ナタリー PowerPush - 乃木坂46公演「16人のプリンシパル trois」

恒例劇場公演をメンバーが徹底解説

「16人のプリンシパル trois」への意気込み

昨年の「16人のプリンシパル deux」では映画「桐島、部活やめるってよ」で第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した喜安浩平が脚本、劇団毛皮族主宰の江本純子が演出を手がけ話題を集めたが、今年の「16人のプリンシパル trois」では「勇者ヨシヒコ」シリーズや「コドモ警察」などで知られる福田雄一が脚本&演出を担当。しかも1幕のオーディション方法は過去2回とは異なり、“笑い=コントのセンス”を審査基準に乃木坂46のメンバーがコントに挑戦していく。さらに2幕は福田ワールド全開のコメディとなっており、メンバーのまた新たな顔を目にすることができるはずだ。(参照:乃木坂46「16人のプリンシパル」第3弾に福田雄一参加

4月下旬より本格的にスタートした舞台稽古を体験し、彼女たちは今何を思うのか。5月30日からスタートする「16人のプリンシパル trois」への意気込みを桜井、衛藤、西野、若月、橋本、生田に語ってもらった。

桜井玲香

桜井玲香

今回の目標ですか……まだやりたい役も定まってなくて。でも今回はですね、自分が出たいという以上に、自分も観たいと思えるような2幕になると思います。稽古で観ていてもすごく面白いんですよ!(笑) 何回観ても本当に飽きないです。だから皆さんもぜひ観に来てください!

あと2幕が終わったあとのミニライブではふだんと変わらない乃木坂46のライブをお見せするのが目標。女優をがんばる乃木坂46だけじゃなくて、アイドルらしい乃木坂46も観られるのがプリンシパルの魅力の1つかもしれないなあ。ミニライブはアイドルであることをいつも以上に意識してやってますので、そこにも注目してみてください。

衛藤美彩

衛藤美彩

現時点(※取材時は5月初頭)では1幕がどういう感じで進行するのか、私たちはまだ知らなくて。どういう呼ばれ方をして、どんなオーディションをして、何を見てお客さんが投票してくれるのか……不安ですね。でもお芝居自体は台本も面白いし、16人に選ばれなかった子たちの活躍の場もあって、去年よりも苦の部分は減るのかな。それ以上にみんなのメンタルが強くなってるというのもあるかもしれないですけどね(笑)。あと去年はおじいさまが死んだってお話だったのに、今回は真逆のお笑いですから(笑)。今までとは全然違ったものになると思います。それに2期生も初めて参加するから、かなり新鮮ですよ。

目標ですか。そうですね、うーん……私は去年7役できたんで、だから今年も去年と同じ7役はやりたいなって。できれば去年を超えたいという思いも個人的にはあるんですけど、台本を読んだらセリフの量が大変なことになってるので、ちょっと自信を失いかけてます(笑)。

西野七瀬

西野七瀬

台本が去年のよりも分厚いんです。だから……大変ですね。読んでいても脳が「よし、覚えよう」ってならないんですよ。逆に「へえー、面白い!」みたいな感じで読んじゃう(笑)。

去年は稽古のときに「全役やりたい」って言った映像がテレビで使われちゃって、できるとは思ってなかったんですけど結果的に10役制覇できました。今年も全役やりたいっていう気持ちはあります。あるけど、でも「いや、この役絶対無理やわ」っていうのもあるんですよ。だから今ちょっと葛藤してます(笑)。とりあえず自信を持ってできる役からやっていこうと思って。全部で22公演でしたっけ? けっこうありますよね。だからその間にはたぶん今よりもセリフは入ってると思うし、制覇したいなって気持ちももっと強くなってると思うんで、がんばりたいです。やれるところまで。

若月佑美

若月佑美

今回は役とセリフの量がハンパじゃなくて。前回は明田川とか栄とか、1人ひとりの独壇場が多かったんですけど、今回は掛け合いがたくさんあるんです。しかもボケツッコミというか、もう1人がボケたらそれに誰かが必ず突っ込まなきゃ物語が成り立たないんです。しかもずっとツッコミだったのが、急にボケに回ったりするし。楽しいんですけど、そのへんの切り替えがすごく大変そうだと感じてます。

