇場外単独コンサートも実現した。同年8月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。同曲はオリコンデイリーチャート最高2位、ウィークリーチャート最高5位という快挙を成し遂げた。
2010年2月にはチームS 2nd公演「手をつなぎながら」がCD化。翌3月にはチームKII 2nd公演「手をつなぎながら」のCDアルバムと、2ndシングル「青空片想い」を立て続けにリリースした。同年7月には3rdシングル「ごめんね、SUMMER」を発表し、オリコンウィークリーチャート最高3位を記録。10月には東京、名古屋、神戸の3都市で単独コンサートを成功させた。
2011年1月16日からはチームEの1st公演がスタート。3月に発売された5thシングル「バンザイVenus」は、オリコンウィークリーチャートで初の1位を獲得した。同年5月にエイベックスへのレーベル移籍を発表。6月下旬より全国6都市のZepp会場をまわるコンサートツアーを実施し、翌7月には移籍第1弾シングル「パレオはエメラルド」をリリースした。