2人の関係は「母と娘」みたい

──2人でいるときは将来の話はしますか？

深川　しますね。2人とも乃木坂の中では年長組なので……。

橋本　けっこうリアルな話もするよね。

深川　そうだね。中学生の子たちと比べて先のことを心配してるファンの方も多いと思うんですよ。自分たちも乃木坂の居心地がよくても、将来のことを考えていかなきゃいけない歳になったなと思うので……お互い話しますね。

橋本　2人でごはんに行ったら、絶対に将来の話になります。将来と言っても直近の話からさらに先のことまで話しますけど……でもどうなんだろうね。私とまいまいって、乃木坂の外に出たときの目標がたぶん別々だよね。

深川　うん、それは思う。

橋本　例えば2人とも乃木坂を卒業してからソロシンガーになりたかったら、お互いを若干意識することはあると思うんです。でもそういうわけではないので……お互い進む世界は別かもしれないけど、自分のことをよくわかってくれる相手ということで気軽に話しやすいのかなって。

──ライバルという意識はない？

橋本　ないですね。

深川　一度も考えたことないです。

──では具体的にどういう関係だと思いますか？

深川　えーっ、なんだろう……。

橋本　なんだろうなあ……（深川が）娘みたい、というか（笑）。

深川　ああ、母と娘（笑）。友達って感じでもないしね。なんか友達ってもっとキャピキャピしてるイメージなんですけど、私たちは別にキャピキャピもしてないし（笑）……いや、そういうときもあるかな。ディズニーランドへ一緒に行ったときのななみん、カワイイんですよ。パレードを観て泣いちゃって（笑）。たぶんななみんは自分からはディズニーランドには行かないタイプだから、そういうところには私がどんどん連れて行ってあげたいなって思います。

橋本　あははは（笑）。そう、まいまいは私の知らないところにたくさん連れて行ってくれるんです。

深川　で、ななみんは私の知らない知識をたくさん教えてくれて。

橋本　私も知らない知識を教えてもらってる。ディズニーランドの楽しみ方とか、おいしいアボカド専門店のこととか。

深川　若月（佑美）と（桜井）玲香で例えるとわかりやすいかな？ 2人ってキャピキャピっていうか、常に2人で一緒にいるイメージがあるけど、私たちはいつも隣にいるわけではないけど常にお互いを気にかけてる感じというか。

──大人なんでしょうね。2人とも精神的に自立してるというか。

橋本　相手に依存はしてないよね。

深川　うん。でもうれしいですね（笑）。

橋本　ちょっと待って、「大人だね」って言われて喜ぶ23歳、初めて見た（笑）。

深川　うふふふ（笑）。なんか結婚15年目の夫婦って感じです。

橋本　……15年目？ 15年目の具体的な例がまったく思い浮かばない（笑）。

深川　じゃあ6年目ぐらい？……わかんない（笑）。

橋本　けっこう長く一緒にいるってことね（笑）。

──いい距離感、いい温度感の関係性ということですかね。

深川　おおー（拍手をする）。

まいまいは私のユニットバス生活の見本

──この機会に改めてお互い聞いてみたいことはありますか？

橋本　聞くというか、謝りたいことがあって……私、けっこうだらしないんですよ（笑）。で、ホテル暮らしのときは2人部屋でずっとまいまいと一緒だったんですけど、たぶん私のだらしなさでまいまいをイラだたせてしまったこととか、まいまいにちょっと疑問を抱かせてしまったこととかあっただろうなと思うんです。その節はごめんなさいってことを、この機会に謝りたいです（笑）。

深川　えっ、まったく思ってない！

橋本　本当に？

深川　そんなこと、全然思わなかった。いつも変な格好で寝てるのは面白かったけど（笑）。地方に行ったときのホテルでもそうなんですけど、ななみんは携帯をいじりながらうたた寝してるんですよ。そのときのポーズが面白くて、よく写真を撮ってます（笑）。

──橋本さんは具体的にどういうところでイライラさせたと思ってましたか？

橋本　まず朝起きないし、目覚まし時計も起きる予定時間のかなり前からめっちゃうるさくしてるし。

深川　ああ、朝起きないのは大変ですね。目覚まし時計がたくさん鳴っていても起きないから……よく寝てるなあって（笑）。

橋本　2人のスケジュールが別々で、私のほうが朝早いときはまいまいはまだ寝てられるのに、私のせいで30分から1時間にわたって目覚まし時計がビーッて鳴ってるから、多大なストレスをかけただろうなって（笑）。

深川　ううん（首を横に振る）。

橋本　あと私、ユニットバスの使い方がヘタクソで。シャワーカーテンを引いてるのに、なぜか浴槽の外に水が出てるときがあるんですよ。

深川　でもそれはみんなあるよ。

橋本　私それ、すごいイヤだよ？ 自分で入っていても、お風呂から出て足拭きマットがビチャッて濡れてたときの不快感がすごくイヤで。その濡れた床をまた新しいタオルで拭かなきゃいけないじゃないですか。拭いたと言えど、ちょっと濡れてると思うので、そういうことがすごく申し訳ないなって思っていて……。あとなんだろう……挙げていくときりがないんですけど。

深川　ううん。そういう、マットで足がビチャッとなった記憶もないですし（笑）。

橋本　でもまいまい、本当にお風呂入るの上手だよね？

深川　ホント？

橋本　超上手なんですよ。だからなるべくまいまいのあとにお風呂入ろうと思ってましたもん。シャワーカーテンも私が入ったあとってビショビショなんですけど、まいまいのあとに入るとカーテンに水滴すら付いてないときがあって。しかも拭いてくれてるんだろうけど、浴槽や壁にも水滴が付いてなくて、すごい衝撃を受けました。それからは遠征先のホテルで2人部屋になって、私が先にお風呂に入るときはタオルを1枚余分に用意しておいて、出る前に床や壁を拭くようにしてます。私のユニットバス生活の見本なんです。

深川　えーっ、知らなかった（笑）。でも前にななみんがお風呂から出たとき「足拭きマット、ビショビショにしちゃったから」って、ホテルのフロントに電話して新しいのを用意しれくれたりとか……ってどうでもいいか（笑）。