去年は10役制覇しましたが、今年は……とりあえず確実にやりたい役があって。それは絶対になんとしてでもやりたいなと思いつつ。そうですね……気付いたら10役やってたとか、そういう感じでいきたいですね。前回は「絶対に10役やらなきゃ!」じゃなくて「あ、この役やりたい。あ、この役もやりたい」ってやってるうちに制覇に近付いたので。とは言ってもせっかくやるんだから、できるだけたくさんの役をやれるようがんばります。

橋本奈々未

橋本奈々未

どの役に誰が選ばれるかで、その日の2幕の出来がすごく変わりそうな感じがしていて。たぶんお芝居がうまい下手じゃなくて、勘とかセンスとかがなきゃうまく立ち回れない役もあるんですよ。そういう意味では前回、前々回とはまた違う意味で難しい内容だと思います。

私は去年同様、最初は演じる役を絞っていくと思います。自分が苦手な役、自分に向いてない役に挑戦するのも大切だと思うけど、お客さんに満足してもらえるような舞台を作るという意味ではちゃんとしたものを見せたいので。「2幕面白いね。いい舞台だったね」と言って帰ってもらえるのがベストかなと思います。

生田絵梨花

生田絵梨花

この1年でメンバーそれぞれ個人で演技の仕事が増えているので、稽古をしていてもみんなのレベルが上がってるなっていうのはすごく感じますね。演技力もそうだし、役を分析する力もそうだし。演技の勘がよくなったんでしょうね。稽古を続けるうちに、もっとよくなるんじゃないかと思います。

今年の目標ですか? 今のところはセリフを覚えるので精一杯です。あとは笑いを作るっていう舞台は今回初めて経験するので、まだわかってないことも多くて。そこはこれから福田さんから教わりたいですね。あとは……プリンシパルの間も精一杯生きたいなって。期間中はけっこう落ち込んだり暗くなったりするんで、プリンシパル中も生きてることを楽しめたらいいなって思います(笑)。

乃木坂46公演「16人のプリンシパル trois」

開催期間
2014年5月30日(金)~6月15日(日)
※平日公演:START 18:00
※土日のみ1日2公演:1回目START 12:00 / 2回目START 17:00
※6月2日(月)休演日
会場
東京都 赤坂ACTシアター
料金
全席指定 一般 7000円 / 女性・親子 7000円

乃木坂46 映像公演「乃木坂アクトMOVIE ~伝説のパルコ初舞台公演~」

※2012年9月1日~9日に東京・PARCO劇場で上演された「16人のプリンシパル」全9公演を、各1日公演ずつ上映。
開催期間
2014年6月3日(火)~6日(金)、9日(月)~13日(金)
START 14:00
会場
東京都 赤坂ACTシアター
料金
全席指定 一般 2500円
上映スケジュール
6月3日(火):2012年9月1日 1回目公演
6月4日(水):2012年9月1日 2回目公演
6月5日(木):2012年9月3日公演
6月6日(金):2012年9月4日公演
6月9日(月):2012年9月5日公演
6月10日(火):2012年9月6日公演
6月11日(水):2012年9月7日公演
6月12日(木):2012年9月9日 1回目公演
6月13日(金):2012年9月9日 2回目公演
乃木坂46(ノギザカフォーティシックス)

乃木坂46

2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33名が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。以降、2ndシングル「おいでシャンプー」から8thシングル「気づいたら片想い」まですべてのシングルがオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。また2013年10月には国立代々木競技場第一体育館、同年12月には日本武道館、翌2014年2月には横浜アリーナで単独ライブを行い、大成功を収めた。2013年5月には2期生が加入、2014年2月にはSKE48からの交換留学生・松井玲奈も加わり、2014年5月現在計43名が在籍している。5月30日からは6月15日にかけて、東京・赤坂ACTシアターで劇場公演「16人のプリンシパル trois」が開催。7月9日には9thシングル(タイトル未定)をリリースする。