音楽ナタリー Power Push - Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、武道館!~
ついにエントリー開始!決勝戦進出で武道館のステージへ
メールインタビュー
perfumen(第2回「Perfume ダンスコンテスト ~魅せよ、LEVEL3~」極部門グランプリ)
──コンテストに応募した理由や、応募するまでの経緯を詳しく教えてください。
仮面2 動画投稿サイトにて2008年頃からPerfumeの振りコピ動画をアップロードしていた僕たちにとって、これは参加する以外に選択肢はない!と3人で気持ちを1つにし、応募することにしました。
眼鏡 Perfumeと踊りたい!というのが一番の目的でした。今まで長い間Perfumeのダンスをチームでコピーしてきたので、発表された瞬間、みんなやりたいということですぐに意見が一致しました。
白服 Perfumeに会いたい!というのが正直な気持ちでした。ライブに行くのとは違って、自分たちを見てもらうというこれまでにない企画だったので、すぐに連絡を取り合って応募しました。
──大会に向けての練習はどれくらいしましたか? また練習内容はどんなものでしたか?
仮面2 大会前に数回練習しました。練習内容は普段動画を投稿するときとまったく同じスタイルで、1つひとつの振り付けを丁寧に分析しながら進めていきました。
眼鏡 大会自体に向けてということであれば、忙しかったため、1次審査と2次審査の動画撮影のために1回ずつ集まったほか、決勝戦の前日に1回だけしか練習できませんでした。ただ「Spending all my time」のダンス自体は、大会アナウンス以前に何度か会って練習していました。
白服 3人集まれる日がほとんど取れなかったので、貴重な練習日は寝食忘れて振り付けの解析と踊り込みに没頭しました。2人が踊り1人がチェックをするという「2対1」の練習方法で振り付けのズレを直したりもしました。
──大勢の観客がいる決勝のステージに立ったとき、どんな気持ちでしたか?
仮面2 なによりもPerfumeご本人の目の前で、ご本人のダンスを踊るということがあまりにも現実離れしており、ステージに上がる瞬間はどこか異世界に飛んでいるような感覚がありました。ダンスのあとに講評をいただく際も、なんだか「そういう映像を観ている」ような感覚がありました。
眼鏡 緊張しましたが、観客の方々が応援してくれているのが伝わってきたので(私たちのチームだけじゃなくて、どのチームのことも)、心強い気持ちで踊れました。
白服 極度に緊張しておりほとんど記憶がないのですが、声援を送っていただきとてもうれしかったです。とにかく練習の成果を発揮することだけを考えていたので、正面を真っすぐに見ていました。
──グランプリを獲得してPerfumeと一緒に踊った感想を教えてください。
仮面2 発表された瞬間はまさかとは思いましたが、今までやってきたことをしっかりと発揮できたので、とてもうれしい気持ちでいっぱいでした。非常にレベルの高い出演者の皆さんがそろっている中、自分たちらしさを前面に押し出していったことを評価していただけたのも、とてもうれしかったです。一緒に踊るのは本当に楽しくて、何より事前の打ち合わせで、ステージ上で実際に振りの位置などをご本人と相談しながら踊ったことがたまらなく楽しかった記憶があります。今までテレビやDVDの特典などの映像で追いかけていた世界と、自分たちが動画投稿をする際に行っていることがリンクし、ああ本当にこうやって打ち合わせをしてから踊るんだ!ということにずっとワクワクしていました。
眼鏡 長い間一緒に踊りたかったから、「とうとうこの瞬間が来た……」という気持ちと、「これがあっという間に終わっちゃうなんて悲しい」という気持ちと、「やったるぞー!」という気持ちとが入り混じってました。
白服 チーム名を呼んでいただけたときは頭が真っ白になり涙があふれました。踊る前にPerfumeの3人は緊張している僕たちに優しく声を掛けてくれ、また言葉や表情の端々からファンへのサービス精神が垣間見え、非常に感銘を受けました。実際に踊っているときは審査時のような緊張はまったくなく、視界の隅に映るPerfume本人と同じ動きをしている自分にため息が出るような幸せを感じ、終始笑顔だったことを覚えています。
──第1回大会、第2回大会ともに決勝へ進出していますが、1回目と2回目とで出場グループのレベルに違いを感じましたか?
仮面2 レベルの差はあまり感じませんでした。1回目も2回目も、とても個性的な方々、そしてダンスを熟練されている方々がそろっており、非常にレベルが高いなと感じていました。レベル以外の点では、2回目は創部門と極部門、そして海外部門に分けたことにより、特にバリエーションの広がりがあったなと感じました。縄跳びを取り入れた表現やさまざまなダンスジャンルでの創作、完璧なコスプレ、4人でのPerfumeダンス、海外からの動画投稿など、それまでは想像できなかったほど多くのバリエーションでPerfumeダンスを観ることができました。
眼鏡 1度目は今でいう創部門だけだったので、振り付けを作ったことがなかった自分たちは、振り付け作成に慣れているような本格的なダンサーたちの中で、子羊のように萎縮していました。2度目は極部門ができて、振り付け経験のあるグループは減ったかもしれませんが、その代わり、本当にPerfumeの動きを細かいところまでよく研究しているグループが増えた気がして、これはこれでとてもレベルが高いと感じました。
白服 第2回大会からは部門が分かれており、部門ごとの特性を追求していく必要があったので、レベルも自然と上がっていたのではないかなと思います。
──Perfumeのダンスの難しさはどんなところにあると思いますか?
仮面2 音取りの細かさについてはよく言われていますが、振り付け1つひとつに首の角度、指のそろえ方など細かな設定があるので、どこまで3人で息をそろえて歌の世界観を表現できるかという部分に難しさがあると思います。
眼鏡 細かい体や顔の角度、3人の動きをきっちりそろえること。
白服 振り付けの細かさ、シンクロ率。
──自分が踊ってみてわかった「Perfumeのすごさ」は何かありましたか?
仮面2 どんなステージでも、どんなときでも、「Perfumeらしさ」を一瞬で構築し体現していくところです。今回は普段踊っている狭いワンルームからさまざまな場所へ飛び出して踊りましたが、場所、時間、雰囲気など、周囲の環境が変わるとダンスにも影響が出てしまいました。
眼鏡 ただ正確にそろっているだけじゃなくて、ものすごい力強さがあると思います。
白服 あれだけ細かく動きの早い振り付けを、さらにヒールでライブ中は何曲も踊り続けていると思うと愕然とします。
──「Perfume振りコピあるある」を教えてください。
仮面2 非常に特徴的な動きが多いので、ミスをするととんでもない形になり、練習中は笑いが絶えません。また、その動きをお互い確認しながら反復練習する際も不可思議な動きになることが多く、とても面白いです。練習が進んでいくと、はじめは「白服」と呼んでいたのにだんだん「のっち」と呼ぶようになってしまうのもよくあります。
眼鏡 ユニークな振り付けが多いので、まじめに練習しながらお互いの姿を見て笑いが収まらなくなることがあります。
白服 練習中は担当しているPerfumeのメンバーに表情や仕草が似てくる。また、担当しているPerfumeのメンバーがもっと好きになる。