ももいろクローバーZ|走る人に寄り添うももクロの新応援ソング

佐々木彩夏インタビュー

ももクロにとって走る意味はなんだろう

──やたらと走るシーンが多いMVですが、運動があまり得意でない佐々木さんとしてはいかがですか?

キメ顔の佐々木彩夏(左)と笑顔の高城れに(右)。

私、速くは走れないんですけど、持久力はあるので大丈夫です。でも足の遅さがフォームにも現れちゃうので、「もっと前のめりに走って!」とか、「膝が伸びてるよ」とか、「手を振って!」とかたくさん言われました(笑)。

──走ることは嫌いではない?

好きでもないですけどね(笑)。普段は極力走らないように、急がなくてもいいように早めに家を出ようという気持ちで生活しております(笑)。走っても早歩きと大差ないので、急いでも疲れるだけなんです。

──まだ撮影の途中ではありますが、どんなMVが完成するのか見えてきました?

ストーリーは聞いているものの、ファンタジーなのか、リアリティのあるMVなのかわからない感じで。イントロでタイムマシンに向かうシーンが一番よくわからなかったです(笑)。でも、いろんな人たちと一緒に走っている中で、ももクロにとっての走る意味とはなんだろうと考えて撮影しています。あと「GODSPEED」には走る人を応援するメッセージが込められているので、そういう人たちの気持ちになりきって走っていて。ルームランナーを使ったシーンでは曲のテンポに合わせて体を動かしやすいなと感じたし、気分が上がらないときはこの曲を聴きながら走ってもらえたらいいなと思います。

──最初に「GODSPEED」を聴いたとき、このストレートな曲調についてはどう思いました?

少しビックリしました。すごく明るくて元気で、“ザ・アイドル”と言うか、ド真ん中の応援ソングで。レコーディングしていて楽しかったです。

──ライブなども行いつつ、毎月新曲をレコーディングするのは大変じゃないですか?

佐々木彩夏

うーん、シングルじゃなくてもテレビCMや番組のために曲をレコーディングをすることはけっこうあるので、大変とは感じないですね。ただMVを毎月というペースで撮るのは初めてのことなので楽しいです。アイドルをやってるんだなという実感があるし、毎回早くみんなに観てもらいたいという気持ちになります。

──ももクロは過去にもスポーツをテーマにした楽曲を発表したり、ライブを開催してきたほか、アスリートにも多くモノノフがいて。とてもスポーツとの親和性が高いグループですよね。

佐々木彩夏とスポーツは全然つながらないんですけど、ももクロを通すことによっていろいろなスポーツに触れられるんです。去年の夏のライブ(「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017 -FIVE THE COLOR Road to 2020- 味の素スタジアム大会」参照:ももクロ、スポーツと融合した4年ぶり「夏のバカ騒ぎ」で味スタに10万人動員)で初めて見る競技もあったし、プライベートでは絶対にできない経験をたくさんさせてもらって。運動が苦手なのもあってスポーツにあまり興味がなかったんですけど、自分にできないからこそすごいなと感動しました。私と同じような人にもももクロを通してスポーツを知ってもらえたらうれしいです。

高城れにインタビュー

みんなの中で曲に対する思いが育ってくれたら

──朝から走ってばかりですが、疲れていないですか?

エキストラの子供と仲良く歩く高城れに。

大丈夫、すごく楽しいです! でも本当に今日1日ずっと走っていて、歩数計を付けておけばよかったなと思ってます(笑)。今回は走ることがテーマなんですけど、いろんな人と走っているのでシーンによってシチュエーションが違って面白いです。走っている人と応援している人の両方の気持ちが込められた曲なので、歌詞とリンクする部分が多いと思います。

──普段生活していて、走ることはありますか?

全然ないですねー。高校を卒業してから体力が落ちたなと感じます。高校生の頃は通学中に急いで走ることがあったけど、今はライブの最中か、トイレを我慢できないときぐらいしか走らないから(笑)。走るのはわりと好きなほうなんですけどね。短距離は苦手だけど長距離は得意で、小学校の6年間マラソン大会でずっと10位以内に入ってたんですよ! しかも男女混合で。

──すごいですね。では、駅伝やマラソンもよく観る?

観ます! うちは毎年お正月に「箱根駅伝」を観に行くんですよ。走ることってほかのスポーツより身近と言うか、みんなもすぐに始められることじゃないですか。その中での競り合いのドラマが面白くて、観ているこっちにも熱が入ります。

──「GODSPEED」のMVは一緒に走るエキストラの方々や、CG合成によってかなり壮大な作品になると思いますが、グリーンバックでの撮影にはもう慣れっこですか?

そうですね。でも、グリーンバックの撮影ってけっこうひさしぶりなんじゃないかな。「『Z』の誓い」、いや「WE ARE BORN」(2016年2月発表の3rdアルバム「AMARANTHUS」のリード曲)以来じゃない? グリーンバックって撮影中には絵が変わり映えしない分、どんな出来になるのかなっていう楽しみがすごく膨らむんですよ。モノノフさんと同じように楽しみな気持ちで毎回完成を待っています。

──今は毎月新曲を聴けることもモノノフにとっての楽しみですよね。

高城れにとパイロット役のエキストラ。

好きなアーティストの新曲が5カ月連続でリリースされるのって、すごくうれしいことですよね。私たちもうれしいし、どの曲も系統がバラバラなので1曲1曲に懸ける思いが違って、毎回ライブで披露するのが楽しみになります。アルバムに収録されて5曲が組み合わさったらどうなるんだろうとも考えちゃうし、そのときにこの5カ月のことを振り返れたらいいですね。みんなの中で曲に対する思いが大きくなっていけばうれしいです。

──楽曲として「GODSPEED」にはどのような印象を持っていますか?

すごく好きな曲です! 「天国のでたらめ」が切ない曲だったので、その差が激しいと言うか、また違った味が出てると思います。撮影中も曲がずっとかかっていて気持ちよく走れているので、その気持ちをランナーの方たちにも味わってほしいです。走っているとき以外でも、テンションを上げたいときとかに聴いてもらって、みんなの日々の生活のプラスになる曲に育ったらいいですね。

ももいろクローバーZ