01 ミッドナイトドライブ
「極上のポップスを作りたい!」ということで始まった曲です。「Ai LIFE」を作ってくれたRYO-Pさんに「ダンスミュージックの土台にジャズっぽさとシティポップぽさを入れたポップスを」というわけのわからないオーダーをしたのですが、見事にまとめてくれました。アルバムの表題曲にすることを想定していて、万人受けしつつ、デビアンとして初めて挑戦するようなものにしたかったので、構想期間は長かったです。その代わり、作り始めてからは早かった印象があります。
02 Ai LIFE
8月5日のLIQUIDROOMでのライブで披露する新曲を作る、という想定でスタートした曲です。LIQUIDROOMなのでバンドサウンド系がいいなという考えと、新しい風を吹かせたいから新しい作家さんにお願いしようという気持ちがあり、「ミッドナイトドライブ」もお願いしたRYO-Pさんに依頼しました。僕の周りの近しいグループさんに楽曲提供している方なので、「デビアンでお願いしたらどういう感じになるんだろう?」とワクワクしました。
03 ユカイダンサー
ひさしぶりに季節感がある曲が欲しいなと考えていて、夏が来るタイミングだったので夏感がある楽曲を作りました。サウンド的な夏感を求めていたんですが、トロピカルハウスにフューチャーベースっぽさを足したらいいんじゃないかと考えたときに、以前に「シアワセクラップ」という楽曲を提供してくれたdirty magiqさんのことが思い浮かんでお願いしました。ワチャワチャしているよりも、凛とした夏感を表現した楽曲になったと思います。
04 UP
以前の特集でも解説したデビアンの自己紹介ソングです(参照:Devil ANTHEM.「SS」特集)。新メンバーの藤澤ひよりが加入して新たに歌詞を足しました。
05 おんなのこけいさつ
初期中の初期曲です。サビの歌詞に「6人合わせてデビアンよ」という部分があるのですが、5人体制のときは「5人合わせて」として歌っていて、体制が変わるたびに歌詞を変えてきました。新体制お披露目ライブの際にいつも冒頭で披露してきた思い入れのある曲です。音源的にはかなり古いものだったので、このタイミングでリニューアルできてよかったと思っています。
06 Devil ANTHEM.~キミのハートを征服中~
2015年発表のCDデビュー曲です。この頃、音楽ジャンルのミックスにハマっていて、この曲はハードロックにワルツ的な要素を組み込みたくて作った記憶があります。当時のリリースイベントは小さなインストアでやってもお客さんが全然集まらず、悔しい思いをした思い出しかないです(笑)。
07 らすとご!!
3rdシングル曲ですね。偉くなってまったく現場に顔も出さなくなったタワーレコードのレーベル事業部部長・吉野くんがまたベタ付きの担当だった頃に、「くどいくらい1ワード推しの曲を作ろう」と一緒に取り組んでできた曲です。デビュー時のハードロック / ヘビメタ要素路線はこの曲で一旦終わりにしようと思って作った曲でもあります。5分ぴったりにするために間奏部分を細かく修正して、手間がかかった楽曲になりました。
08 EMOTIONAL
これは「そろそろメンバーにも感情的な楽曲が歌えるんじゃないか?」と思って制作した曲です。ただ結果はまったくダメで、ライブで披露してもまったく盛り上がらず一時期は干し気味になっていたのですが、若いファンが増えていく中で支持が広がっていき、同時にメンバーにも歌心が芽生え始めていい感じに育て上げられていった曲です。デビアンの歴史の中でメンバーとファンが一緒に育てていった楽曲で、今ではワンマンなどでもかなり重要な部分で使用する外せない1曲になりました。
09 恋する乙女のクライシス。
1stアルバム「Fever」に収録された楽曲です。いわゆるシングルカットもされていない脇役的な曲だったのですが、ファン投票で選出されたということで、ファンの方にとっては思い入れがあったんだなと思います。今聴くと「もうちょっと音作りしたかったなあ(笑)」と思うのですが、2Aの裏で鳴っているギターがいい感じです。レコーディングで自由に弾いてもらったのですが、カッティングがいい感じに入っていて気に入っています。
