Devil ANTHEM.|新メンバー加入で新展開 6人それぞれの葛藤と決意

藤澤ひよりのキャラクターは?

──ここからはひよりさんのキャラクターや特徴についてどんどん紹介してもらいたいと思います。数カ月一緒に過ごしてきた中で、いろいろと発見したことがあるのでは?

侑芽 背が高いところ以外も、人見知りな性格とか私と共通しているところが多いんですよ。なんだか雰囲気が似てるんです。

藤澤ひより

ひより それ、ファンの人にも言われます(笑)。

くるみ 身長が高くて顔が小さいので、ステージ映えするんですよね。そういうメンバーがグループに2人もいるのは強いと思います。

ひより めっちゃ人見知りでもあって。でも、特典会ではそんなこと言ってる場合じゃないのでがんばってます。

くるみ ファンクラブの配信のときに、「ファンの方もガツガツ来てほしい」って言ったよね。

ひより それを聞いたからか、特典会のときにファンの方もすごいしゃべってくれるんです。でも、私も一生懸命話そうとするから声が重なってしまって、それだけで終わってしまうこともあります(笑)。

あいり 最近、ちょっとしたタイミングでひよりちゃんの素が見えることがあるんですよ。実はけっこう負けず嫌いで、そこも侑芽ちゃんと共通しているところですね。でも、侑芽ちゃんが思っていることを外に出さずに自分の内側に積み上げていくタイプなのに対し、ひよりちゃんは自分の思いをけっこう外に出すタイプだと思います。そういう素がこれからどんどん見えてくるのが楽しみですね。

橋本侑芽

侑芽 笑いのツボが浅いのか、よくくるみちゃんの話で笑ってます。「フフフッ」って。

ひより 卒業式とか、静かにしなきゃいけないときとかも友達と笑ってて。周りにつられちゃうんです。

あいり そういうタイプなんだ!

くるみ あとこの前、レッスンとライブの間の時間にくるみ、侑芽、ひよりちゃんでモスバーガーに行ったんですよ。そのときがライブやレッスン以外での初めてのひよりちゃんとの行動で。3人で仲よくシェイクを飲みました(笑)。ひよりちゃんは辛い食べものが好きなのか、チリドッグも頼んでましたね。

あいり 辛いもの好きなんだ。キムチもいけるの?

ひより わさびとか、ツーンとする辛さじゃなければ大丈夫。

 チーズダッカルビとか、韓国の食べものも好きって言ってたよね。

藤澤ひよりの趣味・特技は?

くるみ ほかになんだろうな……ひよりちゃんの特徴。

安藤楓

 あっ! 恥ずかしがりさんなところ! ひよりちゃんの写真を撮ろうと思ってカメラを向けたら「わー!」って顔を隠してて、それがかわいかったです。恥ずかしいと髪を触る癖もあるよね。

ひより あー、よく言われる!(笑) お披露目ライブの映像を観たら、MCでずっと自分の髪を触ってました(笑)。

 血液型はB型なんだよね。私もB型なんですけど、全然性格が違う(笑)。

くるみ アー写撮影のときに緊張してたのもかわいかった。前後でバラける立体的なフォーメーションでの撮影だったし、全部が初めての経験だったよね。うちらは慣れちゃってるからそのありがたみを忘れてるんですよ。アー写を撮るのにもすごいお金がかかってるわけだし、「盛れなーい」とか言ってないでお前が盛りにいけよっていう(笑)。

あいり そんな中でひよりちゃんを見てると自分たちも初々しいピュア気持ちになります。インタビューも今日が初めてだよね。

ひより 初めて。だから何をしゃべったらいいかわからなくて。

くるみ 瞳とか今でもしゃべりながら迷子になってることあるから(笑)。

あいり でも今日はいい感じだった。これも新メン効果だね! いいとこ見せなきゃって。

──プロフィールに書くような基本的な話だと、例えば趣味とか特技はなんなんですか?

