ナタリー PowerPush - SKE48
3年間の成長を凝縮した6thシングル完成
エイベックスへの電撃移籍を発表したSKE48が、通算6枚目のシングル「パレオはエメラルド」をリリース。ナタリーではメンバーの松井珠理奈、松井玲奈、平松可奈子、木崎ゆりあ(崎は山へんに立と可)、須田亜香里(以上チームS)、高柳明音(チームKII)にインタビューを実施した。
3月に発売された5thシングル「バンザイVenus」は初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得し、6月末から行われた初の全国ツアー「SKE48 真夏の上方修正」も大盛況のうちに幕を閉じたSKE48。今回のインタビューでは、先日参加したAKB48の西武ドームコンサート「よっしゃぁ~行くぞぉ~! in 西武ドーム」の話題を筆頭に、全国ツアーを経て感じたことやニューシングルの魅力、さらには7月末に結成3周年を迎えたSKE48の今後について、じっくりと話を訊いた。
取材・文/西廣智一 撮影/中西求
西武ドームは3万人に負けないよう必死だった
──AKB48の西武ドームコンサート、すごい演出でしたね。「1!2!3!4! ヨロシク!」を歌うとき、アリーナ中央に設置されたミニステージにメンバー48人が集まって、ステージがどんどん上昇していくという。
木崎ゆりあ(チームS) ちょっと狭くて、全員乗るにはギリギリでした。しかも、ジャンプするとすごく揺れて。
高柳明音(チームKII) ホント、誰も落ちなくて良かったです。
──AKB48のコンサートとはいえ、あの3万人規模の会場で歌えることって貴重な体験ですよね。ステージに出ていったとき、何を感じましたか?
松井珠理奈(チームS) コンサート前日にリハーサルで初めて西武ドームのステージに立ったんですけど、やっぱりお客さんが入ると全然違って。とにかく迫力がすごくて、私たちもそれに負けないように必死でした。それと、お客さんから観たら本当にちっちゃくしか見えないのかなと思ったので、体全体を使っていつも以上に大きくパフォーマンスをしようと心がけて。小さいステージで、しかも高いところだったから、「普段よりも振りが小さくならないようにしよう。逆に大きく踊ったらカッコイイよね!」って話をメンバー同士でしてました。
──抑えてる感じは全くしなかったし、いつもの全力で踊るSKE48がアピールできたんじゃないかと思いました。それと野外ということもあって、3年前の日比谷野音でのお披露目ライブをふと思い出す瞬間もあって。
一同 ああー。
松井玲奈(チームS) 3年前は3000人の前で、今は3万人の前で歌って踊ってますからね。
平松可奈子(チームS) ……今聞いただけで、鳥肌立ってきた!
松井玲 最近ようやくSKE48だけで3000人規模のコンサートができるようになったので、3年後はAKB48さんみたいにアリーナ規模、ドーム規模の会場でパフォーマンスできるようになったらいいなって思ってます。西武ドームでも暗くなるにつれて客席のペンライトがすごくきれいに見えたんですけど、これが全部SKE48のことが好きな人で埋まったらもっとうれしいだろうなと思うので、これからもたくさんの人の前でパフォーマンスができるようになりたいです。
全国ツアーを経て感じたチームEの魅力
──SKE48としても6~7月に全国ツアーがありました。2チームで各地を回るという新しい試みはどうでしたか?
高柳 チームSと一緒のときはいつも平田璃香子さん(チームSリーダー)が全体を引っ張ってくれるので、私は主にチームKIIをまとめるだけだったんですけど、チームEと一緒のときは私が先頭に立っていかなきゃいけないのでいろいろ考えました。チームEの子はSKE48に入ってまだ1年も経ってなくて、チームKIIにない良いところもたくさんあるけどまだまだなところもあって。そんなときにほかのチームKIIのメンバーが先輩としてチームEの面倒をみてくれたので、みんな成長したなって改めて思いましたね。
──チームSと一緒のときには見られない一面だった?
高柳 はい。チームSと一緒のときと、チームEと一緒のときでは、チームKIIの子たちの顔が全然違いましたね。でも、どっちの顔も良いと思ったし、新しいチームKIIを感じることができました。
──一緒にツアーを回って、チームEメンバーの新しい魅力に気付いたりすることはありましたか?
