オタクな部分をさらけ出して企画になる

──これまでの放送の中で、いい印象が残っている回はありますか？

藤咲　ピンキーストリートを作っている所にロケで行った回です（テレ朝動画#19～20 / DVD「LEVEL.5」「LEVEL.6」収録）。自分の名前の由来になったフィギュアなんですけど、作っている様子を見させていだいたりとか、今思い返してもじーんときますね。

──もともとこの番組には「自分たちの神に会いに行く」というコンセプトがあったんですよね。

最上　まだDVDには収録されてないんですけど、ぼくの場合は高校のときの先生に会いに行く企画をやったんです（テレ朝動画#211）。一番ボロ泣きしました。

──方向性としてちょっと珍しい回ですよね。

最上　すぐに転校しちゃったから高校1年生のときにしかお世話になっていない先生なんですけど、ぼくの中では学生時代に唯一特別な先生だったんです。ただ先生からしてみたら毎年違うクラスを受け持つうちの1人の生徒にすぎないはずだから。それでもぼくのことをすごく覚えていてくれたのがうれしかったし、番組の話がくる前にたまたま当時の日誌を読んだっていう話をしてくれて。会えてよかったです。

夢眠　感動的な回だったよね。

相沢　私は全然感動的な回ではないんですけど、メンバーのオタク歴を語る企画がすごく好きで（テレ朝動画#176、#222、#224）。

最上　ひたすら語るロケね。

相沢　そうそう。自分の好きなキャラクターのことをほかのメンバーに力説するっていうだけの気持ち悪いコーナーなんですけど（笑）。こういう企画をやらせてくれる「神神」さんってすごいなと思いました。でんぱ組.incが駆け出しのときは、メンバーがオタクだってことを言わないようにしましょうみたいな時期があったから、それを経て今こうやって自分のオタクな部分をさらけ出して企画になるっていうのは感慨深いものがあるんですよね。

わけわかんない企画が面白い

成瀬　私が「弱虫ペダル」にハマったときに「神サークルを作ろう」って企画をやらせてもらって（テレ朝動画#172～174）。マンガのキャラクターになりきって劇をやったんですけど、みんなのテンションがすごく高くて顔を合わせるだけでも笑ってましたよね。オンエアもホント面白くて、何度も見返しました。

夢眠　私も放送が楽しみだった回ですね。テンションの高さというか、空気感がすごくよかった。

成瀬　みんなノリノリなんですよ。

夢眠　私は最近だとピンキーが20歳になるときにそれぞれが贈り物を作るという企画が印象的ですね（テレ朝動画#183～184）。素の自分だと愛想を振りまくことができない未鈴ちゃんが、なんと人のためにお弁当を作るという奇跡が……。

古川　感動的でしたね。ホントに。

夢眠　ちょっとはにかみながら「たぶんこれ、ピンキーさん好きだから」とか言ってるんですよ。それを梨紗ちゃんと2人で見て私たちがニヤニヤするっていう。

相沢　そんな中で繰り広げられる未鈴ちゃんの料理テクニックがヤバいのも見どころです。

夢眠　え、そんな作り方する？って。

──古川さんはどの回がお気に入りですか？

古川　私はさっき挙がった「弱ぺダ」の回と、ピンキーの前髪を検証する回（テレ朝動画#130 / DVD「LEVEL.32」収録）。ピンキーにいろんなことをしてもらって、それでも前髪が乱れないのかっていうのを試したんです。こういうわけわかんない企画が面白くて（笑）。

最上　「フラッシュダンス」のテーマソングに合わせて踊ったり。

古川　「タイタニック」の劇中のシーンを再現して、風を浴びても崩れないし。それと「マトリックス」のポーズもしてもらって……。

夢眠　アレはすごかったね。「マトリックス前髪」って言葉が生まれたからね。

藤咲　いやー、ありがたいですね。

古川　ホントにおかしい企画で、メチャクチャ笑った記憶があります。