10 あなたにANTHEM
デビアンのデビュー前に曲を3曲作っていたのですが、そのうちの1曲です。確かデビューライブで1曲目に披露した、正真正銘の初期曲です。ただ、この曲に限ってはデビューから6年以上たった今でも対バンなどでも使用できる第一線で活躍している曲で、本当にすごいなと思っています。6年以上前の曲がいまだに支持がある部分においては関係者の方々にもよく褒められるので、これは大事にしていかないといけないなと思っています。ただ、この曲、長いんですよね……(笑)。
11 MY WAY
アルバム「Fever」の収録曲で、これも昔作った楽曲の中で今も第一線で使用している数少ない曲です。前向きな歌詞と乗りやすいビート。それが支持されている要因なのかなと思っています。デビアン楽曲の中で本格的なダンスミュージックに着手してみようかと思ったきっかけの曲なので、個人的には大事にしている思いはあります。
12 Only Your Angel
デビアンの特徴の中で「音楽ジャンルにとらわれない」というコンセプトがあり、「だったらいろんなジャンルに挑戦してみよう」と思っていた期間に制作した曲です。ファンクをアイドル音楽に落とし込んでみたくなって取りかかった曲で、できたときは正直ちょっと渋いかなと思ったのですが、こちらもファン投票で選出されたので、ファンからの支持が強い曲なんだと思います。初めて歌割りにユニゾンをなくしてほぼソロにした楽曲だった気がします。
13 ココロカラ
デビアン楽曲の中でもともとファンからの支持があり、今もセトリに組み込まれている楽曲です。「みんな大好きココロカラ」と言っても過言ではないと思っていて、もしファンからの支持がなかったらきっと今セトリに入っていることはない気がします。かわいい歌詞とキャッチーなメロディって本当に大事なんだなって思わせてくれた1曲です。
14 Fever
デビアンの代名詞となる1曲です。この曲に何度救われたことか。この曲がなかったらおそらく今のデビアンはないと思います。フェスや対バンで多くのアイドルファンに認知されていて、ラスサビでの一斉ジャンプ(マサイ)で作り出される画に何度感動したことか。このステージとフロアが一体になる瞬間が、アイドルライブの最高の瞬間だと今でも強く思わせてくれる楽曲です。
15 ①②③④⑤⑥
新メンバー藤澤ひよりが加入したことで「⑥」が加わりタイトル変更しました。ライブではセトリの最後に入れることが多く、締めの1曲として定着してきました。コロナ禍で多くの制限が出てきて不安な気持ちが大きくなっていく中で、自分たちを奮い立たせるためにも、コロナ禍に入ってからとくに大事に使ってきた思いがあります。ストレートなメッセージにはやはりストレートなギターロックが合うなと思いました。
ライブ情報
- Devil ANTHEM. 7th Anniversary ONE MAN LIVE「デビタゴン祭2021」
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- 2021年12月24日(金)東京都 USEN STUDIO COAST
- Devil ANTHEM.(デビルアンセム)
- 「Make Some Noise」「沸ける正統派アイドル」をコンセプトに活動するアイドルグループ。“楽しく沸けるライブ”を追求し、ステージ上から放つエネルギーとフロアの熱量で独自の世界観を構築している。2021年5月に新メンバーの藤澤ひよりをお披露目し、現在の6人体制に。10月19日に新曲3曲と現メンバーで再録した既発曲13曲を収録したフルアルバム「らいなう」を1000円という価格でリリースする。また12月24日には東京・USEN STUDIO COASTで結成7周年記念ワンマンライブ「デビタゴン祭2021」を開催する。