Devil ANTHEM.|メンバー個別インタビューで紐解く5人の現在地

橋本侑芽 インタビュー

みんなにもっと追い付きたい

──昨年12月のコーストワンマンでは、楽しんでライブができましたか?

橋本侑芽

はい。イヤモニを付けて踊るのが憧れだったので、実現できてうれしかったです。その一方で、チケットをソールドアウトできなかったのはやっぱりショックでしたし、もっとやれることがあったのではとも思っていて……。今年またコーストでワンマンをやれるのはうれしいんですけど、もっと大きい会場にグレードアップできたんじゃないかなという悔しさがあります。2020年は「今年はデビアンの年にする」と宣言してがんばっていたので、さらに上にいけたらよかったなって。もし今年コロナが落ち着いたら、次のコーストワンマンは収容人数を制限しない状態で満員に挑戦したいです。

──去年のコーストワンマンでは3月3日にミニアルバムがリリースされることが発表されました。表題曲「SS」のレコーディングを昨日終えたばかりとのことですが、手応えはいかがでしたか?

最初は「覚えやすい曲だな」「これは歌いやすいぞ」と思っていたんですけど、いざレコーディングで歌ってみると高音のパートばっかりで。正直、レコーディングでの自分に納得できなかったんですよ。でも、今までの曲の中でもわりと多めに歌割りをもらえてうれしかったです。前よりも任せてもらえるようになったのかなと自信が付きました。

──先ほどのくるみさんのインタビューでは、侑芽さんが以前より自分の意見を言うようになったという話も出ました。

今まではこういう取材でも全然しゃべれなくて(笑)。しゃべろうと思っても何を言っていいのかわからず、後ろに引いてしまっていたんです。ずっとそれを克服したいと思っていたんですけど、うまくいかなくて、ほかのアイドルさんのインタビュー動画を観たりして自分なりに勉強しました。メンバーとの話し合いでもちゃんと自分の意見を伝えようと意識しています。

──ほかにクリアしたいと思っている課題はありますか?

ダンスですね。私はデビアンに入ってから初めてダンスをやって、最初はホントに何もできない状態で。周りがどんどんうまくなっていったり、あとから入ってくるメンバーのほうが上手だったりして、置いてきぼりというか、自分だけ全然成長していないと感じていました。去年くらいからみんなに追い付けるようになりたいとより意識するようになって、自粛期間中は家で自主練して、最近はYouTubeでK-POPの動画を観てダンスの見せ方や表情の付け方を研究していて。この間、ダンスの先生にも踊りを褒めてもらえました。

──今年の春ツアーでもその成果が出るといいですね。

ファンの皆さんがこの先もデビアンを見続けたいと思ってくれるように、心に響くパフォーマンスを目指し、終わったあとに「こうすればよかった」と後悔しないように全力をつくしたいです。昨年春ツアーができなかった分、今年は1人ひとりの意気込み、熱量が違います。そして具体的にどこが違うかはツアー中に感じてほしいです。思い通りのライブができなくて、今以上のことを成し遂げたいと思ってもそれができないもどかしさ、次こそはとツアーにかけている私たちの強い思いをライブで出し切ります! ファイナルの東京公演で胸がいっぱいになる自分を想像しながら、デビアンが輝く未来へつないでいきます。

橋本侑芽

安藤楓 インタビュー

歌を自分の武器に

──楓さんはメンバー5人の中でも特に歌唱力に注目されることが多いですよね。

安藤楓

個人的に歌を一番がんばりたいと思ってるんですよ。ライブとかでうまくいかないことがあるとすぐに落ち込んじゃうんですけど、もっとレベルアップできるように家でも歌の練習をしています。あと、風船をふくらませると肺活量がアップすると聞いて挑戦してみたり、毎朝20分走って、そのあとに縄跳びしたり。最近特に意識していますね。

──自分の武器である歌をさらに磨こうと。

デビアンに入った頃は自分の声が嫌いだったんですが、ファンの方に「楓ちゃんの声がいい」と言ってもらえるようになって。自分としては歌がうまいとはまだ思えていないんですけど、これから武器にしていきたいですね。

──新曲「SS」のレコーディングはいかがでしたか?

まず、音源が送られてきたときに「サビが高いな。歌えるかな」と不安になりました。家ですごく練習しても、高いパートの声が全然出なかったんですよ。でもレコーディングのときはなぜかいい感じに声が出て、ラストの転調するサビのパートももらえて、そこもうまく歌えた気がします。自分としては手応えを感じました。

──ライブでもそのパートが見せ場の1つになりそうですね。

ただ、レコーディングしたあとのラフミックスを聴いたときは、自分の声がなんだか苦しそうな感じにも聞こえて。ライブでも心配なんですけど、思いきり声が出るようにがんばりたいですね。今後に向けたいい課題ができました。

──ミニアルバムにはコーストワンマンで初披露された「シアワセクラップ」も収録されますが、この曲についてはどんな印象を持っていますか?

「シアワセクラップ」はライブでやっていて今一番楽しい曲ですね。振りも含めてすごくキャッチーでポップな感じで。でも、レッスンで最初に踊ったときはなんだか泣きそうになったんですよ。最初の「言いたいことがやけにまとまらないのは数えきれない旅路歩んだから」という歌詞がすごく胸に来て。個人的に思い入れの強い曲かもしれないです。

──自分自身の心情と重なるものがあったんでしょうか。楓さんは加入してからもう4年半近く経ちますが、モチベーションは高く保てていますか?

モチベーションはすごく上がっていて、それはみんなも同じだと思います。メンバー同士で話し合いをすることが多くなりましたし。それと1年前から世の中が一変して、思い通りにならないことばかりですが、ライブを開催できるありがたさを感じています。ライブができること、ファンのみんなに会えることは当たり前じゃなくて、それってすごく大切なものなんだなって。今年の春ツアーは福島公演が追加されて、今までよりも会場が増えたので、いろんなところでデビアンの音とパフォーマンス、空気を会場いっぱいに広げられる思うとすごくワクワクします。今はいろいろな規制があって楽しみ方は限られてしまっていますが、みんなと通じ合いながら楽しんでいけたらと思っています。

安藤楓

──ツアーでの一番の目標はなんですか?

どの公演も絶対に悔いが残らないライブにすることです! 楽しいのはもちろん、全員が納得のいくような、スタッフさんにも素晴らしいと言ってもらえるようなツアーにしたくて。「楽しかった! デビアン最高! 満足!」だけじゃなく、「これからのデビアンはどうなるのかな? またライブを観に行きたい!」と思ってもらえる、みんなの記憶の奥底に刻み込まれるようなライブをやっていきたいです!