止まっていた時計の針が動き出す「FOUL」

──ここからはシングルのお話を聞いていきたいと思います。ニューシングルの表題曲「FOUL」は全員で作詞を手がけられたと伺いました。

カミヤ　まずそれぞれが歌詞を書いて、渡辺さんがそれを取りまとめていいところを組み合わせて作った感じですね。テーマとかは特になくて、恋愛以外ならOKでした。でも曲を聴いたイメージがみんな一緒だったみたいで、歌詞の内容は全員それほどズレていなかったと思います。

──とても前向きで、今の7人のギャンパレを象徴するようなイメージの歌詞に仕上がってると感じました。

カミヤ　「あのときから止まっていた時計の針は今頃ちょっと動き出す」というフレーズがあるんですけど、プラニメ時代に「UNIT」という曲があって時計が止まってる振りがあるんです。ちょうどその曲を歌ってた頃くらいからマリちゃんとうまくいかなくなって、そこから自分の中で考えることを止めてしまったかなと。その時計の針が最近になってまた動き出したなと感じていて。やっと今、過去の悔しい気持ちや自分へのダメな気持ちがちょっとずつ変わってきて前に向き始めたなって思います。「誰かのせいにしちゃって変われないんだ」というフレーズも、自分への戒めのような感じで歌ってます。

──これまで自分たちがやってきたことやそのときの心情を黒歴史にはせずに、歌詞にして歌い続けていくと。

ドクソン　「どうか世界輝け 絶対届くと信じて」というフレーズが私は好き。まさにそう思ってる。「輝けー！」って（笑）。

テラシマ　「僕らの存在証明するから」というフレーズを書きました。ギャンパレに関して心ないことがSNSに書かれて、そういうのを気にしてしまうけど、そうじゃなくて「私たちはギャンパレだ！」っていうのを強く示していきたいと思って。

──「存在証明」することが今のギャンパレのテーマのように感じました。そういう決意を込めた歌なんだろうなって。この曲がカミヤさんがBiSに行く前に7人で歌う最後の歌ということになりますね。

カミヤ　私が戻ってきたときに、一緒にまた歌いたいです。

このメンバーなら絶対に上に行ける

──カップリング曲の「Close your eyes」はマイカさん作詞ですね。どういう気持ちを込めて書きましたか？

マイカ　この曲もテーマは特にないんです。ただ曲調が明るい感じではないのでどうしようかと考えたんですけど、ずっと憧れてた芸能界に入ったのに、毎日同じような生活になってしまってるなと思って。自分のことがわからなくなってしまうことがあったり、BiSHやBiSが私たちよりも売れてて悔しい気持ちでもどかしくなってしまったり、そういう気持ちを書いてみました。でもサビの最後に「1つだけの光を探して」というフレーズを入れて、ギャンパレで絶対に光をつかむという気持ちを表現してます。

──表題曲と合わせて皆さんの強い決意の気持ちが込められたシングルになりましたね。この7人で歌うのは4月いっぱいになってしまいますけど、その間に東名阪のツアー「BODY&7SOUL Tour」が行われます。チケットが各地でソールドアウトらしいですね。

カミヤ　とてもありがたいです。私たちの“7SOUL”をぶつけたいと思います。

ドクソン　今の全部を出し切る。

カミヤ　これが“7SOUL”だってところを見せつけてアヤにいいプレッシャーを与えたいですね。「これくらいやれ」って感じで。

──あと7月7日にBiSHとの対バンが決まってます。

カミヤ　これ、超楽しみにしてたんですよ。でも私はそのときBiSなので出れない……。アイナ（ジ・エンド）に「私がいるときにもう1回やって」って言いました（笑）。

ココ　個人的にはBiSHとBiSの対バンじゃなかったことにびっくりして。ギャンパレを選んでいただいたことに対して驚きました。ある程度認められないとこの対バンは組んでもらえないと思うので、ちゃんと観てくれてるんだなってうれしかったです。だって超チャンスじゃないですか。BiSHのファンに対してアピールできる。私たちの曲をたくさん聴いてほしいです。

──カミヤさんは5月から期限付きでBiSに行ってしまいますけど、そうなっても今のギャンパレならもう大丈夫かなって思えません？

カミヤ　何かが起きても今ならハラハラじゃなくてドキドキしちゃう。このメンバーなら絶対に上に行けると思ってるので。

マイカ　今私たちのライブを観に来てくれてる人たちは「ギャンパレのライブ、絶対楽しい！」って思って来てくれてると思うから、ハードルは正直高いんですけど、それをさらに超えたものを見せていきたいと思います。