ぶらり迷子旅

──今回発売されるDVDにも皆さんが苦手を克服する企画の特典映像が収められています。まず古川さんは「裏声が苦手」とありますが。

古川　そうなんです。今回は美声でファルセットを出せるようになるために広瀬香美音楽学校に行ってきました。自分だけじゃなかなか踏み出せないことだったので、今回の苦手克服はいいきっかけになったし、単純に勉強になりました。ただ歌ってるときの顔が思ったよりすごいんですよ（笑）。

──ステージで見せる顔とは違うものでしたね。

古川　本当に歌うことに集中して、真面目な顔で映ってるのが今思うとけっこう恥ずかしいですね……。絵的には地味なんですけど、普段見れない姿が入ってるかもしれません。

──相沢さんは「方向オンチ」を克服する企画でした。映像を観ましたけど、スタート直後に目的の方向とはまったく別の方向に進んでいて。

相沢　え、別方向だったんですか。実はいまだによくわかってなくて……。本当に地図が読めないし、悩んだところでわからないからとりあえず進んでみるんだけど、そうするともっとわからなくなるんですよね。

──「方向オンチ」を克服する企画は2度目ですよね。

相沢　今回は方位磁石を渡されたんですけど、どう使ったらいいか全然わからないし。前回は1枚の大きい地図だったのに、今回は地図の本を渡されたから、前より難しくて。本の場合、次のページをめくれば続きが載ってるってわけじゃないんですよね。全然見方がわからなかった。

──ただ迷ってる映像が続くだけじゃなくて、ちゃんと街並みが美しいロケ地を選んでいるのもポイントですよね。

相沢　そうなんです。伝統ある蔵に行ってお醤油とかお酒の勉強をさせていただいて。観ていただく方の知識もちょっとは増えるようになっています。

夢眠　なぜか梨紗ちゃんが着替えたりするんだよね。

相沢　そうそう！ さすがにずっと迷子のままというのも申し訳ないですから、途中で衣装を替えています。私の“ぶらり迷子旅”を楽しんでほしいですね。

特典映像ですごくいい女に

──夢眠さんは運動音痴の苦手克服でした。マット運動に挑戦してましたが、ものすごく嫌そうでしたね（笑）。

夢眠　マットの前に座った時点で号泣してました。なんて言うんですかね、やる意味がまったくわからないものに対しての恐怖というか。でんぐり返しなんて、首を折るリスクしかないのになぜやらなきゃいけないのか、みたいなことを自問自答して泣いちゃうんですよ。それを見て、未鈴ちゃんが笑うっていうロケでした。

古川　これまでの「神神」で3本の指に入るくらい面白いロケでした。

夢眠　普段イキイキしながら未鈴ちゃんの嫌がることとかをやらせてる人間が弱ってるわけだからね……。でも最後はけっこうがんばってるので見てほしいですね。

──成瀬さんは「着こなしが苦手」ということになっていましたが、なぜこういう企画をすることになったんですか？

成瀬　苦手なことを書くアンケートに「服を着るのが苦手です」って書いたんです。これは別にファッションが苦手とかそういう意味じゃなくて、ボタンがうまくかけられないとか、リボン結びができないからなんとかしたいってことだったんですけど、フタを開けてみたら「着こなしオンチ」みたいな扱いになってて。個人的にはファッションにポリシーがありますし、「なんだい、この企画は！」って思いました（笑）。

夢眠　スタッフはえいたそがボタンをかけられないと思ってないんじゃないかな？ まさかそんな初歩的なことができないとは……。

成瀬　そうかもしれない！

──実際ロケをしてみてどうでしたか？

成瀬　ちゃんとモテ系にしてくれて感激しました！ いつも私が着るようなエキセントリックなファッションじゃなくて、ちょっとフェミニンな感じでモテそうな女に変身できました。ちなみにねむきゅんも一緒にロケをしたんですけど、普段は見られないファッションに挑戦してて。すごくいい女になってますよ。

夢眠　これまでの特典映像の中でも特にすごい豪華ゲストが登場しています（笑）。そちらも楽しみにしていただければ。

成瀬　ねむきゅん、ずっと興奮してたよね（笑）。

ゾンビ嫌いを克服するためにゾンビになる

──最上さんの特典映像はテニスに挑戦するという内容でした。

最上　スポーツは苦手じゃないし、球技が不得意なわけでもないんだけど、テニスだけは昔から下手で……。

──映像にはどんどん上達していく姿が収められてました。

最上　最初のほうは普通に下手だったと思いますけどね（笑）。空振りが多すぎて。

夢眠　もがちゃんの範囲で「下手」なのと、私の「運動音痴」を同じように並べられるのがよくない。

相沢　でも1回だけもがちゃんが奇跡のショットを打つんですよね。ホントにマンガみたいなやつ（笑）。

最上　ちょっと練習したらできるようになるかなと思ってたんですけど、意外と苦戦して。あ、やっぱりテニスってちょっと苦手だなと思いましたね。

──最後は藤咲さんのゾンビ嫌いを克服する企画です。

藤咲　今回は克服の仕方をちょっと変えて、自分がゾンビになってみたらいけるかなってことでゾンビメイクに挑戦しました。

古川　もともとお化け屋敷とか苦手だもんね。

藤咲　「神神」を観てくださっている方なら知ってると思うんですけど、私はお化け屋敷がとにかく嫌いで。お化けとかゾンビと仲よくなるために、こっちから近付いてみました。ちゃんと「東京喰種」の石田スイ先生にゾンビメイクの原画を描いていただいたんです。

──石田先生には細かなオーダーをしてたんですよね？

藤咲　はい。ネジを差し込んでもらったりとか、目をこっちのほうにしてくださいみたいな。しかもゾンビになる前のかわいい絵と、ゾンビになったあとの絵の2点描いていただきまして。お忙しい中、本当にありがとうございます！って感じでした。

──で、そのメイクをメンバーに披露する映像が見どころになるわけですが……。

藤咲　そうなんです。観てのお楽しみなんですけど、今思い返すともうちょっと作戦を練れたなと思いますね。第2弾もやりたいです。