ナタリー PowerPush - 乃木坂46公演「16人のプリンシパル trois」

恒例劇場公演をメンバーが徹底解説

乃木坂46が2012年から毎年行っている劇場公演「16人のプリンシパル」の第3弾「16人のプリンシパル trois(トロワ)」が、5月30日から6月15日にかけて東京・赤坂ACTシアターにて開催される。ナタリーではこの舞台の魅力を解説した特集ページを企画。過去2回の「16人のプリンシパル」を振り返りつつ、この舞台の楽しみ方を紹介していく。

また特集後半では、乃木坂46のメンバーが「16人のプリンシパル」の流れを解説。体験談を交えつつ、そのときそのときで何を考えていたのかが赤裸々に明かされている。過去2回の公演に足を運んだことがある人はもちろんのこと、今回の公演に行こうか迷っている人はぜひこの特集を通じて「16人のプリンシパル」の魅力に触れてほしい。

取材・文 / 西廣智一 稽古風景撮影 / 笹森健一 企画 / 富樫奈緒子

 
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「16人のプリンシパル」とは?

審査員=観客の投票でその日の配役決定

「16人のプリンシパル trois」稽古風景

「16人のプリンシパル」は過去2回(2012年9月、2013年5~6月)行われており、それぞれ2幕構成で進行する。まず1幕では乃木坂46のメンバーを会場にいる観客が審査し、休憩時間の間に投票。休憩明けに投票結果が発表され、投票数上位16人が続く2幕で舞台を作り上げていく。つまり、その日の投票結果によって配役は毎日変わり、1日として同じ配役の舞台は存在しないし、メンバーも毎日演じる役が変わる、あるいは2幕に出演できるのかできないのかもわからない。しかもメンバーはいつどの役が当たってもいいように、全16役すべてのセリフや立ち位置を覚えていなければならないという、ある意味過酷な内容となっている。

「16人のプリンシパル trois」稽古風景

2012年9月に行われた最初の「16人のプリンシパル」では、1幕でメンバー1人ひとりが規定時間内で自己アピールを行うほか、審査員(観客)に向けた歌唱やダンスでのアピールポイントも用意された。しかし初めてのプリンシパル公演は出演する側にとっても、そして観る側にとっても手探りな点が多く、開幕当初は人気投票的な結果が続いた。メンバーの中には当時を振り返り、「演技を審査してもらうというよりも、AKB48さんの選抜総選挙を毎日やってるような気持ちだった」と語る者もいた。

「16人のプリンシパル trois」稽古風景

こういった問題点が第2弾「16人のプリンシパル deux(ドゥ)」では改善され、2幕に出演するメンバーを投票数の多い順から選んでいくのではなく、用意された10役の中から自分が演じてみたい役をメンバーが立候補し、同じ役に立候補したメンバーの中から観客が1人を選ぶという形に変更。10役から惜しくも漏れたメンバーも投票数上位6名がサブキャストの女中役として2幕に出演することができた。1幕も演技力やアドリブ力を試す内容に変更され、これにより第1弾では上位入りする機会の少なかったアンダーメンバーもその実力を正当に評価。メディア露出の多い選抜メンバーと対等に渡り合ったのも記憶に新しい。さらに「16人のプリンシパル deux」を通じて演じることにより興味を深めたメンバーも多く、若月佑美や井上小百合、樋口日奈といったメンバーはソロでの舞台出演も実現させた。

「16人のプリンシパル deux」の流れ

ドラマだけではなく事件も続出

メンバーがガチンコで挑む「16人のプリンシパル」では、公演期間中にさまざまなアクシデントや感動的な出来事がたびたび発生する。ここでは過去2回のプリンシパルに関連するトピックをいくつか紹介する。

生駒&松村のガチ喧嘩

「16人のプリンシパル trois」稽古風景

2012年の「16人のプリンシパル」ではゲネプロ(通し稽古)の時点で、生駒里奈と松村沙友理が口論し涙する場面があった。このシーンは6thシングル「ガールズルール」Type-A特典DVDにも収録されており、今やメンバーだけではなくファンも認識しているハプニングの1つだろう。この衝突が原因となり、生駒はゲネプロ直後に行われた記者会見で途中退席してしまうという事件も発生した。(参照:乃木坂46、初公演前日に全員緊張「今回は本当にガチ」