藤澤ひより

ひより なんだろう……趣味は美術館に行くことですかね。歴史が好きなんですよ。高校のときはエジプトのことをずっと調べてました。

 すご! イメージ通り、やっぱり知的な感じだ。

くるみ 私も美術館が好きっていうキャラを付けようかな(笑)。

あいり 乗っかろうとしないで(笑)。

ひより お母さんが海外旅行が趣味で、小さい頃からいろんなところに連れて行ってもらってて。世界遺産とかいっぱい見て興味が湧いたんです。

 えー! 旅行で行って一番よかったところは?

ひより フィンランドかな。中学生のときに短期で留学してたんです。

あいり すごい環境で育ってきたんだね。お父さんお母さんが声出しありのデビアンのライブを観たら、異文化すぎてびっくりしちゃうんじゃない?

くるみ フロアを人が泳いでるからね。ファンのみんなが作るピラミッドも見れるよ(笑)。

──では特技を挙げるとしたらなんですか?

ひより 習字の腕前が八段です。師範の1つ手前。中学校まで習ってたんです。あとバイオリン、お琴、チェロとか楽器もやってたんですけど、うまくはないので特技とは言えないですね。女子校だったし、そういうのを習ってきたんですよ。

あいり わー、いいなー。

デビアンにとってのプラスの存在になりたい

──最後に6人体制のデビアンとしての意気込みを、くるみさんとひよりさんからいただけますか?

竹越くるみ

くるみ 今までデビアンはいろんな歴史を経ていて。新メンバーが入るたびに既存のファンの人たちは複雑な思いをしていただろうし、私たちも葛藤することがあるんですよ。今回は特にそれぞれの気持ちが強くて、ライブをやっていても「デビアンの1つの歴史が終わるんだな」と思っちゃったり、家でいろいろ考えちゃったりしてたんです。でも、お披露目ライブのときに、マイナスなことを考えずにステージに立てたんですよ。ひよりちゃんが入ってきて新しい風を吹かせてくれるのは運命的に決まってたことなのかなと思うくらいで。私は5人で見てきた景色よりもいいものが見れるという確信があるし、ファンのみんなともお互いの気持ちがハッピーになっていることを感じているので、5人時代のことを忘れるのではなく、その経験を糧にしてもっとステップアップしていきたいです。

ひより 5人時代がもうすでに最高だったのに、わざわざ1人入れてくださったのは、何かを期待されているということでもあると思うんです。歌もダンスもうまくないし、今の自分に武器と言えるものはないんですけど、その武器を探してデビアンにとってのプラスの存在になりたいです。

くるみ ひよりちゃんは覚えることがたくさんあって、プレッシャーも感じてると思いますが、私たちもそれを教えつつ、自分たちにも言い聞かせて1人ひとりが大人になりたいです。前は横1列になってみんなでがんばろうという気持ちだったんですけど、それって実は難しいことだなと思っていて。自分ができることでみんなを引っ張って、できないことはほかのメンバーに任せられるのがグループのいいところなので、1列というよりは、それぞれできることを自覚してお互いに引っ張っていけたらいいですね。とりあえずの目標としてはみんな心で通じ合えるようになること。年末にある2回目の新木場ワンマンまで駆け抜けていきたいです。

──今後の話で言うと、7月6日にFM FUJIでデビアンの冠番組「Devil ANTHEM.の『でびラジ』」がスタートするそうですね。

くるみ 私はずっとラジオをやりたくて、自分たちの番組を持つことが目標だったので、念願が叶った感じですね。今までもゲストでラジオ番組に出演することはあったんですけど、自分だけで無限にしゃべれる場がほしかったんです。今はネタ集めをしていて、このメンバーと出演したときは何をしゃべろうかなと考えています。私は1人で突っ走りがちなので、ほかのメンバーの面白い話をうまく引き出せるように勉強したいです。

ライブ情報

Devil ANTHEM. SPRING TOUR 2021「Our Time Is Coming」追加公演
  • 2021年8月5日(木) 東京都 LIQUIDROOM