木崎 チームEの子たちは、とにかく無邪気なんです。年齢は自分とそんなに変わらないのに、10歳ぐらい違うんじゃないかって気がして。
松井珠 わかる! めっちゃわかる!(笑)
木崎 フレッシュさが前面に出ていて、コンサート中に目が合うとすっごくニコーって笑ってくれるんです。今まではチームEの子と接する機会が少なかったので、今回のツアーでより仲が深まったかなって思いました。
須田亜香里(チームS) チームEの子はみんな積極的なんです。わからない振り付けがあったら積極的に「どうやってやるんですか?」って訊いてきて。自分は3期生で、チームEの子が入ってくるまではずっと末っ子だったんですけど、頼ってもらえたことで初めて「後輩ができたな」っていう気がしてすごくうれしかったです。
──そうか、木崎さんと須田さんは3期生ですもんね。
木崎 はい。私はまだ後輩ができたことに、全然慣れないです。だから「ゆりあさん」って呼ばれると照れちゃうんですよ(笑)。
須田 「さん」付けで呼ばれるとね。
高柳 私も3期生が入ってきて、最初に「ちゅりさん」って呼ばれたときに衝撃が走りましたね。「『ちゅり(高柳の愛称)』に『さん』が付いた!」って(笑)。
「SKE48が好きで入りました」って子がだんだん増えてきた
──1期生の珠理奈さん、玲奈さん、平松さんはこれまでにたくさんの後輩を迎えてきましたが、後輩を迎えることで変わってきたなと感じることはありますか?
平松 私はあまり人に何かを教えるタイプではなかったんですけど、チームEの子は良い意味でまだ子供っぽいところが多くて、今回のツアーで初めて「教えなきゃ!」っていう気持ちになりました。チームKIIはしっかりしてる子が多かったので、私が言わなくてもちゅりが仕切ってたんですけど、チームEの子に対しては「私も教えなきゃいけないんだ!」って気持ちになることが多くて。不思議なんですけど、初めて親心みたいなものを感じて、その気持ちの変化は大きかったですね。
松井珠 すごく変わってきたなって思うのは、「SKE48が好きで入りました」って子がだんだん増えてきたことかな。
一同 ああー。
松井珠 1期生や2期生は「歌手になりたい」「女優になりたい」ってSKE48に入ってきた子が多いけど、最近はSKE48が好きでずっと応援していて、自分もなってみたいと思って入ってくる子が増えたなと。すでに私たちのことを知ってる子が入ってくるから、「珠理奈さんってしっかりしてると思ったんですけど、すごく甘えたところもあるんですね。全然イメージと違いました」ってよく言われるんです(笑)。
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- ときめきの足跡(白組)
- 積み木の時間
- パレオはエメラルド off vocal
- ときめきの足跡 off vocal
- 積み木の時間 off vocal
DVD収録内容
- パレオはエメラルド music video
- ときめきの足跡(白組) music video
- 特典映像「松井珠理奈の軌跡」documentary movie
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- パパは嫌い(紅組)
- 積み木の時間
- パレオはエメラルド off vocal
- パパは嫌い off vocal
- 積み木の時間 off vocal
DVD収録内容
- パレオはエメラルド music video
- パパは嫌い(紅組) music video
- 特典映像「松井玲奈の軌跡」documentary movie
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- 花火は終わらない(セレクション8)
- 積み木の時間
- パレオはエメラルド off vocal
- 花火は終わらない off vocal
- 積み木の時間 off vocal
DVD収録内容
- パレオはエメラルド music video
- 特典映像「SKE48 紅白対抗水泳大会」special movie
CD収録曲
- パレオはエメラルド
- ときめきの足跡(白組)
- パパは嫌い(紅組)
- SKE48 6th single medley
- パレオはエメラルド off vocal
- ときめきの足跡 off vocal
- パパは嫌い off vocal
SKE48(えすけーいーふぉーてぃえいと)
AKB48の全国進出第1弾として、名古屋・栄に誕生したアイドルグループ。名称の由来は、活動拠点の栄(SaKaE)の頭文字。秋元康の総合プロデュースにより、2008年7月より活動をスタートさせる。AKB48同様「会いにいけるアイドル」をコンセプトに、栄にあるSUNSHINE SAKAE 2階のSKE48劇場(SUNSHINE STUDIO)にてチームS、チームKII、チームE、および研究生が公演を行っている。
結成以降、AKB48のコンサートにゲスト出演するほか、不定期ながら東京、大阪、福岡などで出張公演も展開。2009年4月には香港で初の海外公演、5月には名古屋BOTTOM LINEで初の劇場外単独コンサートも実現した。同年8月にシングル「強き者よ」でメジャーデビュー。同曲はオリコンデイリーチャート最高2位、ウィークリーチャート最高5位という快挙を成し遂げた。
2010年2月にはチームS 2nd公演「手をつなぎながら」がCD化。翌3月にはチームKII 2nd公演「手をつなぎながら」のCDアルバムと、2ndシングル「青空片想い」を立て続けにリリースした。同年7月には3rdシングル「ごめんね、SUMMER」を発表し、オリコンウィークリーチャート最高3位を記録。10月には東京、名古屋、神戸の3都市で単独コンサートを成功させた。
2011年1月16日からはチームEの1st公演がスタート。3月に発売された5thシングル「バンザイVenus」は、オリコンウィークリーチャートで初の1位を獲得した。同年5月にエイベックスへのレーベル移籍を発表。6月下旬より全国6都市のZepp会場をまわるコンサートツアーを実施し、翌7月には移籍第1弾シングル「パレオはエメラルド」をリリースした。