ケガや公演中のアクシデント

「16人のプリンシパル trois」稽古風景

2012年の公演では伊藤寧々が期間中に足を骨折し途中離脱。(参照:乃木坂46初劇場公演は試練の連続、生田&生駒が本音語る)2013年の「16人のプリンシパル deux」では白石麻衣が2幕上演中、舞台から落ちてしまうハプニングも起こり、出演者やスタッフ、観客をヒヤッとさせたが幸いケガすることなくその後も舞台は続行された。さらに同年のプリンシパル公演2幕終了後のミニライブでは、生駒がお尻の筋肉をつってしまいステージから捌けるトラブルも何度かあった。

10役コンプリート

2013年の公演では自分が演じたい役を立候補することができたため、メンバーは投票で役を勝ち取れさえすればすべての役を演じることができた。これにより、西野七瀬と若月佑美は主要10役を制覇するという偉業を成し遂げた。(参照:乃木坂46「16人のプリンシパル deux」大阪で感涙の千秋楽

千秋楽でのドラマ

2013年の東京公演開幕からしばらくの間、2幕に出演できないメンバーも少なくなかった。畠中清羅、大和里菜、伊藤寧々は千秋楽直前まで一度も主要10役に選ばれず苦悶し続けたが、千秋楽昼公演で畠中と大和、同夜公演で伊藤が10役入りを果たし、観客やメンバーの涙を誘う場面もあった。(参照:乃木坂46プリンシパル東京公演はドラマとハプニングの連続

メンバー間の絆の深まり

「16人のプリンシパル trois」稽古風景

プリンシパル公演を通じて芽生えた絆や友情も数多く存在する。生駒やキャプテンの桜井玲香は最初の公演を経てメンバーの結束が今まで以上に強くなったと語っている。また当時中学生、高校生だったメンバーは学校の試験期間とかち合ったプリンシパル公演を、互いに励まし合って乗り切った。さらに、それまで関係が希薄だったメンバー同士が、この公演をきっかけに友情を深めた例もあり、高山一実と能條愛未は1幕のオーディション時に席が隣同士だったことから徐々に仲良くなっていったと語る。ほかにも「16人のプリンシパル deux」の稽古中に野木家3姉妹の緋咲子役を衛藤美彩、芙咲子役を深川麻衣、美咲子役を斉藤優里がよく演じていたことから、「お姉ちゃんはみさみさとまいまい」(斉藤)のようにそれぞれの役、そしてこの組み合わせに愛着を感じ始め、本番でも3人がこれらの役に同時に選ばれた際には一緒に喜んだという。

乃木坂46公演「16人のプリンシパル trois」

開催期間
2014年5月30日(金)~6月15日(日)
※平日公演:START 18:00
※土日のみ1日2公演:1回目START 12:00 / 2回目START 17:00
※6月2日(月)休演日
会場
東京都 赤坂ACTシアター
料金
全席指定 一般 7000円 / 女性・親子 7000円

乃木坂46 映像公演「乃木坂アクトMOVIE ~伝説のパルコ初舞台公演~」

※2012年9月1日~9日に東京・PARCO劇場で上演された「16人のプリンシパル」全9公演を、各1日公演ずつ上映。
開催期間
2014年6月3日(火)~6日(金)、9日(月)~13日(金)
START 14:00
会場
東京都 赤坂ACTシアター
料金
全席指定 一般 2500円
上映スケジュール
6月3日(火):2012年9月1日 1回目公演
6月4日(水):2012年9月1日 2回目公演
6月5日(木):2012年9月3日公演
6月6日(金):2012年9月4日公演
6月9日(月):2012年9月5日公演
6月10日(火):2012年9月6日公演
6月11日(水):2012年9月7日公演
6月12日(木):2012年9月9日 1回目公演
6月13日(金):2012年9月9日 2回目公演
乃木坂46(ノギザカフォーティシックス)

乃木坂46

2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33名が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。以降、2ndシングル「おいでシャンプー」から8thシングル「気づいたら片想い」まですべてのシングルがオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。また2013年10月には国立代々木競技場第一体育館、同年12月には日本武道館、翌2014年2月には横浜アリーナで単独ライブを行い、大成功を収めた。2013年5月には2期生が加入、2014年2月にはSKE48からの交換留学生・松井玲奈も加わり、2014年5月現在計43名が在籍している。5月30日からは6月15日にかけて、東京・赤坂ACTシアターで劇場公演「16人のプリンシパル trois」が開催。7月9日には9thシングル(タイトル未定)をリリースする。