佐藤海人マネージャー兼プロデューサーコメント

新メンバーを入れた理由

デビアンはここ2年半の間、メンバーの入れ替わりなく、いい状態で活動してきました。集客的にもCDの売り上げ的にも数字が上がってきていて、出演する対バンイベントでも動員的にはおそらく上位のほうだと思います。そんな中、僕はアイドルに大事なことはフレッシュさだと常々感じていて。デビアンが結成7年目なのに飽きられてないのはフレッシュな雰囲気を出していて、最近知った人でも楽しめるからだと思うんですけど、ずっと安定した状態が続いていることに危機感みたいなものを覚えていたんです。

安定って怖いんですよ。僕らもメンバーもいつもやっていることが少しずつ疎かになったり、なあなあになったりもするし。かと言ってスケジュールは詰まっていて常に走っていなきゃならないし。その中で仕切り直したり、自分たちを見つめ直したりすることってかなり難しい作業なんですよね。なので、1年365日走っているチームにとってはどこかに小さな節目や大きな節目を作ってあげる必要があると思うんです。小さな節目はCDのリリースやワンマンライブで、大きな節目って考えると、アイドルの一番のトピックってメンバーの加入や卒業であって、新しい血を入れて活性化させてなんぼなんですよ。ファンの方たちはデビアンの現場を居心地がいいと感じてくれていて、この5人でずっとやっていくんじゃないかと思っていたかもしれませんが、僕としてはそうするつもりはなくて。まだまだこれからが本番のグループなので、安定とかではなく、次の手、またその次の手を打っていかないととは思っています。ダメだったらまた考えればいい、それよりもチャレンジしてさらに高みを目指していきたいという気持ちのほうが強かったタイミングでした。

永遠なんてものはない。今のデビアンにメンバーの卒業予定はありませんが、メンバーの加入という形で僕の思うことを伝えたかったんです。そもそもくるみ以外は全員新メンバーとして途中から加入した子たちで、うちが体制の変化があるグループであることは本人たちが一番理解していて、新メンバーの気持ちもわかるはずなんです。新メンバーをすぐに入れられる体制があることはデビアンの強さでもあると思います。

新メンバーを藤澤ひよりに決めた理由

デビアンっぽい子、という言い方が正しい表現なのかはわからないのですが、例えばビジュアル面だと骨格や顔の小ささとか、わかりやすくいうと髪の毛を染めたり、メイクを濃くしたりしなくても勝負できる子が僕の考えるデビアンのメンバー像として大事な部分でして。そこに当てはまっているビジュアルがあって、あとはグループ活動なので協調性だったり、もちろんやる気や既存メンバーに対するリスペクトの気持ちだったりを持っているかどうかが大事かなと思います。まあ、ここはやってみないとわからない部分なのですが(笑)。そんなタイプでアイドルをやりたい子を新しく見つけるのは難しいんですよ。数年に1回しか出会わないくらい。そんな中、事務所の新人開発部の紹介で藤澤ひよりに出会って、「入れない」という選択肢はないなと思ったんです。本人もデビアンのライブを何回か観るうちに「絶対にやりたい」と言っていましたし。

今のいい状態のデビアンにこの子を入れたらどうなるんだろうという楽しみもありました。アイドルの面白いところはメンバーの成長を見れるところで、新メンバー以外の5人はパフォーマンス的にかなりのレベルにいると思いますが、そこにステージ経験のほとんどない子が1人入ってきてちぐはぐなバランスになり、それがどうきれいに整っていくかも楽しみの1つなんですよ。卒業するメンバーとの入れ替わりだったら即戦力を求めちゃうところですけど、今はちぐはぐさも含めて変化を楽しめるかなと。お披露目のタイミングもツアーの最後だときれいな流れだったかもしれませんが、途中にすることで驚きを与えたかったんです。

新体制に期待すること

新メンバーはもちろん、ほかの5人も初心に戻ったり、葛藤したりすることがあると思います。新メンバー自身も最初は周りに付いていくだけで褒められる状況だったのが、だんだん慣れていくうちに「私、戦力になってないかも」と悩み始めるはずで。そこからのがんばりもアイドルとしての見どころだと思っています。最終的に全員が成長してくれたらいいですね。新たに仲間を迎えるための絶好のタイミングだったと思うので、この変化が今の勢いを加速させるカンフル剤になることを期待しています。

Devil ANTHEM.